のたりずむ♪ぷれ ~門耳(カドミミ)~

門耳=聞。小耳に挟んだ歌舞伎関連情報や見たお芝居の感想メモです。

紅白の髪の色

2006-06-01 01:52:11 | その他
もう先月の話になっちゃいましたが、5月の歌舞伎座昼の部、
1本目を飾る「江戸の夕映え」で、あっというまに海老蔵さんに
斬られてしまった亀三郎さん演じる官軍:黒岩伝内と
亀蔵さん演じる官軍参謀:吉田逸平太が
鏡獅子のような紅白のど派手な かつら被ってたんですが、
あれ、色に意味があるそうです。

松井今朝子さんの時代小説「似せ者」(講談社文庫)の中の1篇に
かいてありました。

赤(亀三郎さん)が土佐、白(亀蔵さん)が長州、

だそうです。ちなみに黒は薩摩。

ただの派手好きじゃ、なかったんですね~♪

ついでに、「似せ者」は二代目坂田藤十郎を題材にしたお話です。
この文庫には4本の小説が収録されていますが、いずれも歌舞伎に
関連があるお話で、どれも面白かったですよ~♪

個人的には 役者あがりのお仕打ち(=興行師)が
大物役者の舞台に一世一代に振り回される3本目の「鶴亀」と
最後の幕末から江戸にかけてを舞台に、三味線奏者を語り部となる
4本目の「心残して」が印象に残ってます。

4本目を読んで 演技力や技術なんかは当人の努力しだいでどうにも
なるけど、いい声ってのはほんと「天賦の才」なんだよな~
と改めて思ってしまいました。
作中に出てくる武士の唄声を、ぜひ聞いてみたいもんです。

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松井今朝子「似せ者」 講談社文庫
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