時の権力者が入れ替わりたち替り登場し、高麗国が終末期を迎える様を描いた作品。
文官政治が多い朝鮮半島の中で、この高麗国の終焉を迎えようとしている時代に武人が政権をとる時期があったようで、その時の権力者の覇権争いを描いていました。
武人は字も読めないということもあって、やや儒者や文官より低く見られているようでした。
会議には出られても、文官の方が高級感は否めませんでした。
武士は字が読めることが当たり前の日本の事情と比べても、違和感はぬぐえませんが、
身分差別や職業差別は顕著な朝鮮の歴史を垣間見る思いでした。
男女のせつない恋愛もあり、楽しめた作品でした。
私のベスト10に入る作品です。
にほんブログ村 にほんブログ村