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「勉強環境をIT環境から切り離す」

2015-08-26 | 教育

 奇妙なことに、超情報化社会と言ってもよいほどの社会の中で、子どもの勉強の環境は必ずしも良好とは言えない。勉強よりももっとおもしろいことがITの世界には溢れているからである。
 ゲームに熱中する。Lineでの友達とのコミュニケーションに時間を取られる。ある調査によると、女子高校生は1日平均7時間もスマホを使っているとのこと。それはそれで、学べることはたくさんあるとは思うが、勉強の大敵であることは間違いない。まさに、「スマホより机に向かう青春を」(某予備校のキャッチコピー)である。とりわけ子どもでは、認知資源も時間資源も極端に限られているのに、そちらのほうに資源をとられてしまうのは困る。IT断食をする時間、場所を限定してでも、せめて家庭内だけでも実施することもあってよいと思う。
 IT技術を、たとえば、学校などで積極的に勉強に導入することもあってよいし、家庭での勉強を助けるためのスマホの勉強アプリも勉強好きには有効だとは思う。しかし、「遊びもスマホも勉強も一緒」よりは、まずはそれぞれをしっかりと分離した環境を整えるほうが先決であろう。とりわけ、低学年においては、モードチェンジ(「これからは勉強時間です!」)は、別途に述べる勉強の習慣化にも絶対に必要なことだからである。
 さらに、大事なことがある。
 IT技術は高度化が進み、あまりに巧みな勉強環境が作りこまれてしまい、勉強に付随する自助努力や自分なりの工夫があまり必要とされなくなっている。教材の視覚化、系統化、さらに勉強の持続を支援する仕掛け(後述するモチベーション管理)などなど、どれをとっても高度な「心理学的」技術が組み込まれ、しかも効果的である。悪いことではないのだが、これが過度に提供されると、勉強は、見かけは効率的、効果的に進捗するように見えるが、勉強する過程で身に付けるべき自分をコントロールする自律的な力、たとえば、わからなさを解消する工夫、あるいはわからなさに耐えたり、集中力を加減したり、さらにその勉強以外のことと関連づけたりといった力が身につかない恐れがある。

 良すぎる勉強環境にも問題ありなのだ。




 

メタ認知と集中力コントロール

2015-08-26 | 健康・スポーツ心理学
忘れてはならないのは、集中力は状況に応じて変動することです。したがって、集中力の変動をメタ認知によってモニター(監視)できないと、状況が必要とする集中力が不足したり、逆に余分な集中力を発揮して飽きを誘ってしまいミスをすることになります。


大学広報が多い

2015-08-26 | 教育

このブログ、
大学教育」というセクションに登録している
そのためか
大学PRの広告がしばしばついてくる
ライバルに利用されている感じ
敵に塩を送っている感じ 笑い

それにしても、大学広報
最近は、TV番組のスポンサーでも見かける
甲子園の塀にもでかでかと2つの大学

放送大学は、ほぼ毎回、ブログ広告についてくる



「仕事がうまくいく内省のコツ」。

2015-08-26 | 教育

① 振り返りながら失敗についても内省する
あそこで失敗したので、今度はここを注意すれば、大丈夫

② うまくいっている時ほど、時折内省する
  うまくいっているときは、内省しない。しかし、そんなときこそ、点検の意味で区切りがついたとこで
内省してみる習慣が必要です。PDCAのCを機能させることになります。

③ つまったときの実況中継
 仕事が困難に直面したときは、内省しながら内省内容を実況中継することをおすすめします。
 なんでむずかしいのか(仕事について)
 やや集中力が足らないかな(心について)
を実況中継するのです。それによって、
注意を向けるところが仕事のどこか、心のどこかをコントロールすることができます。

こうした内省をより効果的なものにするためには、内省のときに使う用語を豊富にしておくことが効果的です。
 手前味噌になりますが、そのためには、心理学の知識を増やすことです。これによって、内省の質を高め内省をより効果的なものにすることができます。
「仕事日記をつける」より