受験地獄なることばは今や死語といってもよいとんでもない?社会になった。
余談になるが、受験勉強なるものを経験しないまま、大学生になれる時代なのである。中学校でも高等学校でもほとんど勉強したことがないような大学生を大量にかかえて、大学も苦労している。大学のシラバスに、「中学校程度の英語を習得する」を到達目標に記載して文部科学省から注意を受けた大学もあるほどである。
英語や算数は、地道に勉強して基礎からの積み上げが必要なのにそれができていないと、後からでは、どうにもならない。積み上げが必要な教科の勉強だけには、「鳴かぬなら殺すぞ」(信長)くらいの気迫をもって、子どもに勉強させる必要がある。受験勉強がその役割を果たしていたことを、保護者や教師は改めて認識すべきなのだ。
勉強させる教科は、英語と算数だけでもよいといえるかもしれない。知識積み上げ型の教科は、その気になったときからの勉強でなんとか追いつけるし、自助努力で力を伸ばせる。しかし、英語と算数だけは、そうはいかない。
学校で学んだ内容の復習を活用するのがよい。英語や算数の内容を保護者が真っさらから教えるのはきついので、それは教師や塾に任せて、むしろ学校で学んだことの復習をきちんとやるようにするほうが効率もよいし、効果的である。勉強の負担感もない。