3男坊もババも新天地での引越し荷物は完全にお任せ。
ババの荷物はパンツ一枚、靴下一枚、歯ブラシなどなどすべてに記名。
大昔、子供の小学校入学時、文房具ひとつひとつに記名していたのを思い出す。
あの時は、子供の成長に感慨深い想いを感じながら、これからの学校生活に心躍らせながら記名していたもんだ。
ババ?というと・・
おんなじ。
見渡す限り未開の原生林をじじとふたり、鋸で大木を切り倒し、一鍬一鍬、大きな根っこを掘り出し、開墾してきた辛苦の毎日。
いつの日か人らしく暮らせるようになり、子供たちは巣立ち、踊りや旅行を楽しむ時間が持ててきたのに、60後半頃から認知症の症状が出始め、アルツハイマーと診断される。
じじが亡くなり、“真知子さんいる?”ってよく我が家に遊びに来たものだ。
いつもにこにこ笑っている。
60年の歴史満載のババの自宅。ここで死にたいとよく言っていたが・・・
ゴメン、ばば。
もうここでは、ばば一人では生活できない。
ババは自分の事は何でも出来るけど、ご飯作り、ストーブの点火消火、水の始末などなど、出来なくなったことが沢山あるんだ。
グループホームは同年輩の仲間が9人、いつでも一緒。ここでおしゃべりしたり、お茶碗を洗ったり拭いたり、掃除をしたり、ババなら出来ることばかり。
きっと楽しいと思うよ。
ババの部屋をカッコよくしよう。
メロンを作りながらもメナードの優秀な販売員だったババ。
40歳で車の免許を取り、乗り回していたババ。
アクティブなババ
おしゃれをしよう。
これからまた、謳歌しよう!