●心理実践家(psychological practioner)
近年、日本でも、人の心にかかわる、いわゆる心理実践家が増えている。大きくは二つの領域がある。
一つは、心のケア(癒し)にかかわる実践家である。カウンセラーや心理療法家などである。臨床心理士、学校心理士、産業カウンセラーの資格制度もある。
二つは、心の健康・強化にかかわる実践家である。知的な面では、発想法の訓練や記憶力の指導など。感情面では、あがりや集中力などの気持ちの自己コントロールの強化など。
いずれも科学としての心理学の基礎知識と技能を身につけた専門家が、人への慈しみの心を持って携わるべき仕事である。
心理実践家の基礎資格として、日本心理学会では、一九九○(平成二)年より認定心理士の制度を開始している。心理実践家の職種や職場については、『心理の仕事』(朱鷺書房)が参考になる。