カタンカタン、
両手に杖を持ち、“おなか空いた、ご飯頂戴”と言ってくるば~ちゃん、
最近この杖を武器に代えている。
ついこの間まではちょっとしか食べなかったので、“おなか空いた”と来れば作っていたんだけど、
今では時間ピッタリに食卓について、早々に完食。
ちょっと目を離すと隣の食事に手が伸びる。素早い事。
食べ過ぎてしまうので、来ても出さない事にしている。
それが面白くないば~ちゃん。
杖で床をガンガン叩き、杖で戸をガンガン叩き、杖でスタッフの足を叩き、
暴走ば~ちゃんになっている。
その音で寝ているば~ちゃん、じ~ちゃんが起きてしまう。
“お腹空いた” “なんでもいいから” “ちょっとでいいから”
だんだん言葉が哀願調に変わっていく。
それを拒否されるものだから怒り心頭なんだね。
プンプン自室に戻ると、今度は大きな咳ばらいと頻回なトイレ通い。
なかなかやるものだ。
夜中、杖を振り回す時あって取り上げたら、“杖頂戴!” “返して!”
“ダメ、杖を武器代わりするんなら返せない”
“もうしないから”
“ほんと?”
“約束するから”
介護記録を読むと・・・・
またか・・・・
杖がなくとも歩行はバランスよくスムーズ。
なくてもいいと思うけど、大事なグッズなんだね。
カメラを向けると最高な笑顔を見せてくれる、大女優のば~ちゃん。
“なんか頂戴”とやってきたば~ちゃんに、側にいた他のじ~ちゃんが“何にもないよ、部屋に戻れ!”と言うと、
“やかましい!”とじ~ちゃんを一喝。
黙ってしまったじ~ちゃん。
すごい!
夜中、茹でとうきびを食べようと一口パクっとしたとき、ば~ちゃんに遭遇。
思わず、“食べる?”って言葉が出てしまった。
“食べる。” 素早いスピードで私の手から消えていったとうきび。
素早いスピードできれいに食べられたとうきび。
ば~ちゃん、いいところで出会ったね。
一口のとうきび、甘かったなあ~
こんなば~ちゃんが大好き!