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自主、自律、自由の意味を考えよう

2010-08-08 | 教育
人間力をつける



「自主、自律、自由の意味を考えよう」

●本高校は、「自主、自律、自由」の3つの「自」をモットーに掲げています。この3つの「自」を、私は「人間力」と呼びたいと思います。

高校での3年間は、勉強とスポーツの中で、そして仲間との交流、先生からの指導を通して、この「人間力」を身につけてもらうことになります。

今日の入学式にあたり、人間力を作っている3つの「自」の意味を改めて考えてほしいと思います。

●20世紀は「大きい、多い、速い、強い」の「4つの”い”」の時代であったのに対して、21世紀は「ゆっくり、じっくり、しっかり、ぴったり」という「4つの”り”」の時代と言った人(木村政雄)がいます。
こうした21世紀を背負って立つ諸君にこそ、人間力を身につけてほしいと思うからです。

●まずは、自主からです。
これは「自分があるじ」という意味にとってください。
何事でも、自分があるじである自覚をもってください。
人生の設計をするのは、あなたなのです。
保護者や先生に言われたから、仲間が言うから、ではなく、あなたはどう言いたいのか、あなたはどうしたいのか考えてください。
その積み重ねが、自分に「ぴったり」の生き方を発見することにつながります。

●次は、自律です。
これは、「みずからを律する」という意味にとってください。
中学生から高校生にかけては、心も身体も、自分のものでありながら、自分で律する(コントロールする)のが一番難しい時期です。そんな時期だからこそ、自律を学ぶ絶好の時期であるとも言えます。
勉強、スポーツ、仲間との交流の中で、たくさん悩んでください。いろいろの失敗体験をしてください。
その積み重ねが、何事が起ころうと、付和雷同せずに、自分を「しっかり」と律することができる人間になる土台作りになります。

●最後が、自由です。
今日の入学式で何を着たらよいか、迷いませんでしたか。早速、自由の洗礼を受けたはずです。
自由には、自分で選べる楽しさがあります。しかし、それと同時に、何を選んだらよいかを自分で考えなければならない面倒さと不安が伴います。
事は、服装や外見だけではありません。高校での生活の至るところで、自由であることの楽しさと面倒・不安との葛藤に直面します。その葛藤から逃げないでください。葛藤を「じっくり」味わってください。そこに、自由に生きるすべを学ぶ素材があるからです。

●「自由に考えて、自主的に行動し、自律した人間になる」ことを願って、本日の入学式での校長のあいさつとします。
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●「環境からの独立、自分の頭でものを考えて環境を客観視し、自分を他人と区別して自立していく闘いのプロセスが、思春期の課題」(石田一宏「思春期を生きる力」大月書店)
●未来の仕事のイメージは「自分自身の裁量で、自分自身の必要に合わせて、自分自身の目的を達成するために、自分自身の世帯とローカルコミュニティで、個人および個人ペースで働いている」(J.ロバートソン「未来の仕事」勁草書房)

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昔のアメーバーブログにありました
入学式での校長祝辞でした

ブログって、こういうように記録保存の機能もある

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1 コメント

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(^-^)/ (green)
2010-08-10 02:00:46
greenも沢山、大切に、「画面メモ保存」
しているものがあります('-^*)ok
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