ヤマトトトヒモモソヒメ徒然記

たわいのない日常事をしたためております。

聖域と春日造り   春日大社に行ってきました。

2016年06月28日 12時14分43秒 | 日記

信仰は祭祀を行うことによって原初的空間を成立させる。聖域は他と区別され、何時しか固定化されることで、囲いの施設や神殿を生み出す。
それはちょうど、家を建てるには、まず敷地が必要なように、そこではじめて建築化が行われる。春日大社の神域と神殿が成立し、諸施設の整備となる。

すてきな文面だったので記載しました。


「春日大社の聖域と春日造り」というテーマで、奈良まばろばソムリエ検定体験学習プログラムの1つである講座に参加しました。

櫻井先生の講座でした。(和歌山文化財センター理事)

春日大社の神域と施設は 聖別 聖域となることで「仕切る」「囲う」ことが生じ → 秘する → 建築化となる。

今年は北山辺の道の大和道の会のハイキングにも参加して、島田神社、鏡神社、この前の川西町では糸井神社など春日移しの神社を拝殿し、春日造りについて学ぶ機会が多くありました。

皇子造り=向妻造り=春日造り  だったのですね。

違う領域から見た春日大社は新鮮でした。5月にいちご狩りしたミステリーツアーでも春日大社を巡るコースでしたので、春日大社には今年御縁がありました。

講座の後は、春日大社の見学もできて、現在建て替えが行われているところまで、入ることができました。4つ並んだ本殿を目の前で見ることができました。囲む忌垣もみることもできました。

ちょうど、近つ飛鳥での今城塚の講座が終わった後だったので、今城塚古墳のもがりの建物ではという埴輪に忌垣がありましたが、春日大社本殿にもぎざぎざの忌垣があり、聖なるものを囲う聖なる域だったのでしょうね。


にほんブログ村



にほんブログ村



Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

葬送儀礼と古墳

2016年06月17日 17時11分07秒 | 日記
近つ飛鳥博物館で古墳とは何か 葬送儀礼から見た古墳というテーマでの講演を聞きに行ってきました。

6月5日です。

丸1日かかりました。朝9時前に出て、帰ってきたのはPM6時半でした。

バスの本数が増えると少しは時間も短縮されるのですが・・・1時間1本か2本しかありません。

到着してもレストランが1つあるだけで、1時からの講演を聞くためお弁当を買って乗り込まないといけないところです。


今城塚についての講演と大嘗祭と埴輪の儀礼についてでした。


力士や匍匐で歩く男性、巫女などたくさんの埴輪、また動物の埴輪がでてきている、今城塚にはとても興味があります。

なかでももがりをしたのではないかという、三角のぎざぎざがついた、中の見えないように作成された、屋ねが傾斜している奇妙な形の家形埴輪はどんなことに用いたのでしょうね。


2時間目は古墳は権力継承の儀礼のようなものであったという

宮廷における就任儀礼=即位儀の整備

即位後の天皇の儀礼で最も重要とされる大嘗祭(最初は新嘗祭)=古墳の終焉と時期を同じくして大嘗祭が始まるそうです(天武、持統朝)
埴輪群像は大嘗祭そのもおのではないが、のちの大嘗祭につながる、首長として必要とされた力を受け継ぐための儀礼があらわされている可能性があるということでした。

古墳を作り、その場で権力継承者への引き継ぎをするとすると、人臣に知らしめ、今後の権力掌握には大きな力があったことでしょうね。
今城塚はその意味でも、より大きく儀式でもって人臣に認知が必要だったのでしょうね。

にほんブログ村


にほんブログ村
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あざさの花咲く、黒田、三宅町、川西町を歩く

2016年06月09日 09時43分34秒 | 日記

奈良検定2級合格者の体験学習プログラムとしての「奈良まほろばソムリエと歩く、太子道と周辺遺跡をめぐる」に参加しました。




準絶滅危惧種「あざさ」を初めて見ました。水に浮いている小さく可愛い花です。



黒田駅に集合して、駅近くの黒田大塚古墳を見学。ボランティアガイドさんは皇族の古墳と言われていましたが・・・

盗掘を受けているので何がはいっていたのかわからない状態ですが・・・

小さな公園になっていました。古墳の上に上ることもできます。

  

  

三宅町では妙齢な女性たちの可憐な舞を見学。

万葉の時代にしばし浸っておりました。

あざさの花は犬飼先生が曲にしているそうで、その歌に合わせての踊りでした。三宅町で万葉の昔、歌に詠まれた花だそうです。

  

太子が藤原京と斑鳩宮を行き来したときに馬で通った太子道がのこっており、そこを歩くコースでした。

ボランティアガイドさんがつい1か月前も橿考研が300人で同じようなコースを歩いたときも付き添ったそうですが・・・

私も参加したかったのですが、体調も悪く、今回のコースにしました。こちらは有料なのですが・・・あちらは無料・・・

学習プログラムの1つですので、1級を受けるときはこの体験が実りあればいいのですが・・・

  

  

太子が腰かけた腰かけ岩です。

1級試験にでるでしょうか??


  

  

糸井神社のお祭(なもで踊り)です。絵にはすいかを切り売りする姿があり、興味深い絵でした。



糸井神社は朝鮮半島とのつながりの深い神社のようです。

呉羽、綾羽など糸に関するお名前の由来もあるようです。

  

4時間ほどのコースでしたが、天気もよく楽しい一日でした。

1級も受けてみたくなりました。

王子から近鉄線で初めて行く黒田駅でしたが、日本の田舎の風景がまだ残っていて、また行きたくなりました。

帰りは結駅から西大寺経由で帰途へつきました。

にほんブログ村

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする