三流読書人

毎日の新聞 書物 など主に活字メディアを読んだ感想意見など書いておきたい

ドングリ小屋住人 

泥酔と睡眠薬

2008年03月08日 11時21分22秒 | くらし
べつにどうという話でもないんだけど、しんどさがわかる人はいると思う。
いい記事を見つけた。『毎日新聞』3月7日付。
以下引用させてもらう。

【「泥酔より睡眠薬」
患者さんからよく「睡眠薬はくせにならないか」とか「常用したらぼけないか」とか聞かれる。現在よく使用される睡眠薬は習慣性が少なく、長期使用でぼけるという報告はほとんど聞かない。ただ、アルコールと併用すると、睡眠薬の持ち越し効果でまれに記憶があいまいになることがある。泥酔状態で寝込み、夜中や朝早く起きる睡眠不足の患者さんでも、睡眠薬が怖いと思ってなかなか服用してくれない人がいるが、肝臓などに負担が大きいアルコールより睡眠薬のほうがよほど安全である。】(大阪大学大学院医学系研究科保健学准教授・石蔵文信)
という社会面の小さな囲み記事である。

たしかに睡眠薬に対する偏見といってもよい受け止めはあると思う。かつて睡眠薬は自殺の手段によく使われた。が、最近は聞かない。
ふーん、今はそうなんだ。という感じである。



啓蟄

2008年03月05日 09時59分26秒 | くらし
今日は啓蟄と暦にある。3月5日。

「二十四気の一。陰暦二月の節、雨水の後十五日、およそ三月六日ごろに当たる。このころ土中に冬眠していた蟻・蛇・蛙・蜥蜴などの類が穴を出てくる意。」と新撰俳句歳時記(明治書院)にある。
マムシもむかでも出てきます。こいつらとはあんまり仲良くしたいとは思わないんだけどしょうがないか。

さあ、こっちもぼちぼち這い出すか、といっても年中冬眠みたいなものだが。
 
     啓蟄の蚯蚓の紅のすきとおほる     山口 青邨

     啓蟄の蟇鳴き雨も音にいづ       皆吉 爽雨

     けいちつや人目をいとひつゝ生くる   道山 草太郎

     啓蟄の水するすると暮るるかな     鷲谷 七菜子

     啓蟄に被爆樹の影濃かりけり      秋元 岳石

     啓蟄のわが影法師わが厭ふ       山田 文男








命がけで食うほどのものか 中国産冷凍食品

2008年03月01日 15時54分29秒 | くらし
 中国産冷凍食品の原因究明については中国側と日本なかなかうまく話が通じないようだ。
 中国側が「はいそうです、おたくのおっしゃるとおりうちの責任です」というはずがない。
 
 この勝負の決着をつけるのは簡単、鍵を握るのは日本の消費者。中国産を買わなければいいのです。
 日本人が作ったものを食べればいいのです。世界中からなんだかんだと取り寄せ、買いあさる姿勢をあらためることです。

 なあにがグルメだ。
 農業と漁業を大事にし、米を食べ、魚の骨まで食べる工夫をすることだ。
 日本の食文化はそうして成り立ってきた。
 それを捨ててしまうか、大事にするかが生き残れるかどうかの分かれ道だ。
 
 
 

 命  「新宿に降る雪」

2008年02月29日 17時53分20秒 | くらし

  海外ブランド品が並ぶショーウインドーの前を通勤の人波が流れていく。そのすぐ脇で、人の男性が路上に倒れていた。
 6日朝、東京・JR新宿駅西口。偶然通りかかったNPO(非営利組織)の若者が足を止め、男性の肩をたたいた。「具合が悪いんですか」。男性は口をわずかに動かすが、声が出ない。「救急車を呼びましょうか」と尋ねると、うなずいたという。
 通報で救急車が来た。だが救急隊員は若者に「この人は搬送を拒んでいる」と」言った。「言葉も出ないのに、拒否なんかできますか」。若者と救急隊員の押し問答が続く。そして雪が降り始めた。
 救急車が撤収した約4時間後、若者の同僚が様子を見に行く。男性は凍死していた。
 私は東京に再び雪が降りそうな朝、その場所を訪ねた。雑踏の脇で高齢の野宿男性が身を縮めていた。「この辺じゃ見かけない男だったね。とにかく今年は寒すぎるよ」薄っぺらな布団を胸までたくし上げた。
 警察の調べで、亡くなった男性は所持していたパスポートから39歳の日系ブラジル人と判明する。昨年まで静岡の会社に勤め、数日前から新宿で目撃されていたが、その間の足取りは分からない。
 消防は「私たちに搬送を拒否する人を運ぶ権限はない」と説明する。彼が搬送を拒んだのか、もはや知るすべもない。だがたとえそうだったとしても、一つの命を救うことはできなかったのか。男性の遺体は元雇い主に引き取られた。「ぼくは救えなかった」。通報した若者は今も悩んでいる。

 これは2月27日付『毎日新聞』のコラム「発信箱」礒崎由美氏(生活報道センター)である。

 日本で、「生き延びるということ」もまた、格差との闘いである。 

日本産の食材は大丈夫か

2008年02月24日 19時43分09秒 | くらし
 輸入中国産食品の問題が連日報道される。
 中国製の冷凍食品、ギョウザにメタミドホスが、
冷凍サバにも有機リン系殺虫剤ジクロルボスが、
 ニラ肉まんにメタミドホスが検出された、冷凍とんかつにホレートが検出された。
 小麦粉や大豆油などに使われた殺虫剤が残留していた可能性が高い、などなど。

 よくわからないことが多い。
 
 日本の農業で大量の農薬が使われるようになったのは、昭和20年代後半からだと思う。
 DDTやBHCという化学物質を改良したものがほとんどだという。
 軍事用に化学兵器として開発された。それを農薬に改良したもの。 
 一時期は青酸カリも使われた。
 海産物にも使われた。魚に抗生物質を振りかけ表面的には腐らなくするために用いられた。
 インスタント食品には今でも大量の添加物が使われている。
 問題点を指摘する学者や消費者の要求もあり、生産者の反省もあって徐々に量的にも、使われる薬品の毒性の研究も進み、「安全性」が重視されるようになってきてはいる。
 中国産が今問題になっているが、米国産はどうか、ひところ厳しく指摘された残量農薬とともにポストハーベストはどうなった。果たして安全か。なにしろ黄色人種などは昆虫程度にしか思っていない国から輸入しているのだ。
 日本産の食材は大丈夫か。
 農家でも出荷用に作られた食材は食わないということも聞く。
 
 日本の消費者は驕ってはいけない。
 日本の食料自給など無視し、農業を、漁業を、ひたすら第一次産業を潰してきた政府。それを金儲けの手段にして安いコストで日本人向け食材を外国に作らせ、日本人に供給してきた巨大食品産業。
 それにのっかって世界中の食品をぜいたくに、テレビの大食い番組にみられるように遊びの如く、おもちゃの如く食べ物を、食という文化を冒涜してきた我々も加害の一端を担っている。
 日本人が世界中から馬鹿にされる所以である。

 もし人為的に意図的に毒物が日本向け食材に入れられていたとしたら、許せないが、冷静に考えてみよう。
 
 
 
 


またまた 食うことについて

2008年01月26日 10時08分25秒 | くらし
 またまた食うことについて
 現在の食生活について昨日のブログで書いた。
 アルコール抜き、摂取カロリーの総量規制、内容の制限、かなりつらい。
 もう少し生きたいのでなんとか慣れなければと思う。
 量を制限されると今までなんとも思っていなかった食べ物がほんとに美味しく感じられる。
 煮た野菜の一切れもいとおしくさえある。
 麺に乗っている薬味のねぎもすべて食べる。
 計算された量と内容で食生活がそれほど貧しいとは思わない。
 
 しかし、突然キレる事がある。もうなんでもいいからむちゃくちゃ食いたくなることがある。まわりにあるものすべて食い尽くさないと承知できないという気持ちになる。飢餓感である。空腹感とは違う。
 空腹感は、満腹になればおさまる。飢餓感は腹一杯になってるのに口にものを入れる。飢餓感であるから、飢餓そのものとは違う。食べ物がないので飢餓におちいるというのではないのだから、心の問題だろう。
 こうして挫折する。後にやってくるのは後悔と自己嫌悪、その後は食べ物を拒否しようという状態になってくる。
 過食症、拒食症ということが何となく理解できるような気がする。

 笑うなかれ!
 人間の生きてゆくための食という行動は、根源的な意味を持つのだ。
 すべての人類は食ということに関して高い文化を持っていると言えよう。
 日本人もまたしかり、生命を維持するだけの行動ではなく文化にまで昇華せしめた。
 しかし、その高度に発達した食文化を例の大食い見せ物馬鹿タレントと売れればいいというマスコミがずたずたに破壊しようとしてる。許せない。

 などと力んでいますが、要するに自分にかけられたプレッシャーをごまかそうとしているのです。
 高血圧症、糖尿病、高脂血症、肝疾患などの予備軍のみなさん、メタボリックシンドロームのみなさん。
 食生活の改善による病気の克服と予防というのは大変に厳しいものがあります。アルコールやタバコを断つことなどやさしいことです。
 できるだけ早く原因を取り除けばまだ間に合うかもよ。 
 

食うことについて

2008年01月25日 09時03分01秒 | くらし
  食について
 食生活が原因のメタボリックシンドロームについては、誰の責任でもなく己の責任であることは承知している。
 しかし、最近よく食育ということを言われるが、その面から考えると今日の状況はきわめて危ないというか子供のまともな成長と発達には問題が多すぎるように思う。
 毎日圧倒的な量で流される食い物に関する番組、コマーシャルもそうである。
 外国の飢餓線上をさまよう子どもたちのことが話題にもなる中でこのままでいいんだろうかと思う。
 特に、大喰いを売り物にするタレントというか喰うことしか芸(これを芸といっていいかどうか)のない連中がこれでもかと喰ってみせる。これで番組が成り立っている(あるいは成り立っていると思っている)んだからテレビ局の罪は深い。こんなものを毎日見せられて食育などできるはずがない。
 元々太った「芸人」が大食いをしてみせるというのはあったけれど、偏見かも知れないが、最近若い女の大食い見せ物タレントが目立つようになった。
 喰って喰って喰いまくる。それを見せ物にする。
 喰い方も汚らしい。
 食という行為、食べ物、に対する冒涜・退廃極まれりというべきか。
 
 いずれは、この女はあれだけ喰った結果これだけの排泄物を作り出したということも公開するだろう。 
 それを薄型デジタルハイビジョン大画面のテレビで日本中が固唾を飲んでみる。 
 喰っているものは外国から輸入されたものばかり。
 資源のむだ遣いの究極の姿と言えるかも知れない。

 薄汚い見せ物はもう結構だ。
 
 一方では飢えて死にゆく子どもたちの姿が写される。
 食育と称する番組も放映される。

 なんだろう。これは。

 喰うか 喰われるか 飲むか 飲まれるか 命がけである

2008年01月23日 17時33分22秒 | くらし
 40代前半に喫煙をやめた。理由はいろいろある。
 酒は、血液検査するたびγ-GTPがどうだとかいわれつつ無視したり、一時的に「停酒」をしたりしてごまかし続けてきた。
 しかし、定年後ひまになるし、朝から飲んだり一日中切れ目なく何らかのアルコール飲料が体内から消えないという状況が続いてきた。そのうち、これはおかしい、アルコール依存症ではないかと思うようになった。
 検査結果はアルコールによる肝障害が歴然としていた。ついに酒をやめた。以後一年数ヶ月、酒は飲めない、飲まない人間とはなった。
 そうすると今度は突然甘いものに目がなくなった。いわゆるスウイーツにはまった。
 血糖値が跳ね上がった。
 甘いものも食べてはいけないということになった。
 体重も落とさなくてはいけない。
 血圧も高い。
 そこで糖尿病対策の食事、減量のための量の制限、血圧対策として塩分控えめの食事。
 基本的にはこれが現在の食事についての私のとるべき対策である。
 生き残りがかかっている。
 アルコールはダメ、甘いものはダメ、からいものもダメ、総量の制限。
 なんとか克服して、というよりこれに慣れて70歳までにはリセットできたらいいなと考えている。
 若いみなさん、大変ですよ。あっという間に歳を取り、あっという間にメタボリックシンドローム。
 微妙なバランスの上に成り立っている人間の身体、それにストレスなど心因性の刺激もある。
 気をつけて下さい。
 
 喰うか 喰われるか 飲むか 飲まれるか 命がけである

   
 

大寒や埃の如く人死ぬる 虚子

2008年01月21日 11時00分06秒 | くらし

  


 今日は大寒。昨夜、この地方に風雪注意報が出ていた。珍しい。
 しかし、今朝の積雪はこの程度、やれやれというような、期待はずれというような気持ち。
 
 大寒の埃の如く人死ぬる     高浜虚子

 近ごろ葬式産業がさかんになってあちこちに葬祭場ができた。道ばたに葬式の案内の看板が立てられている。
 それがこのような厳しい気候の日には途切れなく続く。

「黒い花びら」水原弘

2008年01月14日 15時05分50秒 | くらし
 歌のこと 戦後の歌

 永六輔作詞 中村八大作曲 水原弘 歌
 
 黒い花びら

 黒い花びら 静かに散った
 あの人は 帰らぬ遠い夢
 俺は知ってる 恋の悲しさ 恋の苦しさ
 だからだから もう恋なんか
 したくない したくないのさ

 黒い花びら 涙にうかべ
 今は亡い あの人 ああ 初恋
 俺は知ってる 恋の淋しさ 恋の切なさ
 だからだから もう恋なんか
 したくないしたくないのさ

 1月11日夜11時よりNHK.FMで「真冬の夜の偉人たち」というタイトルのシリーズで、作家村松友観氏が「黒い花びら・水原弘」と題して語っていた。
 私も戦後の日本人の歌手で誰か一人と言われれば水原弘ということになる、そういう気持ちになる一人であることは間違いない。
 石原裕次郎も好きであった。が、最近CDを聞いていてもどうも鼻につく。
 加山雄三などは論外であんな気色の悪い人物はデビュー当時から大嫌いであった。
 おぼっちゃまのお遊びに付き合ってられるかということかも知れない。
 青春時代は学生というより金を稼ぐことに毎日必死だった。
 水原弘という無頼ではあったが、命がけで歌った歌手が肌に合う。
 生活は無頼でも歌は「楷書で歌う」と村松氏は言う。
 しかし、残念ながら『黒い花びら』の他に好きな歌はあまり多くない。
  
 村松氏が番組の最後に紹介していたが、晩年に再レコーディングした「黒い花びら」は鬼気迫るものがある。


 

軍手

2008年01月05日 14時02分21秒 | くらし




軍手が好きです
洗濯をした軍手がたくさんあると安心できます
何をするにも軍手です
常に何処かに入っていないと気になります
もちろん草刈りその他の仕事をする時もそうですが
散歩の時もないと不安です
近ごろは大変安く買えます
一足20円ぐらいからあります
使い捨てと書いて売っているのもあります
ムカッときますね なぜ使い捨てにしなければならないのか
擦り切れるまで使います
それにしてもなぜ”軍”手というのかな
軍足というのもあります 
が、これはあまり使いたくない

去年今年貫く棒の如きもの

2007年12月31日 20時42分42秒 | くらし
 いつもながら
 
 去年今年貫く棒の如きもの     高浜虚子
 
 一本のレールの上や去年今年    大森扶起子

 針に糸通してゐるや去年今年    細見綾子

 めでたさもちう位なりおらが春   一茶
 
 這へ笑へ二つになるぞ今朝からは  一茶

 生くることやうやく楽し老いの春  富安風生

 などと脳天気なものであります。 
 えらい俳人の句を借りたりして。

 2008年もよろしく。

「世の中はまともになりつつあるか」

2007年12月29日 10時07分09秒 | くらし

 「世の中はまともになりつつあるか」

  『毎日新聞』新聞のコラム「発信箱」で中村記者はいう。「世の中はまともになりつつあるとは考えられないだろうか」。最後に引用しているヘレンケラーの言葉「悲観主義者が、星々の神秘を探求したり未知の土地に航海したり、人の魂にふれる新しい扉を開いたことはこれまで一度もない」。 しばらくはこの言葉をかみしめてみよう。  

 毎日新聞 2007年12月28日
  コラム『発信箱』 「嘆いても始まらない」 中村秀明(経済部)  

 「ひどい世の中になった」「日本人は壊れてしまった」。暗い顔をして、そう語る人が増えた。
 確かに今年、倫理観と責任感が抜け落ちたような事件がいくつか起きた。しかし、その出発点の多くは過去にある。「昔は良かった」と言いたがる人が口にする、その昔に。赤福の偽装は30年前からで、栗本鉄工所は40年も高速道路の型枠の強度を偽ってきた。前防衛事務次官と業者の癒着も、薬害C型肝炎問題にフタをしてきたのも、今に始まったわけではない。
 倫理観や責任感の欠如に気づかず、問題にしてこなかった昔と、それが厳しく問われ、次々に表面化する今。どちらがひどいのだろう。浄化作用がそれなりに働き、世の中はまともになりつつあるとは考えられないだろうか。
 今年生まれた赤ん坊をはじめ、次の世代に思いをはせてみよう。「ひどい世の中になった」という嘆きは彼らの心にどう響くのか。「金はなかったが、心は豊かだった」と昔を懐かしむ風潮に何を思うだろう。「誰のせい」と言いたくなるのではないか。
 実際、世の中はそれほどひどくはないし、日本人は壊れてもいない。問題はあるが、解決できないわけではない。「喪失」「崩壊」と嘆く人は、その気をなくし、未来への責任感がうせた言い訳をしているだけかもしれない。
 来年はヘレン・ケラーが亡くなって40年になる。
 彼女は、こんな言葉を残した。
 「悲観主義者が、星々の神秘を探求したり未知の土地に航海したり、人の魂にふれる新しい扉を開いたことはこれまで一度もない」       

            (経済部)

 

 


消費税率引き上げ 法人税引き下げ を許すのか

2007年12月12日 20時14分24秒 | くらし
 日本経団連は11日、会員企業が政治献金を行う際の指針となる2008年の政党評価基準「優先政策事項」を発表した。と、ここまでの言葉を見たけでも反吐が出るが、「社会保障費の増大に対応すべく、消費税を拡充」と消費税率引き上げをいい、次には、地方税を含む法人実効税率を現行の40%から30%に引き下げることを求めている。
 「優先政策事項」は、これまでと同様に10項目。税・財政「改革」、社会保障、規制「改革」・民間開放、エネルギー、教育、雇用、道州制、経済協力、憲法・安全保障などである。この中で、09年度から基礎年金の国庫負担割合を3分の1から2分の1に引き上げる財源にしても「消費税率の引き上げ等の税制の抜本的改革」を位置付けた。また、「基礎年金の全額税方式について、幅広く検討する」としている。その一方で、法人実効税率引き下げのほか、研究開発促進のための減税を求めるなど財界・大企業の身勝手ここにきわまれりという内容。さらに「憲法を改正する」「安全保障に関する基本法ならびに国際平和協力に関する一般法を整備する」として海外派兵のための恒久法を求めている。
 この「優先政策事項」に基づき、来年秋に自民党と民主党の政策評価を行う予定だという。
 
 我々が忘れてはならないことは、自民党や民主党がこうした財界・大企業に飼われているということだ。彼らのいう内容に対してどういう政策をとるか、それによってお金を出すかどうか決めるというのである。
 財界・大企業にとって都合のよい政治が行われるか、国民の生活を考えた政治を行うか。
 
 それでも政治家を選ぶのは私たちなのだ。





初霜

2007年12月06日 09時35分42秒 | くらし
 今朝初霜であった。
 放射冷却、かなり冷えむも快晴である。日とともにすぐに霜は消える。
 今日の初霜は例年に比べて早いのか遅いのかよくわからない。
 が、冬になれば冬のことがおこるのは安心でもある。

   初霜やわづらふ鶴を遠く見る      蕪村

   初霜や茎の歯切れも去年まで      一茶
   
   初霜や飯の湯あまき朝日和       樗良

   一つ葉に初霜の消え残りたる      虚子

   初霜や藪に隣れる住み心        芥川龍之介

 などある。明治書院『新撰俳句歳時記』による。よく分からないものが多い。