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●意味記憶(semantic memory> 

2019-06-21 | 心理学辞典
意味記憶(semantic memory>  学生が解説すると

記憶にはいくつかの種類があり、エピソード記憶と意味記憶に大きく分けることができます。エピソード記憶は、個人的な経験に関する記憶です。たとえば、「先週の土曜日に友達とショッピングに行って、服を買った。お昼はカフェで食べながらたくさんおしゃべりをした。とても楽しかった。」などといった経験の記憶です。いわば、思い出にあたります。一方、意味記憶は知識にあたるものです。たとえば、英単語を覚えたり、歴史の年号を覚えたりするなど、学習を通じて得られた知識を意味記憶といいます。
 皆さんは小学校の低学年で「九九」を覚えましたよね?実は、このころは意味記憶がよく発達しているから、暗記するのが大丈夫なのだそうです。幼い頃は、論理じゃなく、むしろ意味のない文字や絵や音に対してものすごい記憶力が発揮される時期なのです。
 逆に、中学生になるころはエピソード記憶が十分発達してきて、論理的な記憶がメインになってきます。だから、成長してから「九九」を覚えるのはなんとも難しいことなのです。皆さんは試験前に一夜漬けをしたことはありますか?この一夜漬けも、中学・高校までなら意味記憶の能力がまだ高いので通用しますが、一定年齢を過ぎるともう通用しなくなります。裏を返せば、一夜漬けも高校生までなら効果ありといえるかもしれません。(TY)

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記憶といっても、その性質はたくさんあります。どのような情報なのか、どのくらい覚えているのか等様々です。
記憶はまず覚えている長さによって「 短期記憶 」「 長期記憶」に分けることができます。そして、長期記憶はその記憶される内容によって、「宣言的記憶」と「手続き的記憶」に分かれます。宣言的記憶とは、言葉で説明できる記憶です。手続き的記憶は例えば自転車の乗り方といった言葉では人に説明することが難しいものを言います。つまり、何気無くしていること、身についていることに関する記憶です。また、宣言的記憶はさらに「エピソード記憶」と「意味記憶」の2つに分かれます。エピソード記憶は『今日の朝は○○を食べた』などといった時間や空間を特定して思い出せる記憶です。
そして意味記憶には家族の名前や誕生日といった個人的な事実に関する「個人的意味記憶」と言葉の意味、歴史的事実といった社会に共有される知識に関する「社会的意味記憶」があります。「意味記憶」は非常に大量で、思い出せなくなることはあっても、存在しなくなることはないとされています。そのため忘れていたことでも手がかりをもらえば思い出すということが起こるのです。また、私たちが普段、言葉を使ってコミュニケーションできるのもこの意味記憶があるからだといわれています。(YM)

●連想の役割

2019-06-21 | 心理学辞典


●連想の役割
① 連想は、見方を豊かにしてくれる
目の前になんの変哲もない花があったとします。花の名前からその種類、その名前の由来、さらには、食べられるかどうかまで、すらすらとさまざまな言葉が出てくるはずです。それこそ豊富な関連知識(語彙)から発する連想のたまものです。
このように、豊富な知識を使って現実世界の認識を豊かなものにするのが連想の大事な役割の一つなのです。
② 連想は、発想を豊かにしてくれる
さらに、連想は、頭の中でのあれこれの思いの展開でも貴重な役割を果たしています。
今ここで、連想についての話を書いています。こうして書き上げられた文章は、いかにも理路整然としていますが、ここに至るまでには、連想につぐ連想の連続です。連想が働かなければ、発想(内容)はひどく陳腐なものにとどまってしまいます。
③連想は、心を解放してくれる
連想には制約がありません。この自由が、普段はあれこれ制約のある心を解き放ってくれます。普通ならとても連想できないことも大丈夫。連想のリラックス効果です。



曽野綾子語録

2019-06-21 | 名言の心理学
人間には、---忘れるよさもある。

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忘却の良さがあるのは間違いないのだが、
それを意図的にやろうとすると、とても難しい。
かえって、忘れがたい過去となってしまうこともある。
それよりも、思い出される、「思い出したくない過去」は、
素直に受け入れ、そしてこころのなかで謝る気持ちが大事かもしれない。

それにこだわりすぎると、老年人生、うつうつとなる。

「参考」
記憶内容による分類
意味記憶 いわゆる知識と呼ばれるような内容の記憶
エピソード記憶 いつここで誰が何をしたというような記憶。
 
ここでの話は、エピソード記憶のほう。
意味記憶の忘却は、困る。

えー?こんなことが大問題なの?

2019-06-21 | 心の体験的日記
「統計的に有意」誤解の温床で有害 ネイチャー論文波紋
(朝日新聞09.6.19より)

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統計的に有意ではないときは、
「この研究からは、何とも言えない」と結論する、のが決まりだったはず。
そもそも統計的に有意でない研究結果は、研究成果とは認められないはず。

もう頭の中の知識がおぼつかないので、自信はないが、
「両者に差がない」と結論してしまうと、
タイプ2エラーの確率が最大99,5%(有意水準5%の場合)にもなってしまうからだったと思う。

統計的検定の基礎の基礎だったよなー

説得力アップ」表現力アップ

2019-06-21 | わかりやすい表現
説得力アップ

●子どもを説得する
 言葉があやつれるようになり、自我ができはじめる3歳頃。第1反抗期がはじまります。この時期は、親が子どもに説得という行為をはじめる頃でもあります。言うことをきかない子どもをそれなりの理屈で説得しなければなりません。
 やがて小学校に入り知識が増えてくると、説得よりも説明主体の対話になっていくのですが、中学校に入る頃になると、再び反抗期がはじまります。親離れのためです。これが、第2反抗期です。
ここでも説明よりも説得する(したくなる)ことのほうが何かと多くなりますが、第1反抗期の時とは違い、子どもの側の知識量も豊富になりますから、説明と説得をうまく使い分ける必要が出てきます。

●説明と説得をバランスよく
 両者はそれほどはっきりとは区分はできないのですが、説明は子どもの知識に関連づけての情報提供、説得は子どもに有無を言わさずにこちらの言い分や考え方を受け入れさせることとなります。
 説明ばかりではらちがあきません。そうかといって、力まかせの説得ばかりでは、表面的な納得しか得られません。説明と説得とがほどよいバランスを保つことが求められるところです。
 わき道にそれますが、夏休みになると、NHKで子ども電話相談がはじまります。
 子どもの質問のおかしさ、おもしろさもさることながら、回答の先生方の名解説には感心させられます。ただ、「わかりましたか?」とアナウンサーが聞くと、どの子どもも「わかりました」と答えるのが気になります。おそらく、いかに名解説でも、たとえば「熊は4本足であるくのに、人間はなぜ2本足であるくのですが?」「命はなぜ一つなのですか?」という5歳の子どもへの回答が、本当に「わかっている」かは、かなり疑問です。でも、どの子どもの一様に「わかりました」と答えます。ここには、説明の妙だけではなく、NHKという権威?による説得の力を子どもが感じ取っているような気がしました。


●「説得への抵抗にも配慮を」説得のコツ その1
 説得の入り口のところで、説得されることそのものに抵抗する傾向のあることが知られています。心理的リアクタンスと呼ばれています。反抗期の中学生くらいになると、とりわけ強いリアクタンスがあることを承知しておく必要があります。
 事の是非よりも、ともかく説得されることへの反発、時には説得内容とは逆の方向へあえて態度や信念を変えてしまうこともありますから、困ったものです。
 心理的リアクタンスを少しでも下げるようにしないと、いつまでも入り口にとどまってしまうことになります。
 そこで、TPOに応じて、その場でただちに説得、といった急いた気持ちを押さえて、
① あめ玉でもすすめる
② 雑談や世間話をする
③ 言い分をじっくりと聴く、
といったことが考えられます。要はあせらないことです。

●説明と同意の上で」説得のコツ その2「
 医療現場でのインフォームド・コンセント(説明と同意)については、ご存じだと思います。治療側がしっかりと根拠を示して、治療方針を患者に納得してもらうというものですね。
 日本でもかなり普及してきてはいますが、現場ではさまざまな問題があるようです。そのいくつかを挙げてみます。
・患者の理解にあう形での根拠の示し方が難しい。
・患者の不安が理解を妨げてしまう。
・治療側への一方的な依存が発生しがちで自分なりに理解し納得してもらえない。
患者と医師とは違って、子どもと教師の間には、基本的に対等な関係ではありませんので、真のインフォームド・コンセントは、子ども相手ではなかなか難しいところがあります
 子ども相手になると、わからないままの納得のほうが多いかもしれません。そのようなときは、「そうせざるを得ないので、そうした」という認識を説得する側が、しっかり持つことが大事ではないかと思います。
 薬を飲ませたい、しかし、なかなか根拠を示して説明してもわかってもらえない、本人も納得しない。しかし、ことは急を要する、というような場面はいくらでもあります。むろん、可能なら、保護者や担任に立ち会いのもとでの説得もあります。

●「勇気づける説得もある」説得のコツ その3
 説得はおおむね、こちらの言い分を相手に受け入れさせることですが、時には、子どもなりの考えや行動の良いところを見つけて、そのすばらしさをほめ勇気づけてやることもあってよいと思います。
 説得、すなわち対立、強制ではなく、子どもなりの態度や信念に対して教師なりの共感のメッセージを送ってやる勇気づけも、広くは説得と言って良いかもしれません。

●「説得には権威も必要」説得のコツ その4
 教師はただ教師であるだけで権威者だった時代は、子どもに対する説得は実に簡単だったと思います。その意味では、今の時代、説得の難しい時代です。しかし、教育という知の陶冶の現場では、むしろ、好ましい時代というべきかもしれません。
 権威をかざしての説得は、相手が子どもであるだけにできるだけ避けたいところです。子どもの知識に訴えながら、みずからの意志で納得することが知的な陶冶につながるからです。
「友達をいじめるな」とこわもての説得をするよりは、そのことの理非を考える機会と知識を与えることが説得の王道です。
 もちろん、いつもそれでいけるとは思いません。あれこれ言う前に子どもを動かさなければいけない緊急の時もあれば、絶対にやってはいけないことを止めさせなければならないときもあります。そんな時は、権威を振りかざしての本気の説得が必要です。
 
●「恐怖に訴える」説得のコツ その5
 権威を振りかざしての説得がだめなら、いよいよ最後は、恐怖や脅しに訴える説得になります。「言うとおりしないと罰(ばち)が当たるよ」という常套句がそれです。この変形は実にいろいろありますね。
 もっとも「罰(ばち)」が通用するのは、小学生まで。中学生ともなると、もっと理屈っぽくなってきますから、「罰(ばち)」の内容を科学的なものにしないと納得してもらえません。罰(ばつ)としては「携帯使用禁止」、脅しとしては、「いい高校に入れませんよ」などなど。
 なお、恐怖の裏返しとしては、安心や賞賛があります。これも、説得に使えます。「この薬を飲めば痛みがなくなる」「よく勇気を出して話してくれたね」などなど。
 いずれにしても、このコツは、あまり頻繁に使うと、効果が薄れます。

●最後に
 説明が理性的であるのに対して、説得には、感情的な要素が入ります。相手にどうしてもそうしてもらいたいという気持ちがあります。その気持ちのままに説得すれば効果があがるというものでもありません。
 そこには、説得のテクニックが必要です。言葉による説得をもっぱら想定して、そのいくつかを紹介してみました。

あえてわかりにくくする(複雑にする)!!

2019-06-21 | わかりやすい表現
「大手通信キャリアはなぜ高収益なのか?」という問いの答えを私なりに出すとすれば、「スマホのような生活必需品の料金体系を複雑にすれば、多くの消費者は思考停止に陥って、不満を抱えていても、高い料金を支払い続けているから」ということになります。
(これから制度変更が行われて、この方法は続けられないかもしれませんが…)

このことは年金制度でも同じことが言えると思います。つまり、「制度を複雑にすれば、多くの人は思考停止に陥る」ということです。
(井上孝之。アゴラ6月20日より)

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わかりやすくて何が悪い!!。
だからわかりにくさは、批判されて当然。
ということで、普通は、わかりにくいと言われたら、
わかりやすくする努力をすることになる。

ところが、あえて、わかりにくさを組みこんで、利益を得る戦略もあるのだ。
詐欺被害も怖いが、これもまた怖い。

わかりにくいものにも、大いなる警戒が必要。