末續慎吾さんの「勝敗を引き受ける覚悟」という記事が産経新聞に掲載されていました。
自分はもはや競技者ではないけれど、若い職員の競技に対する姿勢を指導するには良い材料になると思う。
以下は、一部を抜粋させていただいたもの。
『選手たちから勝ちたい思いは伝わってきた。ただ、勝負はそれだけでは足りない。
「アドレナリンがあふれ出て怖い」「自分の走りができるか」「負けてしまわないか」-。
最初から自分のことを考えるだけでなく、相手という存在も受け止めた上で、恐怖や緊張、孤独を乗り越え、準備してきた者は顔つきが違う。雰囲気は決して柔らかくない。
奥底にある野性がにじみ出て、「目」が座ってくる。
その部分で日本の若いスプリンターたちには、まだそこまでの葛藤を経た跡がうかがえなかった。
僕から見ると「目」が粋がっていた。』
『決して今の選手に気合や根性が足りないと言っているわけではない。
気合と根性は数値で示せるものでないし、一歩間違えばパワーハラスメントになってしまう。
故になかなか他人に伝えられない。
伝えにくいこと、伝えにくい時代だからこそ、逆に「気合」と「根性」について改めて考え直したらいいのではないかと思っている。』
(末續慎吾:陸上世界選手権200メートル、北京五輪400メートルリレーメダリスト)
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