毎年2月、メロンの種を播く。
播箱に一粒一粒、ピンセットでつまみ、播いていく。
外は大雪でもハウスの中はぽっかぽか。
芽が出て、双葉が出て、本葉が出て、暖かい陽射しを浴びぐんぐん大きくなっていく。
畑では大きくなったメロンの苗を定植する準備が始まる。
融雪剤を撒き、ハウスを作り、定植したメロンがのびのび育つように暖かいベット作りをしていく。
今年はないんだ。
なんだか寂しいなあ~
毎日、目が離せないメロン。
優しく、丁寧に、愛おしく。
いつかまた、メロン作りをしてみたい。
もう今年はメロンを食べられないんだ。
美味しかったなあ~
看護師からメロン栽培へ。
身体への負担は大きかった。
その年、歩けなくなってしまった。
脚が一歩前に出ない。
車椅子を使うようになろうとは・・・・
でも、
今は時々痛む時があるけど、いたって上々。
いつかまたメロンを作れる日が訪れることを願って、今の仕事に精を出そう。
苗を育てていたハウスは今はすっかり倉庫に。
人生ってほんとに面白い。