のたりずむ♪ぷれ ~門耳(カドミミ)~

門耳=聞。小耳に挟んだ歌舞伎関連情報や見たお芝居の感想メモです。

6月7日(日)のつぶやき

2015-06-08 03:33:13 | その他

本日は歌舞伎座昼の部夜の部ぶっ通し観劇。
寝坊したんで、團蔵さん今月唯一の出番の天保遊侠録は諦めて(T_T)、新薄雪物語から。
昼は発端の花見から詮議まで。
梅枝さんの薄雪姫様と時蔵さんの腰元籬の親子共演。相手の左衛門は錦之助さんでその奴に菊五郎さん。


菊五郎さんと時蔵さんの掛け合いがさすがの安定感。このお二人の舞台は、本当に、いつも歌舞伎を観るたのしさを味わえます♪
仁左衛門さんの大膳は、ちょっとお声がガラっとしてたような気がしたけど、悪役で低い声にしてるからかな。
松之助さんが、また、安定感ある脇っぷり。


あと、一幕目には最後の場面に絡んでくる刀鍛冶の息子:来国俊に橋之助さん。声とか話し方が芝翫さんに似てきたな~。と思いました。
それから吉右衛門さんが、やっぱり刀鍛冶の息子:団九郎。悪役サイドの人で、こちらもあとは夜の部の最後の幕までお休みです。


一幕目最後の菊五郎さんの立ち回りは、相手の四天の方たちが、緋色一色の着物に紫の帯だったのが印象的。
菊五郎劇団のみなさんはやっぱり息があって、観てて楽しくなってくる立ち廻りを見せてくれるのが嬉しいです♪


ちなみに、四天の皆さん、立ち廻りの都合上、お尻丸出し状態になる時が結構あるんですが、ちゃんと肌色パンツ着用でした。三階席からの遠目では、最初、それがわからなかったので、ちょっとドキドキしちゃいましたが、まぁ、事故が起きたら困りますもんねぇ、やっぱり(^_^;)


一幕目の桜満開の清水寺から、二幕目は薄雪姫さんのうち。こちらは襖が銀地に満開の桜。この場面には2人の若人の親父様が登場します。姫さんの親父さんに幸四郎さん、兵衛の親父さんに仁左衛門さん。そして菊五郎さんと彦三郎さんが六波羅から、若人二人の謀反の取調べの役です。


一幕目に出てたうちの二人が、二幕目でガラリと趣の違う役なのは、一瞬、あれ?(^_^;)って感じがしますが、そこはさすが菊五郎さんに仁左衛門さん。
あっという間に、奴から名裁き役、悪役から心痛の父親と、鮮やかな切り替わりでお芝居が進むと違和感はいつの間にやら払拭です。


この二幕目は菊五郎さんの鮮やかな裁きっぷりと、若い二人の親御さんの心痛、左衛門のいろんな意味でのダメっぷりが印象的です。
幸四郎さんは白髪でそれなりの老いを感じますが、仁左衛門さんは黒髪なんですけど、立ち上がる時に刀を杖にするところにやはり老いを感じました。


左衛門は狼狽ぶりがなんとも痛い。親としてはいろんな意味であれはツライだろうなぁ。
あと、薄雪姫が左衛門に迫ったのが発端だし、薄雪姫が書いた刀と心の判じ絵も余計な疑惑を呼びましたが、そもそも左衛門がその忍び逢いの色紙を落とさなければ、薄雪姫の方に科は及ばなかったかと。


あと、不覚にも後で気がついたんですが、この幕は薄雪姫が梅枝さんから児太郎さんにバトンタッチしてました。
ちなみに夜の部になると米吉さんにバトンタッチ。
二幕目の薄雪姫は、他の幕に比べるとセリフ少ない。気づかなかったのはそのせい!ということにしておこう…ごめんなさい児太郎さん。


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