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25歳からのお仕事クリニック

2014-06-01 | 教育
2013年6月4日更新

職場の人間関係に関する悩み

相談者:小売スーパーバイザー/26歳/男性

相手の顔色ばかりうかがってしまい、強い物言いができません。

悩み:
私は 大手小売りチェーンでスーパーバイザーとして働いています。
スーパーバイザーの仕事内容は、フランチャイズ店舗の売上げをアップさせるために、バイトの管理から商品の陳列までさまざまなコンサルティングを行うことです。時には、店舗オーナーやスタッフに厳しく指導しなければならない立場なのですが、その「厳しく」がなかなかできないのです。

あまりキツく言ったらモチベーションを下げちゃうかな…。とか、逆ギレして言うことを聞いてくれなくなったらどうしよう…。とか、嫌われたら嫌だな…。などと考えてしまい、やんわりと指導するもののなかなか真意が伝わらなかったり、しまいにはこの人怒らないし別にいいや…。といった様子でナメられてしまう始末。自分としてもとてもストレスです。

そこで、「相手に緊張感を持ってもらえる指導の仕方」をご教示いただけないでしょうか。
もし、それでもダメでしたら、こういった人に指導する立場にない職へ転職をしようかと思います。
よろしくお願い致します。








この相談には海保カウンセラーがズバリ答えます!

お答えします。

●権限関係はどうなってる?
  「スーパーバイザー」「コンサルティング」の仕事の内容はだいたい想像がつきますが、あなたに与えられた権限関係がよくわかりません。
 組織には、ポストに応じて、どういうことは自分の責任で部下に命令できるのかが決まっています。「スーパーバイザー」として「店舗オーナーやスタッフ」に指導するとありますが、その指導は、「組織内の指導」ではなく、組織外からの単なるアドバイスなのではないでしょうか。つまり、あなたの指導は、業務命令としては受け取られてはいないのではないでしょうか。「聞いておきます」程度のものと思われているということはありませんか。
 「相手に緊張感を持ってもらえる指導の仕方」について次に考えてみますが、なんといっても、あなたの指導が業務命令として受け止めてもらえる組織的な後ろ盾、具体的には、あなたが組織に属していなくとも、「あなたのアドバイスをよく聞くように」との組織内の業務命令がほしい」ですね。それが指導される方々の緊張感を生むからです。
 
●「やってみせて、言って聞かせて、やらせてみて、ほめてやらねば人は動かじ」
 前述の話は、とりあえずおくとして、一般的に、「相手に緊張感を持ってもらえる指導の仕方」についていくつかアドバイスしてみますが、私とあなたとはなんの権限関係もありませんから、ここでは、はからずも、あなたは緊張感なしに私の話を聞くことになりますね。 これがもし私があなたの上司、その上司からのアドバイスだったらどうでしょうか。(笑い)
 さて、見出しは、大日本帝国海軍大将・山本五十六の有名な名言ですのでご存じかと思います。
 この名言をかみ砕くことで、あなたの相談への部分的な回答にしたいと思います。
○「やってみせて」
相手ができないことをあなたがやって見せられることが大事になります。それで相手があなたに尊敬,畏敬の念をいだいてもらえるレベルのものでなければなりません。まだ26歳、まだまだヒヨコ(失礼!)。ここは、人の気持ち志向から仕事志向(店の売上アップ?)で自己研鑽することが必要です。周りにベテランの方がいれば、教えを乞う姿勢もあってよいと思います。
○「言って聞かせて」
 どうしてそうするとよいのかを言葉で説明できると、短い時間でやってほしいことが相手に伝わりますし、あなたのスキルを共有してくれる人も増えます。簡単なマニュアルを作って見せるのも一計です。
○「やらせてみて」
時間との兼ね合いもありますが、やってみせて言ってきかせたことが身に付くためには時間をかけて実践してもらう必要があります。
○「ほめてやらねば」
相手はできなくて当たり前。ですから、少しでもできたらほめてあげて、モチベーションを高めるのです。

 教えたいことを細分化して、このステップを回していって、少しでも結果が出てくれば、事態は好転するように思いますが、いかがでしょうか。
さらにあなたの味方、あなたのアドバイスをよく聞いてくれる人を一人でも2人でも見つけて丁寧に指導する、あるいは一緒にやるような戦略もありです。
 


 

競争の意義

2014-06-01 | ポジティブ心理学
1)競争は、強力な外発的な動機づけの一つ。
2)勝てば、優越感に浸れる。
3)しかし、負ければ、劣等感に打ちひしがれる。
4)競争は心身を疲弊させる。
5)目的優先の競争が真正の元気づくりになる。