のたりずむ♪ぷれ ~門耳(カドミミ)~

門耳=聞。小耳に挟んだ歌舞伎関連情報や見たお芝居の感想メモです。

2006年10月:歌舞伎座昼

2006-10-08 23:01:30 | 書いたぞ: 感想書きました~
7日(土)に観てきました♪

まだ写真は出てませんでしたが、写真売り場の出来るほうの売店のところで
その場で風呂敷に名前をいれてくれるサービスをやってました。
無料です♪ 初めてみました風呂敷名入れサービス。
風呂敷も¥600くらいから、わりと面白いデザインのものもあります。
プレゼントによい感じですよ。もちろん 自分用でも。
なかなか お勧めです♪

◆観劇位置
3階正面 めずらしく前方♪


◆構成・感想
今月の昼の部はどの演目も花道度が高いです!
これからチケット買う方には1階席がお勧めですよ~

※■をクリックすると、別ウィンドウで開きます。
※ネタバレしてますので、まだ見てない方は、そのへんご了承の上ご覧くださいませ。
※コメントは まとめてこちらの記事にお願いします。

芦屋道満大内鑑:葛の葉(約60分)
  休憩 30分
寿曽我対面(約50分)
  休憩 20分
一谷嫩軍記(約90分)
  休憩 15分
お祭り(約35分)
コメント (2)
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2006年10月:歌舞伎座昼【1】芦屋道満大内鑑:葛の葉

2006-10-08 22:58:10 | 書いたぞ: 感想書きました~
◆演目について
「芦屋道満大内鑑」という竹田出雲作の全五段の浄瑠璃の中の四段目にあたるお話だそうです。
文楽の上演記録によると、全体は
1:大内の段
2:加茂館の段
3:保名物狂の段
4:葛の葉子別れの段
5:信田森二人奴の段

というかんじになるようです。
3は歌舞伎でも「保名」の踊りでやりますね。
以前、葛の葉が森に帰る途中で奴とからみを見せる という場面を
見た覚えがありますから、そこのことでしょうか?

あと、イヤホンガイドで解説してたんですが、
「野干(やかん)」とよばれてた狐が、女性に化けて人間の男の人と結ばれて
子供もできたが、正体を見破られて 帰ろうとしたところ、その男に
「子供まで作った仲なんだから、「来」つつ「寝」よ」といわれたことから
「キツネ」という呼び名ができたとか。
これは「日本霊異記」という平安時代の説話集に出てる話だそうです。
なるほどね~。

◆人物関係
ほんとは狐の葛の葉/人間の葛の葉姫 (魁春さん)
葛の葉のお姫さんの方のおとゅつぁん:信田庄司(錦吾さん)
葛の葉のお姫さんの方のおっかさん:柵(しがらみ) (歌江さん)
葛葉姫のダンナさん(人間):安倍保名(門之助さん)

◆あらすじの前:
ここにいたるまでのお話をイヤホンガイドでしてくれました。
それによると

榊の前という彼女が自害するはめになって物狂いになってた保名は
彼女の妹でに瓜二つの葛の葉姫に出会って、ホレて復活。
ところが石川悪右衛門というのが葛の葉姫に横恋慕。
この石川に追いかけられてたのが狐の葛の葉。
これを保名が助けたのが原因で 嫉妬も加わった石川が
保名を散々 打ちすえて屈辱を与えたもんだから、
「死んでやる」と思いつめた保名。
そこを葛の葉姫に化けた狐の葛の葉が押し留め、
二人は保名の故郷に落ちます。
そして6年後、葛の葉姫とその両親が、保名を訪ねてくるところから
話が始まるわけです。

◆のたりの眼:
見所は魁春さんの早変わり。
今頃セットの裏を魁春さんが駆け抜けてるんだろうなぁ
なんてことを思いながら 途中ツラツラうたたねしながら
気がつけば後半へ。

この後半部分での葛の葉の衣装が 最初の濃い紫から
明るい山吹色、かな?の衣装に変わります。この衣装、
地味ながら 華やかな雰囲気で好きです♪

で、それはさておき、寝てる子供の脇で 魁春さんが
 あー 尻尾つくってるな~とかツラツラ思ってたら
あっという間にもうひとつの見せ場、文字書の場面へ。

私、なんかこの文字書きの文句、好きなんですよね。
私が暗記した数少ない(どころか多分、これだけ(^_^;)歌舞伎の文句です。
どこが好きって・・・うーん、リズム感でしょうか。
じつは私、葛の葉がこんなこと書き残してった真意、
いまだに理解してないです(^_^;)

結局、追いかけて来いと言ってるのか、来るなといってるのか・・・
うーん、よくわからん。<(ーー;)
でも、私の場合、何回もいろんな役者さんで同じ演目見て、
ある時ふと「あ、そうか、これってそういうことか!!」と
突然、悟ることが多いので、これも そのうち 悟る日が来る・・・
んじゃないかな~(^_^;)と楽しみにしときましょう。

しかし、この文字書き、最後が子供抱えなきゃならないんで、
やっぱりある程度体力あるうちでないとできないですねぇ。

で、手紙を書き終えたところに出てくる保名。これだけ派手に書いてあるのに、
この手紙に気がつくのは 葛の葉が去ったあと。うーん(^_^;)

最後は幕外、すっぽんから出てきた葛の葉の引っ込み。
引き抜いてふさふさの狐姿になります。
この短い出番のためだけに、あれだけ着込むの大変そうだ~

門之助さんが出るから、瀧之さんもどっかに出てこないかな♪
と期待してたんですが・・・うーん、いないなぁ・・・

◆花道度:高
最後の幕外引っ込みがありますから。
他は庄司夫婦の出と保名の出くらいです。
最後の引っ込みは 見たかったんですが、今回、3Aの席だったのに、
いつもの3Bの席より見えなかったんだよな~<(ーー;) 残念!

【2】寿曽我対面
【3】一谷嫩軍記
【4】お祭り

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2006年10月:歌舞伎座昼【2】寿曽我対面

2006-10-08 22:57:15 | 書いたぞ: 感想書きました~
◆演目について
ご存知、くさるほどバリエーションがある曾我ものの中でも
典型中の典型の対面。

久しぶりに團十郎さんに会えるのが楽しみな一幕です。

◆配役
昇進おめでとう:工藤祐経 (團十郎さん)
思慮深いお兄ちゃん:曽我十郎 (菊之助 さん)
暴れん坊の弟:曽我五郎 (海老蔵 さん)
友斬丸をもってかけつけます:鬼王新左衛門 (弥十郎 さん)
工藤の配下 白塗り系 :八幡三郎 (男女蔵 さん
工藤の配下 赤っ面系 :近江小藤太 (市蔵 さん)
どっちの味方?:小林朝比奈 (権十郎 さん)
弟の彼女:化粧坂少将 (萬次郎 さん)
お兄ちゃんの彼女:大磯の虎 (田之助 さん)

◆のたりの眼
・團十郎さん
声もすっきり、お顔もすっきり。
やっぱり團十郎さんが元気だと うれしいですね~♪
来月の弾正と河内山の昼夜出演も楽しみです。

・海老蔵さん
ありゃ、五郎、初役でしたか!それはちょっとびっくり。
そういや、松緑さんのは何度かみたような気がするけど、
海老蔵さんは初めてかも。

しかし、これがまた、あまりに「まんま五郎」(^_^;)
五郎の「いやだ いやだ」というきかん坊ぶりに客席から自然と
笑いがもれてます。(^_^;)
なんか「助六」の時のような リアルさ。

五郎が杯とりに三方に近づいていくところで
 十郎「必ずそそうのないように」
 五郎「合点だ!」
っていわれてもね。十郎も客席も誰も信用できません(^_^;)

このあと海老さん、にじりよりながら三方に近づくとき、
腰を落とす(というのかな、あれ。)ところでものすごい腰の落ちぶり。
身長から考えても、よくそこまで腰を落とせるもんだ と感心してしまいました。
すごいな~。

あと、かわらけを叩きつけて壊すところが、ものすごい破片の飛びっぷり(^_^;)
あれ、一番近くにいる田之助さん、破片が顔に飛んできてもおかしくなさそうです。
結構、こわいだろうな~。(^_^;)
さらに、三方も徹底した破壊ぶり(^_^;) 
どこをとってもグレートな感じがする五郎でした。

・菊之助さん
最初に見たとき、「お父さんに似てきたな~」とまた思いました。
雰囲気、というよりは・・・口元?

それはさておき、今回の菊之助さんの十郎、あの海老さんの五郎が相手のせいか、
十郎の心配ぶりが痛いほどよくわかります(^_^;)

・弥十郎さんの鬼王
高ももだちで ナマ足!!裸足!!
弥十郎さん、背が高いだけに足も長くていらっしゃるから
あまりに見ごたえがあります~♪

・権十郎さんの朝比奈
着込みがすごくて なんか暑そう(^_^;)
そういえばこの朝比奈が五郎と十郎を「二人のホヌ」といっていたように
聞こえたんですが、ホヌって??
ハワイでは亀のことを「ホヌ」と呼ぶそうですが・・・

・梶原(確か)景時の松之助さん
舞台の上手の一間で、息子とならんで
鎮座してらっしゃるんですが、なぜか 斜め下を向いていらっしゃいます。
なんかスネてるように見えてしまうんですが(^_^;)

・虎と少将
あれ?田之助さん? てっきり菊五郎さんと一緒に名古屋かと思ってました(^_^;)。
しかし・・・萬次郎さん海老蔵さん、田之助さん菊之助さんのカップルか・・・
ん~、ちょっと年離れすぎかな~(^_^;)
魁春さんくらいだとしっくりくるかな~
あ~ でも そうすると、魁春さんでずっぱりになっちゃうか。

うーん・・・だれだと個人的にしっくりくるかなぁ。
今月歌舞伎座出てる人で・・・高麗蔵さんと宗之助さん・・・
松也さん・菊之助さん・・・って菊之助さんは十郎か(^_^;)
いずれにしても、ちょーっと若すぎかな~<(ーー;)
すごく見たいんですけどね、高麗蔵さん・宗之助さん
松也さんの傾城姿♪

あ、家橘さんがいるか。家橘さんはよく少将やってたような覚えが・・・
あと、門之助さんもいけるかな、傾城。

しかし、こうやって考えてみると今月の歌舞伎座、
実は、真女形さん少ない??

まぁ、それはさておき、虎と少将。
うーん、じゃぁ今月あいてる人ではどうだろう?
あ、笑也さん・笑三郎さん どうでしょう??
でも、笑也さんは「傾城」よりもお姫さんかな~(^_^;)。
でも、笑三郎さんの虎は結構いけそうな気がするな~。

◆花道度:高
五郎と十郎の出。
これは花道滞在がとても長いし、見所もたっぷり。
鬼王の出。ナマ足ですからね~♪

五郎と十郎の出のところは、周りのお客さんも
腰を浮かせ気味。やっぱり、見たいですよねぇ(^_^;)
せめてスッポンのあたりまで見えるとうれしいんだけどなぁ。
せっかく2列目なんだしさぁ(T_T)

【1】芦屋道満大内鑑:葛の葉

【3】一谷嫩軍記
【4】お祭り

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2006年10月:歌舞伎座昼【3】一谷嫩軍記:熊谷陣屋

2006-10-08 22:56:05 | 書いたぞ: 感想書きました~
◆演目について
今年2月に歌舞伎座でこの前の場面(陣門・組打)を
やはり幸四郎さんの熊谷でやってます。
舞台の始まる前、イヤホンガイドで小山観翁さんが
「一谷嫩軍記」は熊谷直実と平敦盛、岡部六弥太と平忠度の2つの物語
から出来てるという話を話をされてました。
岡部六弥太と平忠度の方の話はみたことがないので、見てみたいな~。
幸四郎さん、そっちの方もやってくれないかなぁ。

◆配役:
熊谷直実: 幸四郎 さん
源義経: 團十郎 さん
弥陀六実は弥平衛宗清: 段四郎 さん
亀井六郎: 男女蔵 さん
片岡八郎: 松也 さん
梶原景高: 錦吾 さん
堤軍次: 高麗蔵 さん♪
藤の方: 魁春 さん
熊谷の奥さん 相模: 芝翫 さん

◆のたりの眼
・・・すみません、ひたすら惰眠をむさぼっておりました~m(__)m

でも、高麗蔵さんが出てくるところは、ばっちりと起きてました(^_^;)

しかし、このお話、相模と藤の方の女形陣が、前半はいいものの、
後半はひたすら じっとしてなきゃならないんですね~。
あれもツラいものがありそうです。

◆花道度:高
最後に熊谷の幕外の引っ込みがあります。足台付のお三味線もつきます。
見えないんですけどね~(ーー;)

そういや「葛の葉」では、幕が上手から下手にひかれて、最後に上手の
山台の部分だけを幕外にだしてました。
義太夫さんは(たしか)語らず、お三味線の演奏だけだったと思います。

幕外もいろんなやり方があるもんですね~

【1】芦屋道満大内鑑:葛の葉
【2】寿曽我対面

【4】お祭り

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2006年10月:歌舞伎座昼【4】お祭り

2006-10-08 22:47:03 | 書いたぞ: 感想書きました~
◆演目
清元の踊りです。
2004年の11月に仁左さんのお孫さんの千之助君の初舞台の時の
「お祭り」は孝太郎さんや愛之助さんも出てきましたが、今月は
仁左さんとからみのみなさんだけです。

◆配役:
鳶頭松吉:仁左さん

◆のたりの眼
片肌脱いだ緋色の襦袢も艶っぽければ
首抜きの紋の着物もいなせですし、
ちらっとのぞく腕の刺青も 艶っぽい♪

髪の毛をぽりぽりやる仕草は 粋ではないけど
なんかとっても自然体♪

ちょっと酔ったかんじのフラフラぶりと
要所要所でビシッと決まる動作の緩急も気持ちがいい♪

いや、もう、最初っから最後まで どこをとっても
粋で、いなせな仁左さんに 眼が釘付けです♪

そんでもって「きいてくんねぇか、よぉ」なんていわれた日にゃ~
あなた、そりゃ「いや」なんていえるわけないですがな♪
まぁ そこで聞かされるのがノロケ話でもね(T_T)

あと「すごい」と思ったところがもうひとつ。
後半でひょっとこ面からおかめの面への切り替え。
ひょっとこの悪ガキ(?)ぶりから 一瞬にして
おかめの艶気のある手つき・仕草・身振り。
あれは ほんと見事だった!!

それからカラミのみなさんとのイキのあいっぷりも
見てて楽しいところ♪

太鼓に合わせて「ドンドン ドンドン ドン ドドン」と
みんなで足拍子がそろうところなんか かっこよかったですし、
獅子舞とのからみも愛嬌たっぷり♪

最初と中盤のお面のところで、ソロで仁左さんにからんでたのは、
松三郎さん でいいのかな?
イヤホンガイドの配役紹介をちょっと聞き逃してしまいました。

個人的には 今月、1番見てて楽しい、きもちのい~い1本です♪
これだけ あと2・3回みたいくらい!(^^)!

打ち出しの演目がこういう明るいのだと 後味がいいですね~♪

ところで1点気になるところが。
月代の際のあたりで 短く毛束を固めて、フリルのようになって
いるんですがあれは一体??

◆花道度:高
使うのは最後のひっこみだけなんですが、花道でもからみがあります。
腕をむき出しにしてるのに気がついて、恥ずかしそう?にしまったりもしますし。
なんせ、仁左さんかっこいいし~♪
あぁ、ここだけでもいいから もっと花道見たかったーっっっ!!(>_<)

【1】芦屋道満大内鑑:葛の葉
【2】寿曽我対面
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