心の風景 認知的体験

癌闘病記
認知的体験
わかりやすい表現
ヒューマンエラー、安全
ポジティブマインド
大学教育
老人心理

研究する]認知と学習の心理学

2014-03-28 | 認知心理学

5章 研究する 10p[
5.1 こんな研究をしてきた
●基礎研究からスタート
●基礎研究はなぜ大事なのか
●基礎研究から応用研究へ
●応用研究だけはだめ
5.2 知の生産をする力
 発想力
●企画力
●実行力
●解析力
●表現力
* ****
* ****
5章 研究する
5.1 こんな研究をしてきた
●基礎研究からスタート
今にして思うと、なんであんなつまらない、毒にも薬にもならない研究をしていたのだろうと思う。謙遜ではない。こうした思いは、多かれ少なかれ多くの基礎研究者の述懐にはあるのではないかと思う。
筆者の場合の研究のスタートは、卒業論文である。カタカナ文字の見易さの順位づけをして、その順位を規定する形態的な要因を見つけだそうとした研究をしてみた。指導教官からの天下りテーマであった。「メッシュ化された片仮名文字の見易さの規定要因ーー重回帰分析による検討」として学会の機関誌に掲載された。
その後、文字認識をもっと幅広く、パターン認識の文脈で吟味してみたくなり、「形の知覚に関する多変量解析的アプローチの現況」さらに「無作為図形の分類作業における手がかり利用の方略」といった論文を書いてみたりした。 
そのうち、漢字という日本古来の素材が形音義という複合した情報を一つの文字に内蔵した興味深いパターンであることに気づき、漢字の形音義を日本人や外国人がどのように処理しているかに興味を持った。そして、「漢字情報処理機制をめぐって 」「教育漢字の概形特徴の心理的分析」「先天盲の漢字存在感覚と漢字検索過程 」「漢字の機能度指数開発の試み」 「日本語の表記行動の認知心理学的分析 」といった論文を書いてみた。
これ以外にも、学生と一緒にやった概念形成に関する研究もある。
ここまでが、筆者の基礎研究時代の研究内容である。研究生活に入っておよそ20年間がたっていた。

●基礎研究はなぜ大事なのか
いずれの研究も、それでどうなるの、という研究ばかりである。しかし、だからといってそこに費やされたコストもすべて無駄だったのかと、問いつめられれば、即座にいくつかの反論をしたくなる。
まず、個人的なメリットを挙げるなら、基礎研究は、リサーチマインドを体得するのに絶好の場を提供する。ここでリサーチマインドとは、研究者としての心がまえ、さらに言うなら心理学の研究文化である。これは、夾雑物のない純粋な研究環境のもとで興味にあかせて脇目もふらずに、そして周囲、とりわけ指導教官などとの議論などを通して一定期間――大学院5年間くらいが一つのめどーー研究に没頭することで体得できる。時折、大学院の3年編入で他大学からやや異なった研究文化を身につけた学生が入ってくると、あらためて、我が研究室の研究文化の存在に気がつかされる。
さらに、個人的なメリットを挙げるなら、研究者としての力量アップである。研究は、個人でおこなうにしても、一大知的プロジェクトである。そこでは研究のアイディアを生み出すための発想力、それを調査や実験として具体化するための企画力、それを実際におこなう実行力、結果を分析する解析力、そして得られた結果を外に向かってアピールする表現力が求められる。基礎研究は、研究テーマを限定することで、こうした力量を訓練する恰好の場を提供する。これについては、さらに次項で考えてみる。
次に基礎研究の社会的意義を2つほど挙げておく。
一つは、人材養成機能である。どんな人材が養成されるかは、上述の個人的メリットの2つである。心理学の研究文化や心理学的な知的素養が外部でどれくらい役立つかは時代によって変わってくるが、すくなくとも、心理学化している現在の社会(斉藤環氏による)では、至る所で役立っていると思っている。

コラム「心理学化化した日本社会」*****
斉藤環氏の本(「心理学化する社会)PHP)の「はじめに」から、心理学化した日本社会の様相を摘記してみる。
・どの書店でも、心理学書のコーナーが設けられている
・女子高校生がなりたい職業の第二位がカウンセラー
・社会事象の分析に精神分析的手法を持ち込むのが流行
・動機のはっきりしない犯罪についてのコメントを心理学者に求めるようになった
・癒しブームの中核に臨床心理学がある
・トラウマ(精神的外傷)インフレーションが小説、映画、TVで発生
 さらに、これに追加するなら、心理学の制度化がある。あちこちの大学に心理学部ができ、さらに、医療心理士、臨床心理士の国家資格化の動きなどである。
******
基礎研究の社会的意義その2は、基礎研究の知見が積み重なると、そこからおのずと出てくる鍵概念や理論が、心理学の場合なら、人間の営みの不思議を説明したり解き明かしたりする機能を果たすことが多い。それは、後述する応用研究が寄ってたつ、いわば知識のインフラになる。

●基礎研究から応用研究へ
およそ20年の基礎研究の期間が突然終わることになったのは、当時、日本IBM(株)の大和研究所の人間工学のセクションでマニュアル(取扱説明書)評価の仕事をしていた加藤隆氏(現在、関西大学総合情報学部長)から、認知心理学の立場から、マニュアルをもっとわかりやすくする方策がないかと相談されたのがきっかけだった。
どんなことをしたかというと、認知心理学の知見をベースにして、「ユーザはマニュアルをこんな風に読んでいる」
マニュアルを読んでいるときにこんなことを頭の中でしている」だから
「こんなふうにマニュアルを書いてくれるとわかりやすくなるはず」
という提言をしてみた。
その時にはじめて、基礎研究も捨てたものではないということに気が付いた。基礎研究をきっちりとやってきてよかったとあらためて思った。
 その成果は、「ユーザ読み手の心をつかむマニュアルの書き方」(共立出版)「一目でわかる表現の心理技法(共立出版)として出版し、今でもまだ版を重ねている。

コラム「マニュアルをわかりやすくするための指針****
 提言の内容をもう少し具体的に言うと、マニュアルのユーザ支援機能を5つ設定して、それぞれについて、たとえば、こんなことを提言してみました。
1)操作支援(操作を指示する表現はどうすべきか)
・1文1動作で
・操作ー結果ー操作のサイクルを示す
2)参照支援(情報を探しやすくする)
・出来上がり索引を使う
・目次はユーザのタスクを考えて作る
3)理解支援(わかりやすくする)
・操作の目標を先に示す
・専門用語の使い方を慎重に
4)動機づけ支援(読んでみたいと思わせる)
・出来上がりを最初に示す
・実益を感じさせる
5)学習・記憶支援(覚えるべきことを覚えやすくする)
・基本操作を習熟させる
・実用的な練習問題を提供する
****************************

●応用研究だけはだめ
 応用研究は、研究の目的がわかりやすいのが特徴の一つである。「マニュアルをわかりやすくする研究」と言えば、誰にもただちに納得してもらえる。なお、これが基礎研究ともなると、テーマはわかってもらえたとしてもその意義まではまず無理である。時には指導教官とも理解してもらえないために衝突することさえある。
応用研究のわかりやすさは、ただちに、その結果の有用性を問われるところにある。ところが、心理学の応用研究一つでわかること、そしてその結果の有用性の程度は、ごくごく限定的である。ここでも基礎研究と同じで、たくさんの研究の積み上げが求められるのである。ところが、ここで基礎研究と違うところが出てくる。
基礎研究は、他の多くは膨大な研究群の詳細な吟味から次の実験が計画され実施される。ある研究とそれを踏まえた次の研究との間に、論理的にしっかりとしたつながりがある。そのつながりがあるからこそ、理論が出てくるのである。
ところが、応用研究は、その時その場で解決を迫られていることがテーマとして取り上げられる。研究間の論理的な関係はあまり問わない。単純化して言うなら、計算のできない子供をできるようにするのはどうするかの方策を探すのが応用研究、なぜ計算ができないのかにまで立ち返って研究するのが基礎研究なのである。
この違いは大きい。だから、基礎研究は必要なのだ。だから、基礎研究でのトレーニングが大切なのだ。

5.2 知の生産をする力

●発想力
研究は仮に一人でやるとしても、一大知的プロジェクトである。そこではどんな能力が必要なのであろうか。研究の構想から研究の終了までの段階で必要とされる5つの能力を考えてみることにする。
まず、発想力から。
発想力がまず試されるのは、卒業論文の時である。それまでの受け身的な学習から一転して、積極的な学習への転換が求められのが、卒業論文である。
研究室文化の違いによって、テーマの選択から研究の実施まで、学生の自由にさせてくれるところと、かなり制約がかかるところとがある。心理学の多くの研究室はだいたい学生の自主性を尊重するところが多い。
ところが、この自主性がしばしば物議をかもす。一つは、学生の自主性にまかせると、ぎりぎりまですべてにわたって「自主的に」やろうとするため、12月の締切までの研究の時間管理がうまくいかなかったり、指導忌避のためとんでもない研究をしてしまったり、実験や調査で思わぬ迷惑を他人にかけてしまったりといったことが発生しがちである。これは時には指導教官の指導不足、ほったらかしとして非難されることにもなる。
もう一つの物議は、テーマ選択にかかわるものである。
心理学のような学問では、自然科学のような学問とは違って、自分の個人的な心的体験が研究テーマになることが実に多い。とりわけ、はじめて研究(のまねごとを)する卒論のようなケースで、自主的にやらせると、自分の心的体験を持ち出せてきてテーマにしたいということになる。たとえば、
・無意識の世界はどうなっているか
・錯視はどうして起こるのか
・夢をみるのはなぜか
・人の性格は変えられないか
いずれも心についての問題意識としてはあって当然のテーマである。しかし、それが卒論のテーマにふさわしいかとなると、首をかしげてしまう。
テーマが大きすぎてとても卒論では無理なもの、今の心理学の知見、常識からして答えられないものが多いのである。
そこでよくやる指導は、学生の問題意識、知的好奇心を大切にしながら、現実的な研究テーマに落とし込むために、関連する研究雑誌から自分の考えているテーマに最も近いものを見つけさせる作業である。これによって、一気に学生は研究の現実の厳しさを知ることになる。
卒論におけるテーマ設定の話になってしまったが、研究する際の構想力の話に入る。
構想力の核には、知的好奇心が必要である。卒論の場合は、これが個人的な心的体験から発するものが多いが、心理学の研究者ともなると、仮にそこから発したとしても、それを学問的な探求に値するものにまで昇華しなければならない。それが研究者の構想力というものである。知的好奇心から沸き上がったきたテーマが過去の心理学の研究成果の中で練り上げられて仮説のレベルにまで精選されなければならないのである。そのためには、寝ても覚めても頭がそのテーマで占められている長くつらい状態を経験することになる。
この段階で、振り落とされてしまうテーマはごまんとある。自分自身で振り落とすものもあるし、仲間との議論の中や指導教官の「つまらないね」の一言で振り落とされるものもある。文献検索ですでにやられていることがわかることもある。研究遂行の上で一番しんどい段階と言ってもよいかもしれない。
この段階でぐずぐずと時間を無駄にしてしまうこともある。ただ、長い目でみれば、この段階でのぐずぐずは、そのプレッシャーに負けない強い知的好奇心があれば、将来、大きく花開くこともある。

●企画力
構想力は頭の中だけで展開されるから、どれほど奇想天外であっても、また壮大であってもいっこうにさしつかえないが、企画となると、とたんに、お金、時間、労力といった現実の壁に直面することになる。企画力は、いわば、自分の思いと現実とをつなぐインタフェースである。
とりわけ研究費については、最近の日本の競争的な研究環境を推進する強い圧力のもとでは、しかるべきところにあらかじめ申請して獲得しなければならないようになってきている。その申請書を作るところで、企画力が試される。
申請書作りは、論文を書くのとは違って、構想のすばらしさ、独創性、意義などを審査者にアピールすることが主眼になる。
 
コラム「科学研究費申請書」******
日本の科学研究者なら誰もが知っていて、一度や2度は


******************************

もっとも、卒論程度の小さい研究なら、だいたい実験・調査計画という定番のスタイルがあるので、それほどは苦労せずとも企画できる。それでも、現実の制約は至る所で出てくる。
最近では、金、時間、労力に加えて、研究倫理の制約が強くなってきている。とりわけ、人を被験者にする心理学の研究では、あまりの制約の厳しさに、やや根をあげているようなところさえある。
たとえば、
 ・事前に、研究目的について充分な説明をして同意をえること
・子供相手の研究では、保護者の同意をあらかじめ得ること
・研究への参加はいつでも取りやめることができることを事前に通知すること
・被験者に不快体験をさせないこと
いずれにしても、こういした現実の壁を一つ一つ乗り越える力が企画力になる。

●実行力
企画力とセットになっているのが、実行力である。企画しながら実行し、実行しながら企画を練り直すのが普通だからである。
大言壮語ばかりで実行が伴わないタイプの人もいるし、逆に、充分に企画案を練り上げる前にあれこれやってみるタイプの人もいる。自分はどちらかというと、後者である。
いずれにしても、およそ、最初の構想とは無縁とも思えるような実に地道で時間のかかるルーティン・ワークが求められるのが、この段階である。
心理学の場合には、とりわけ、実験や調査協力者を探すのが大変である。卒論の最盛期になると、心理学の専攻生は引っ張りだことなる。協力することで、心理学への理解が深まるし、明日は我が身なのだから、と言って協力させてはいるが。
これ以外にも、実験セットの組み立て、調査票の設計という知的な実行力が試される段階もある。

●解析力
調査研究の場合は、収集されたデータからねらい通りの結果が得られているどうかを解析する力仕事がさらに待っている。
最近ではコンピュータのパッケージソフトのおかげで、ルーチンになっている分析は、入力作業さえ終われば瞬時に結果を出してくれるようになり、解析コストは著しく低下した。
しかし、いつもルーチン的な分析ばかりで済むわけではない。データの中から自らの目で発見する力も必要である。コンピュータ解析が普及したため、データをきっちりと見る前に分析してしまうような傾向があって、データから何かを発見する力が格段に低下してしまったように思う。
心理学の研究では、人をみることに加えてデータをみることも大事なのである。

●表現力
研究の成果は、外部に公開することが義務づけられている。最もポピュラーなものが学会発表。これは、学会員ならだいたい誰でもその学会で発表できる。年に一度は開催されるので一番早く公開できる。時には、海外にまで出かけて発表することもある。最近は、科学研究費で海外出張が認められたこともあって、実に多くの日本人研究者が気楽に海外の学会で発表するようになった。

コラム「研究者の表現力、我彼の違い」********
 橋田浩一氏が認知科学会のニューズ・レター(一九八八年、第九号)に、「JAICA八七参加記」と題して、こんな話を載せている。締めくくりの事例として引用させていただく。
 「Johan de Kleer が Computers & Thought Award という賞をもらって、記念講演をやりました。……非常に面白く聞ける話をしておりましたが、後によくよく考えてみると、実は学問的には得る所がなかった、……しかしこれは逆に、いかに彼の presentation が巧妙であったかを示すものであり、彼の業績に対する評価もひとつには(いや一重に)この能力の故である……これに対して日本人の発表はうまいとは言えません。……迫力に欠けると言うか、どうも見劣りがします。……語り口の巧妙さによる説得力は研究そのものの質の重要な部分を占めるわけで、この説得力がその研究に対する共鳴を呼び、そのさらなる進展につながるのです。 
*************************

しかし、研究者としての業績として評価されるためにには、さらに、学会で発行されている学会誌に発表しなければならない。これがなかなかしんどい。仲間による審査(ピア・レビュー)が結構厳しいからである。これが研究者としての評価につながっていく。評価されるのを嫌ってか、論文を投稿しない研究者まがいの大学院生も多いのが気になっている。

 


職場の人間関係の悩み]25歳からのお仕事クリニック

2014-03-28 | 教育


職場の人間関係の悩み

相談者:WEBデザイナー/29歳/女性

「ゆとり世代」の部下が全くいうことを聞いてくれません・・・。

悩み:
よろしくお願い致します。

私は中規模デザイン会社でWEBデザイナーとして働いています。
部下が3名いるのですが、そのうちの一人(23歳女性)が全く私の言う事を聞いてくれず、仕事が進まず困っております。
まず、一番大事なスケジュール通りに仕事をこなす、ということができません。成果物の提出日が遅れる場合の事前報告もなし、成果物が出来上がったときの報告もなく、こちらがお伺いを立てないと提出しにきません。
さらに、こちらが黙っていると、面倒くさい作業をどんどん後回しにして、その結果期限間際に他の社員が慌てて対応することもよくあります。
逆に、毎日「作業進んでる?」などと聞くと、うっとおしそうな顔をし、まるで言うほうが悪いというような態度をとります。

また、デザイン能力をもっと高めたい!とたまに言ってくるので、彼女の為に時間を割いて課題を用意してあげても、その課題をまったくやってきません。いったい何がしたいのやら理解に苦しみます。一括りにするのも悪いかもしれませんが、これが「ゆとり世代」というものでしょうか・・・。

とにかく扱いに困ってしまいます。
私には彼女をクビにする権限もないので、うまく使う方法をなんとか教えていただきたいです。
せめて、気持よくスケジュール通りに仕事をこなせるようになってくれると助かるのですが・・・。








この相談には海保博之カウンセラーがズバリ答えます!

お答えします。

●似たような相談がありました
「第92回 使えない後輩にイライラの毎日 (2010年11月29日)です
そのときは、もっぱら「いらいら」の解消の方策についてアドバイスしました。そちらのほうも、参考にしてみてください
今回は、いかに彼女に仕事をしてもらうか、いや、させるかについて、アドバイスしてみたいと思います

●人事か上司へ情報をあげておく
 その前に、今後おこるかもしれない彼女をめぐるいざこざーー起こる可能性が高いと思いますーーに先手を打つためにも、そんな彼女をやとった人事の人に情報をあげておくことをおすすめします。(でも、人事や上司を責めるようなスタンスはだめですよ。)
彼女のようなタイプは、周り、とりわけ一番かかわりの深いあなたを批判したり攻撃したりする傾向があるからです。自分の無能さ、怠慢から怒った不祥事をあなたのせいにするのです。
ただし、人事や上司には、あくまで客観的な事実の記録をみせることです。漠然と、使えない、力がないではなく、事実ベースで情報を挙げておくことです。人事のほうも、今後の採用や人員配置の参考になるはずです。
 それでただちに何かのアクションをしてもらうことは期待せず、とりあえず、現状報告という形で情報をあげておけば、もしかすると配置転換などという幸運?も期待できるかもしれませんから。

●自己チューの彼女について
 彼女は、最近の日本の若者に多くなっている自己チュー人間だと思います。
人は誰でも自分かわいいという気持ちを持っています。自己愛ですね。これは適度なら問題ないのですが、それが過剰になると、自分にはしかるべき力があるから周りからしかるべく処遇、評価されて当然という特権意識をもち、さらに、周りへの共感性も欠くことになります。したがって、指導やアドバイスも受け付けません。
自己チューでも、仕事ができる力があれば、問題はかなり解消されるのですが、あまり力のない若者にこの傾向があると事態は悲劇的です。彼女もこのケースのようです。
お悩みがよくわかります。実は、大学生にも、最近、すごく多いのです。

●仕事をしてもらうには
 さて、どうやって彼女に仕事をしてもらうかですね。
 実力があまりないという前提で、仕事をしてもらうためには、仕事を彼女に丸投げ状態にして、1週間後、1月後までに自力でやってもらう、というのは無理そうです。次のような方策――構造化方策と呼んでおきますーーーはどうでしょうか。
仕事を細分化するか、あるいは、あなたの仕事の一部の下請け仕事を、細切れにやってもらうのです。
 「午前中にこれやっておいて」、できたら、次に午後の仕事を頼む、というように、仕事のプランと工程は、あなたがにぎって、やることを細分化、分業化して(構造化して)細切れでやってもらうのです。そしてできたらやや大げさにほめて、さらに感謝するのです。自分には力があると思い込んでいますので、それが認められるとうれしくなり、モチベーションもあがると思います。
 こうした構造化方策では、あまり彼女のスキルアップは期待できませんし、手間暇がかかりますが、あなたも気持ちよく彼女とやりたいなら、これくらいはしかたないですね。
やや不本意かもしれませんが、「ほめる、感謝する」は、実は、あなたの気持ちのコントロールのためでもあると考えて、明るくこの事態をしのいでくださることを期待します。


ハウスワイフ2.0」女性ウオッチング

2014-03-27 | 心の体験的日記
ハウスワイフ2.0」女性ウオッチング
女性活用の推進が叫ばれている。なんとなく違和感があった。男が作り上げてきた企業社会に取り込まれ女性、本当にしあわせなのかなーとの思いがあった、
週刊文春に「ハーバード卒美美女が提言「高学歴女子こそ主婦になろう」でわかった。
そうなのだ。人生には企業社会に奉仕するのとは別に、もう一つ家庭生活もあるのだ。
 女性は家庭に、男は企業には、1.0の話。
  これからは、性別ではなく、人生観に応じて企業と家庭のバランスを考えながら人生設計をしていけばよいのだ。そんな「贅沢」ができる社会になってきたということでもある。

もっとも日本では、ある統計では、専業主婦志望の女子学生がかなりの割合になっているらしい


手術

2014-03-27 | 心の体験的日記


 これまで手術は3回。
 最初が、ヘルニア。小学校6年生くらいのとき。手術のことはまったく記憶にないが、父の部下2人がお見舞いをもってきたのだけ覚えている。不思議なもの。
2回目は、足の膝にできた肉腫。高校2年の頃。当時マラソンをしていた。運動障害ではないかといわれた。けずった。手術そのものはどうということはなかったのだと思うが、麻酔によって尿が出なくなり導尿が気持ち悪かったのを覚えている。また、ラーメンを食べて胃痙攣をおこしてしまった。1週間くらい入院したが、そのとき、隣にいた県庁の職員の人がおもしろい人だった。婚約者がつきっきりで看病していた。
3回目は、鼻たけとりの手術。脳に近いところだったので、手術そのものもまた手術後のガーゼの交換などもとてもつらかったのを覚えている。
さて、次はどんな手術か。



「ほんわかあ」実践で自分もまわりも元気に!!

2014-03-27 | ポジティブ心理学
君たちの元気がうらやましい
社会に出たら、その元気をまわりの人々にわけてあげてください
ほめる
感謝する
笑う
あいさつする
「ほんわかあ」実践で自分もまわりも元気に!!



因果関係」心理学ってどんなもの

2014-03-27 | 認知心理学
Q2・7「心理学では、因果関係を実証するために実験が行なわれるとのことでしたが、因果関係について、もう少し詳しく説明してください」---因果関係  

心がかかわることならずとも物事を因果的にとらえるのは、誰もがごく自然に行なっています。何かが起こったとき、「どうしてそんなことが起こったの?」との疑問を持つことがあるはずですが、それが因果的な説明の求めに他なりません。たとえば、   

・交通事故が起こった。飲酒運転だった。   
・雪が降った。寒波が襲来した。   
・殺人があった。怨恨(えんこん)が動機   
・試験に合格した。努力したから。  

このような説明は、結果が起こった時点からさかのぼって原因を追及しますので、事後的な因果説明になります。この説明がうまくできないとき(原因がみつからないとき)、「なぜ?」となるわけです。これが知的好奇心です。  

科学は、この知的好奇心を発想のバネにして研究をしてきました。「原因を求めて3千里」の旅に出て、最終的には、それを実験で(データで)実証する営みを積み重ねてきました。  

実験は、事後的な因果説明とは違って、原因(独立変数)をコントロールしてそれに応じて結果(従属変数)が変化するかどうかを検討しますから、順向的な因果説明となります。  

話は簡単なようですが、深くつきつめますと意外に面倒なことがいくつかあります。とりわけ、心がからんだ場合には、一筋縄ではいかないところがあります。「殺人があった。怨恨が動機」を例に考えてみます。

1)怨恨は、必ず殺人につながるのか---因果説明の蓋然(がいぜん)性   
人に恨みを持てば誰もがいつでも殺人を犯すわけではありません。そこには、蓋然性があります。恨みを持てば殺人を犯す「確率が高い」ということに過ぎません。  
怨恨を殺人にまで追い込んだ状況分析もかかせません。ただ、状況のほうは、あまりに複雑で、かりにはっきりとしていても「その時その場限り(アドホック)」で一般性がありませんので、無視されてしまうことが多いのです。

2)殺人に至った怨恨をもたらしたさらなる原因は何か---因果説明の無限後退性  
何かが起こったとき、それをもたらした直接の原因がまず注目されます。しかし、その原因も実は、さらなる原因の結果でもあります。  
怨恨はそれ以前のいじめに端を発していて、いじめはそれ以前の金銭トラブルに端を発していて、というように、原因を探る旅には、終りがありません。  
とはいっても、現実的には、どこかで原因の追及を中止しなければなりません。そうかといって、あまり早くストップしてしまうと、真の原因を見逃す危険性があります。  

「怨恨が動機」とする因果的説明には、さらに、面倒な問題がありますが、これについては、次項目の動機論的説明のところでまとめて話をしてみます。

************* 心の実験室「原因を考えてみよう」 次のようなことがあなたに起こったとします。その原因はなんだと思いますか。一番ありそうな原因をそsれぞれのケースで、4つの中から一つ選んでください。                         

選 択 枝      ケース1 入学試験に合格した    
<----運  努力  才能  

状況 ケース2 希望した高校に入れた   
<----運  努力  才能  状況

ケース3 自転車で転んで怪我した  
<----運  努力  才能  状況

ケース4 レギュラーに選ばれなかった<----運  努力  才能  状況

「解説」  
心理学の研究テーマの一つに、原因帰属研究というのがあります。人々は、自分に何かが起こったとき、その原因を何に帰属させるかを、いろいろのケースについて調べるものです。  こうした帰属判断がごく普通にやれるところに、人の因果認識が、いかに心の中で自然に行なわれているかをうかがい知ることができます。  
それはさておき、因果帰属研究によると、たとえば、次のような2つのタイプの人間がいることがわかっています。
○ケース1、2のような成功体験(結果)だと自分の努力が原因、ケース3、4のような失敗体験だと運や状況に帰属させるハッピー人間、
○逆に、ケース1、2では運や状況、ケース3、4では才能に帰属させるアンハッピー人間  いつもアンハッピーな帰属ばかりしていると、無気力人間になってしまいます。そこで、原因帰属の仕方の変更を支援する帰属療法なる心理療法も開発さています。

論文の共著者

2014-03-27 | 教育

昔、論文を書いたが、英文サマリーが自信がない。アメリカ帰りのテニス友達にちょっと見てくれる、とお願い。見てくれた。そして、「できたら、共著にしてくれない!!」と言われてびっくりした。

自分の感覚では、共著者は共同研究者、たんなるお手伝いは、謝辞、と思っていたが、
理系では、論文本数が評価されるので、ともかく共著者にお互いが入れあう文化があるようだ。でもねー、これでは、個人の本当の実力が見えない。
論文1ページが、共著者名で埋まるなんてこともあるそうだ。

さらにびっくりしたのは、ある理系の会合で
「日本人どうし、もっとお互いに引用しあおうよ!」
インパクトファクターによる評価への対応である

真実を追求する科学でも
俗っぽい部分があるのだ



ビラ配り

2014-03-27 | Weblog

若者が多いが、ほとんど誰ももらわない
かなり効率の悪い仕事。
でもあちこちで結構、やられている仕事ではある
ときおり、ティッシュがもらえることもあるので
助かる
もっともらってあげたいが、すてるところが
極端に減っているので困る


ひとに考えさせる」名言の心理学

2014-03-26 | 名言の心理学
管理職は、自分で考えるより
人に考えさせるのがコツ
(私淑する先輩の言葉)
@@@@@@@@@@@@@@

なるほどね
でも、考えさせた結果の良し悪しの判断は
せねばならない。
そこが難しい。



未来療法]講義ノートより

2014-03-26 | 健康・スポーツ心理学
未来療法
1)未来を考える、未来から現在を考えることによって、心の元気をつける。
2)療法のポイントは2つ
①未来の自分のイメージをはっきりと描く
  例 スポーツグッズの営業職
②その未来イメージから、現在の自分のなすべきことを考える
  例 スポーツグッズを見て回る。良品を見分ける。




自分年表作り

2014-03-26 | 心の体験的日記
通勤ラジオで子どもたちに自分年表作りを指導した
ようこそ先輩出演者の話をきいて
さっそく、やってみた
自分の年表と社会的な動きの年表とを重ね合わせるのだ
これはおもしろそう
ゆっくりとやってみたいと思う

以前、第2次世界大戦開始1年めに生まれたことを発見?
との記事を書いたことがある
これからもこんな発見が続々出てくるかも


●●挨拶」周りを元気にするキーワード」その1

2014-03-26 | ポジティブ心理学

挨拶「周りを元気に明るくする簡単言葉」

● あいさつ実験
今日こそ、散歩をしながら、行き交う人々に挨拶しようと、出かける前に決心します。近隣には、自分とおなじくらいの高齢の方々がたくさん散歩しているし、あちこちに最近はられるようになった防犯ポスターの一つ「挨拶こそ 地域の絆づくりの第一歩」を実行せねばと思うからです。
ところが、これができないのです。つい、目をそらし、頭をたれて、通り過ぎてしまいます。
相手もその気持ちのほどはわかりませんが、先方から挨拶してくる人もまずいません。
でも、時折、思い切って挨拶すると、相手からも挨拶が返ってきます。これもおもしろいですね。しかも、うれしいですね。
まれですが、挨拶しても無視されることもあります。これは気持ちがちょっぴり傷つきますね。それがいやで、あるいは怖くて、率先挨拶をしたくないということもあります。
一方、わが大学のキャンパスでは、実によく学生から挨拶をされます。うるさいく
いです。
散歩している人も学生も、「挨拶することはよいこと、必要なこと」は知っているはずです。一方はそれができにくい、もう一方は、それがいとも簡単にできてしまうのです。この認識と振る舞いのギャップの違いはどこからくるのでしょうか。
まずは、挨拶する人どうしの関係がありますね。
雑踏の中で誰かれとなく挨拶することは絶対にありません。
わが大学で先生に学生が挨拶するのは、面識こそないもののーーー実は、大学では、学生は先生を知っていて、先生は学生を知らない、という非対称性がありますーーー同じ組織に所属しているものどうしという前提があります。
でも、前にいた大学では、これほど挨拶されたことはありません。これは、たぶん、組織の大きさが一つは関係していると思います。
組織に関連して、もう一つ、挨拶の普及には、それなりの雰囲気づくりがあると思います。
わが大学の副学長は、「ではお隣同士挨拶してください」から会議をはじめます。
それくらい、挨拶を大事にしているのです。これがわが大学の挨拶文化を作り出すのに大きく貢献しているはずです。
そして、いったん、こういう文化ができてしまえば、あとから入学してくる学生、教員は、なんの抵抗もなく、これを受け入れます。
ところで、昔、生まれてはじめて富士山に登ったときのことを思い出しました。
苦労して登っていくと降りてくる人が挨拶をしてくれるのです。ちょっとびっくりしました。その後も何度か山登りをしましたが、同じように挨拶されました。
これはなんなのでしょう。たんなる山登りのマナーなのでしょうか。だとしても、どういう経緯でこういうマナーができたのでしょうか。

● 挨拶はなんのために
 挨拶は地球上のどこでも交わされる親しみのための儀式です。
儀式ですから、まず、するべき時と場所では必ずしなければなりません。そして、挨拶の仕方(マナー)もそれぞれの文化による違いはありますが、必ず決まっています。
外国訪問した際の要人どうしの挨拶がその典型ですね。聞いたところによると、外国訪問の際、まずは、要人へのレクチャーは挨拶マナーだそうです。
 こうしたいわば「公式的」な挨拶は、双方がして当たり前、しかも、その場のマナーに従ってして当たり前となります。できなかったら、恥知らずとなります。時には、国際問題にもなりかねません。
 ここで問題にしたい挨拶は、いわば「非公式の」挨拶です。これには、明確な決まりがない、しかし、強い「暗黙の」決まりがあるだけで前に紹介したような面倒が起ることになります。
ところで、こうした挨拶は何のためにやるのでしょうか。
感情表現は、自分の気持ちを伝えるシグナルなり、という考えがあります。それを敷衍すると、挨拶、それに伴う表情(笑顔)は、あなたの親しみの気持ちを相手に伝えるシグナルと言えます。
なんのために親しみを見せるかというと、
はじめての場では、
「攻撃しません、皆様の仲間です、あるいは、仲間にいれてください」
というメッセージを伝えるためですし、
親しい場では、
「これから、自分もその場にいれてください」
というメッセージを伝えるためです。
だとすると、親しい人の場合は違和感なくお互いに挨拶できますし、しなければ不自然になります。そして、相手が見知らぬ人だと、挨拶すると、予想外のことなのでびっくりされたり、なんでなれなれしくしてくるの、という警戒心を抱かせてしまうことになります。それが、無視、反発となります。
となると、見知らぬ人への挨拶が気持ちのよい挨拶返しをもたらすのは、予想や警戒心とは無縁な状況の場合だと思います。登山道の1本道でのすれ違いの挨拶交換がその例かもしれません。
近隣の散歩道でのすれ違いでの挨拶はどうでしょうか。
警戒する必要のない人、たとえば、犬をつれた人や高齢者には、自然に挨拶をしている自分に今気がつきました。
挨拶は、相互的なものです。
お互いが同じような状況認識ができれば、挨拶をめぐっての緊張関係や無視、反発は発生しないのですが、状況認識がずれると、挨拶したほうからすると無視がしゃくにさわる、挨拶されたほうは、びっくりしたり、警戒心を持ってしまった自分に罪悪感をちょっぴり抱いてしまうようなことになります。
この微妙な心の動き、たかが挨拶、されど挨拶ですね。

 
● 挨拶で相手を元気にする
やや長い余談から入ってしまいました。仲間を元気する挨拶の話に入ります。
見知らぬ人からのいきなりの挨拶には身構えてしまいますが、仲間ならおおかたの挨拶には誰しもポジティブに反応するはずです。それはひるがえってあなたを元気にします。
自分のポジティブな気持ちが相手をポジティブな気持ちにして、それがまた自分をよりポジティブにしてくれる、こうしたコミュニケーションをポジティブ・コミュニケーションと言います。
挨拶は、ポジティブ・コミュニケーションの入口で大事な役割を果たしていることになります。
入口ですから、まずは入ることが大事、そして、できるだけすんなりと入りたいものですね。そのためには、どうしたらよいのでしょうか。
 
● 相手も自分も元気にするための効果的な挨拶とは
ここでも、たかが挨拶、されど挨拶です。
結構、身につけるまでは、面倒な配慮と努力とが必要です。大事と思われるものを5つ挙げてみます。
①挨拶の頻度をやや多めに
ある小さい牛丼のお店に入ったときのことです。
ドアを開けると「いらっしゃいませ」席に着くと「いらっしゃいませ」、丼を持ってくると「お待ちどうさま」、レジでは「ありがとうございました、またのお越しをお待ちしてます」。
これを一組のお客に言うのですから、お客が5組もくると、しかも、店員さんが全員で言うわけですから、その凄さ、まさに挨拶騒音でした。
いくら挨拶の頻度を多めにといっても、ここまでやるのは行き過ぎです。
ただ、一般にはやや挨拶が少ないのではないでしょうか。あなたの身の回りではいかがですか。そして、全体が、やや不機嫌な雰囲気がありませんか。それは、よくないですね、挨拶の頻度を少し多めにしてみることをすすめます。
② 挨拶返しがなくとも、ひたすら挨拶
インテーネットで素敵な話を見つけましたので、紹介させてもらいます。
よくすれ違う人に挨拶をしたら、無視された。しゃくなので、すれ違うたびに大声で挨拶することを繰り返した。何度かそうしたことが続いた。
あるとき、その人が待っていた。手紙とお菓子を黙って手渡してくれた。手紙には、「自分は、言語障害のため、あなたの挨拶に答えることができなかった。申し訳ない」と書かれてあった。
 挨拶の無視は気分が悪い、だから自分からは挨拶しない、いうのも痛いほどその気持ちは、わかります。でも、こういうこともあります。嫌味にならない程度に率先挨拶の方針でいきたいものです。
 挨拶しないー>気持ちが伝わらないー>不気味―>挨拶しない――――
というネガティブ・コミュニケーションに入り込んでしまったら、お互いに不幸ですね。
③ 心をこめる
ポジティブな気持ちがあれば、その表現は自然に表情に現れます。
いつもより大きな声、直立した姿勢、相手の顔に向けた安定した視線、そして、笑顔となって表出されます。
 したがって、心のこもっていない挨拶は、ただちに相手に見破られてしまいます。
挨拶にも儀礼的なものがありますから、いつもいつも「心をこめて」である必要はないのですが、やはり、こうした感情表現にも配慮したほうがよいと思います。
④ タイミングを見計らう
 散歩していて一番厄介なのが、1本道で先方から同じように散歩をしている人が近づいてくるときです。
視線配りがなかなか面倒なのです。
じろじろ見るわけにもいかないし、かといって、見ないわけにもいかないし。ましてや、さて、挨拶はどうしようと考えたりすると、逃げ帰りたいような気持ちになってしまいます。そんな経験、ありませんか。
 原則は、相手との距離120~360センチ、そして、視線があった瞬間。これが挨拶するタイミングだと思います。
 120~360センチ。これは、見知らぬ相手との距離の取り方として適当とされているパーソナル・スペース論に基づくものです。
 見知らぬ人がこの空間に入ってきたときは、瞬間的ですが、お互いに仲間になるのです。ですから、挨拶をしよう、しなければ、となるのです
⑤ 多様な挨拶のレパートリーを
 挨拶は、声に出してするのが原則ですが、たとえば、エレベータに乗り込むときに見知らぬ先客がいる。こんなときに、いつものように大声で笑顔の挨拶というのはおかしいですね。
目礼、会釈くらいが適当です。これなら、一緒に乗っていて無言でもそれほど気まずい思いはしないはずです。 
 TPO(time.place,occasion)に応じた挨拶の仕方もありますから、言葉の使い方も含めて挨拶のレパートリーを増やすことも必要です。
⑥ 挨拶の次も大事
挨拶は、ポジティブ・コミュニケーションの入口にすぎません。だから大事なのですが、しかし、入口にとどまったまま、というわけには普通はいきません。
「おはようございます」、相手も「おはようございます」。
これで双方だんまりでは、行きずりならともかく、知り合いどうしでは、まずい状況になります。
さらに中へとはいっていく、それもできれば、ポジティブ・コミュニケーションの方向へもっていくための手立ても必要です。
定番は時候の挨拶です。
あまりに定番になっているため、かつて失敗しまったことがあります。外は雨なのに、何気なしに「今日は天気がいいので」と定番挨拶をしてしまいました(笑)。
これはご愛嬌ですが、いきなり用件とはいきませんので、入口の挨拶と用件までの間をつなぐ、話題のレパートリーも豊かにしておきたいものです。
 ・誰もが知っている、関心のある時事ネタ
 ・共通の友人の楽しい話題
 ・自分の失敗談
 などなど







心理学基礎用語テスト

2014-03-26 | 心理学辞典
次の説明に対応する心理学の用語を>の次に書き入れよ。
①一つ良いところがあるとすべて良いと判断される効果  >  
②社会的なものに対する定型的な見方や考え方      >
③個人的で体験的な心理学               >
④周りの刺激布置によってないものが見えること     >
⑤自分の秘密を他人に明らかにすること         >

⑥自分が何者であるかを知ること            >
⑦自分の心を知り、コントロールすること        >
⑧相手の話を積極的に聴くカウンセリングの技法     >
⑨実験法が明らかにしようとする関係          >
⑩社交的、活発で、気持ちが外にむいている性格特性   >

⑪行動にかりたて、維持し、方向づけるもの       >
⑫相手の気持ち、考えを自分のものとすること      >
⑬頭の中で1時的に情報を保存しておくところ      >
⑭知識に基づいて情報を処理すること          >
⑮自発的な行動をコントロールする条件づけ       >

⑯生れてから死ぬまでの心身の変化を研究する心理学   >
⑰検査が計ろうとするものをはかっていること      >
⑱実験法で原因にあたる変数              >
⑲動物の行動を人間の行動のように解釈すること     >
⑳類型論ともう一つの性格理論             >

21ほっておいても育つという発達説の名称は       >
22一定の手順に従って作られた心理テスト        >
23コンピュータに、人に似た知性を埋め込む研究     >
24現実世界ですぐに役立つことを教えるべしとする立場  >
25全体は部分の総和以上との主張をする心理学      >

26自分の心の理解の仕方を他人の心の理解につかう    >
27行動主義者として有名な人は             >
2フロイトによれば快楽原理に従って活動するのは     >
29直観的にその時その場にあわせて展開される思考    >
30脳のどの部位がどんな機能を持つかを示したもの    >

31たくさんの質問に答えさせて性格を診断する性格検査は >
32周りの期待にこたえて「良い子」になる効果は     >
33リラクセーションのための心理療法の名称       >
34動物行動は、より低次の機能で解釈すべしとする主張  >