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横浜から北海道の山村に移り住んだ、我が家のつぶやき

北海道追分に移り住み5年。今度は追分から恵庭へ。毎日が新鮮で愉しい事だらけ。そんな生活を気まぐれにおしゃべりしています。

夜勤

2013年08月14日 21時25分03秒 | 仕事

カタンカタン、

両手に杖を持ち、“おなか空いた、ご飯頂戴”と言ってくるば~ちゃん、

最近この杖を武器に代えている。

ついこの間まではちょっとしか食べなかったので、“おなか空いた”と来れば作っていたんだけど、

今では時間ピッタリに食卓について、早々に完食。

ちょっと目を離すと隣の食事に手が伸びる。素早い事。

食べ過ぎてしまうので、来ても出さない事にしている。

それが面白くないば~ちゃん。

杖で床をガンガン叩き、杖で戸をガンガン叩き、杖でスタッフの足を叩き、

暴走ば~ちゃんになっている。

その音で寝ているば~ちゃん、じ~ちゃんが起きてしまう。

“お腹空いた” “なんでもいいから” “ちょっとでいいから”

だんだん言葉が哀願調に変わっていく。

それを拒否されるものだから怒り心頭なんだね。

プンプン自室に戻ると、今度は大きな咳ばらいと頻回なトイレ通い。

なかなかやるものだ。

夜中、杖を振り回す時あって取り上げたら、“杖頂戴!” “返して!”

“ダメ、杖を武器代わりするんなら返せない”

“もうしないから”

“ほんと?”

“約束するから”

介護記録を読むと・・・・

またか・・・・

杖がなくとも歩行はバランスよくスムーズ。

なくてもいいと思うけど、大事なグッズなんだね。

カメラを向けると最高な笑顔を見せてくれる、大女優のば~ちゃん。

“なんか頂戴”とやってきたば~ちゃんに、側にいた他のじ~ちゃんが“何にもないよ、部屋に戻れ!”と言うと、

“やかましい!”とじ~ちゃんを一喝。

黙ってしまったじ~ちゃん。

すごい!

夜中、茹でとうきびを食べようと一口パクっとしたとき、ば~ちゃんに遭遇。

思わず、“食べる?”って言葉が出てしまった。

“食べる。” 素早いスピードで私の手から消えていったとうきび。

素早いスピードできれいに食べられたとうきび。

ば~ちゃん、いいところで出会ったね。

一口のとうきび、甘かったなあ~

こんなば~ちゃんが大好き!

 

 

 

 

 

 

 

 


吃音

2013年08月14日 19時48分49秒 | まちこつぶやき

いつ頃だろう。

小学校、中学、高校時代、私は吃っていた。

そんなにひどくはなかったけど、出にくい言葉があると詰まってしまう。

吃らないようにひと呼吸置いて言葉を出す。

スムーズにおしゃべりが出来ない。

詰まる言葉を避けるようになる。

時に詰まりそうになると話題を変えてしまう。

それがうっとうしいから、積極的に人とおしゃべりをしなくなる。

だからだったのかな~

本ばっかり読んでいた。

読むことが面白いから、余計に人としゃべらなくなる。

休憩時間にはすぐに本を取り出し読む。

邪魔されたくなかった。

そんな私に同級生は「長」とつく役目をおおせ付ける。

あんまりしゃべらない方法でなんとかやり抜け先に進む。

きっと、

本当は、

こうでもない、ああでもないと、沢山、人としゃべりたかったんだと思う。

でも、

思うようにいかないから、だんだんひとりで行動するようになっていく。

それが意外と楽で、マイペースな自分になっていっちゃった。

今は全く吃る事はない。

いつの頃からスムーズにスラスラ言葉が出ていく。

しまいには私にかなう人はいないとまで言われてしまった。

いつの頃から・・・・・・

私が自由になった時、

母親から解き放された時、

心の安定が、詰まる言葉を溶かしてくれた。

次女が3歳の時、私の離婚で優しい4歳違いとの姉との別れがあった。

吃ってしまった。

“ね~ちゃんは?” 

感受性が強い娘だった。

言いたくとも言えなかった幼い娘の心。

すぐに直って安心したけど、心はもろいものだ。

吃音に関する文献を少しばかり読んでみて色々な諸説があるようだが、

過剰ではなく、過少でもなく、

穏やかな愛情の中では子供は吃ることはないと思っている。

今、母は91歳、すい臓癌が肝臓に転移し、食が進まず点滴併用で病院のベットにいる。

病院で死ぬ事は「イヤ」と言っていた母親。

Drはホームに一旦戻って、点滴はせず、好きなもの食べたい物を少しでも食べてもらう事にしましょうかと言う。

ホームの方も受け入れてくださる意向。

感謝です。

来月、来訪時、それが可能となれば・・・・

まだ生きていてほしいと願う自分がいる。