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2018-04-08 | 心の体験的日記
電池をかえても、うんともすんとも言わない。
ネットで会社を検索してみたらあった。
輸入品で、すでに販売停止となっている。

お客さま相談室がある。日曜なのでだめもとで電話してみた。
女性が対応してくれて、
「電池が購入ときのままだと、電池切れ、
さらに、腐食して電池ボックスが機能しないのかも」
とのことで、早速、消毒用のティッシュで掃除してみた。
見事に再生。

家を購入して30年、住みだして12年。
電池だけでなく、あらゆるものが劣化しているんだなー

トラブル、もう怖くないぞ!!



生死一如(しょうじいちにょ)

2018-04-08 | 高齢者
執事 福田貴宏

VOL.127 生死一如(しょうじいちにょ)

仏教には「生死一如」ということばがあります。生死は一つのごとし、生きるということはいつか死ぬ、死ぬということはそれまで生きている、生と死は切り離すことはできない、よって生死は1つである、という意味です。なんとなく表裏一体ということばにも似ているような感じですが、生と死を使っているところに、もう少し深い意味がかくされているようです。
@@@@@

心身一如」という言葉は知っていたが、
この言葉は、知らなかった。
いい言葉だなー


●回想療法

2018-04-08 | 心理学辞典


●回想療法
高齢者用の心理療法、というよりケアー(介護、援助)技術の一つとして回想療法がある。
回想療法とは、過去の思い出を引き出して、高齢者の頭の働きを活性化し、さらに、過去を思い出させることによって、自分の人生の物語作りをさせようというものである。
過去が忽然と思い出されることがある。ほとんど何の脈絡なしに思い出すこともあるし、その時その場の何かに触発されて思い出すこともある。楽しい思いでもあるが、つらい、悲しい、思い出したくないことも思い出してしまうこともある。
楽しい思い出は、気持ちを元気にしてくれるが、反対に、つらい思い出は気持ちを落ち込ませる。回想療法の難しいところである。


感謝「ありがとうさえ言えれば大丈夫」ほンわ「か」あ1日10回運動

2018-04-08 | ポジティブ心理学
感謝「ありがとうさえ言えれば大丈夫」

● 内観療法
 非行少年の更生施設などで活用されている心理療法の一つに内観療法というものがあります。
 過去を振り返って、「何をしてもらったか」、それに対して「どんなお返しをしたか」を内観させるものです。
 かわいがられた経験の少ない非行少年でも、あらためてこういう振り返りをする機会を得ると、さまざまな感謝体験が回想されるようです。それが非行少年たちを変えるきっかけになるようです。
 実は、自分もあまりかわいがられた経験がないと思っていました。
 しかし、内観というより回想をしてみました。
 ありました。ありました。実にたくさん、口では言わねど、自分のためにしてもらっていたこと、そして感謝すべきことがふつふつと思い出されてきました。
・ からだが弱いから、自分だけ牛乳をとってもらい、さらに養命酒まで飲ませてくれた。
・ 通信簿で良い点をとると、天ぷらかカレーを作ってくれた。
・ 大学受験できる家庭の経済状況ではなかったにもかかわらず、何も言わずに受験勉強させてくれた
などなど。

● 感謝マインドが生まれる
 普通に感謝マインドが生まれるためには、まずは、今の自分が幸せとの自覚が必要ですね。
たとえば、「今こうしておいしい食事できる幸せ」「よき伴侶が得られた幸せ」などなど。そして、その今現在の幸せが、過去のどこから、何からくるのかを考えることになります。
その際に、自分の努力や才能によるとすることもありえます。
あそこでのあのがんばりがあったればこそというわけです。その場合は、自信、あるいは、自分は有能である、という感覚の強化になります。これはこれで結構なのですが、感謝とはほど遠い方向になります。
若いときは、これでよいのだと思いますが、これが極端になると、いわゆる自己チュー、つまり自分中心にしか物事が考えられない人なってしまいますので、要注意です。
感謝の気持ちが沸いてくるためには、今現在の幸せは、自分のまわりにいた人々、あるいは組織(家族、学校など)のおかげ、という認識が必要です。
・小学校の担任の先生が、貧乏で払えなかった給食費をこっそり立て替えてくれた。
・母親が内職をして学費を出してくれた
・ 高校の先生方は、勉強嫌いの自分を勉強好きにしてくれた
こうした認識は、それが本当であったかどうかはあまり問題ではありません。そのように自分が思い込めればそれで十分です。場合によっては、相手がまったくそんな意識がなかったとか、極端な場合、まったく反対のことをしていたなんてことがあってもよいのです。
今現在の幸福感とそれをもたらしてくれた過去の原因の認識。
これが自分の心の中でつながったとき、はじめて感謝マインドが生まれます。
なお、冒頭の内観療法では、この逆をやっていることになりますね。まずは感謝の対象を見つけさせるのですから。でもそれを見つけたら、結果として、今現在を幸せ感で満たすことができるということだと思います。

●感謝マインドを作れない人
ところで、どうしても、感謝マインドが作れないという不幸な人がいることが知られています。ガバードという研究者によると、「自己愛性人格障害の人」です。
両極端があります。
「周囲を気にかけない自己愛的な人」
・他の人々の反応に気づくことがない。
・傲慢で攻撃的である。
・自己に夢中である。
・注目の中心にいたい
・送信者であるが、受信者ではない
・明らかに他の人々によって傷つけられたと感じることに鈍感である。
「過剰に周囲を気にかけすぎる自己愛的な人」
・他の人びとの反応に敏感である。
・抑制的で、内気で、あるいは自己消去的でさえある。
・自己よりも、他の人々に注意を向ける。
・注目の的になることを避ける。
・侮辱や批判の証拠が無いかどうか、注意深く、他の人々に耳を傾ける。
・容易に傷つけられたという盛情を持つ。差恥や屈辱を感じやすい。

●感謝を表現するコツ
①感謝状を書く
いま 心理学の授業の冒頭の時間を使って、ポジティブ・マインドづくりの実習をしています。その最初が「感謝マインドづくり」です。
ねらい2つあります。
一つは、ここまで述べてきたように、過去を振り返っての感謝の表明です。いわゆる感謝状書きですね。人でも組織(学校や地域など)に対して、「あなたが自分に??してくれた陰で、今こうして幸せです」ということを文章に書くことです。
自分でもやってみました。
ひとつは、受講学生に対して、「よくぞ、本学に入学してくれた。ありがとう」。
もう一つは、定番ですが「家族への長年の労苦に対する感謝状」です。
やってみて気が付きました。
学生への気持ちが穏やかなものになりました。妻への思いも深いものになりました。
感謝状効果、馬鹿になりません。

②感謝言葉を口癖にする
感謝マインドづくりのもう一つは、「ありがとう」「お陰さまで、助かりました」を口癖にする習慣づくりです。
過去を振り返ることで感謝マインドを作り出せたら、それ毎日の生活の場で活かすのです。
生活の場では、心の中ではそう思っていても(感謝していても)、ついそれを言葉に出せないということが結構ありますね。
口癖になっていないということに加えて、もう一つ、やっかいなことに、感謝すると、そのお返しをしないという「追い目意識」が生まれます。これがいや、面倒ということで、つい感謝言葉を発しないということもあります。
これは、いずれは、自分が感謝されるようなことをしよう、ということで済ませばよいのです。あまり気にする必要はないと思います。あなたの感謝言葉だけで十分に相手はうれしいのです。お返しなんて考えてもいないかもしれません。
というわけで、気楽に感謝言葉を出せるようにしたいものです。
・朝、お弁当をつめてくれた母親に「いつもありがとう」が自然に出るようにするのです。
・エレベータでドアを開けて待ってくれた人に、「ありがとう」を言えるようすることです。
なお、こういう時って、どちらかと言うとネガティブな表現である「すみません」のほうをよく使ってしまいがちですが、ポジティブ表現の「ありがとう」の方が格段にいいですね。
いずれにしても、感謝マインドが少しでも芽生えたら、口に出せるように習慣にしてしまうのです。そうすれば、感謝された人にも感謝マインドが伝染します。そして、自分のしたことが相手に感謝されたことがはっきりとわかることで、自信になります。
さらに、相手も、自分のした行為が人の役に立ったという有能感に浸ることができます。それがやりがいにつながります。そのきっかけを与えてくれたあなたへの感謝にもつながります。
ポジティブ・スパイラルがあなたの周りで巻き起こることになります。
最後に、天童荒太「悼む人」(文藝春秋)の奇妙な感謝をめぐる本を紹介しておきます。
新聞記事から見つけた縁もゆかりもない死者のゆかりの地を訪ね、「その人は、誰を愛したか。誰に愛されたか。どんなことで人に感謝されたことがあったか」を聞きまわり、それをもとに死者を悼むのです。それが次第に周囲に感謝の波紋を投げかけていくのです。
たまたま目に触れて読んだ本ですが、感謝物語にこんな世界もあり、ということで紹介してみました。
ついでに名言を3つ。
「働く意味は、他人から‘ありがとう’を集めることにあると思います」(渡邊美樹)
「自分を幸せにしてくれる人たちに感謝しよう。彼らは魂を花開かせてくれる素敵な庭師である。」(プルースト)
 「十のサービスを受けたら十一を返す。その余分の一のプラスがなけ
れば、社会は繁栄していかない。」(松下幸之助)