この前「善徳女王」のDVDを見たことを書きましたが、まだ余韻が残っていて、あの素敵なオペラのような歌声が耳について離れません。
衣装も音楽も素敵で、韓国の総力をかけて完成したドラマのように見えました。
あれから最終回を3回ほど見ました。
ちょっと疑問に思った点・・・
毗曇(ピダム)はとっても素敵ということは変わりませんが・・・
ストーリー的には女王との悲しいすれ違いと誤解があったにせよ、1度は叛旗を翻して、上大等として指揮する立場になっているのだから自分についてきた貴族や地方の有力者のために最後まであきらめないで戦おうと腹をくくるべき。腹をくくって籠城するのか、それとも他城に移って軍を立て直すことも・・・
美室の失敗をしないよう、ソラボルから近い距離の城をのっとり、ソラボルに2つの勢力を置くまではよかったが・・・
劣勢になると、周囲に包囲されてしまう。あと1日あれば援軍が到着するが、ユシン軍は早めの決戦が勝利を決すると決断・・・
貴族たちが散り散りに城から逃げるとき、ピダムは月城に行って女王に会いたいという、前後見境のなさ。
ヨムジョンの冷たい言葉「お前はいつも人のせいにする、でもな、王になるという野心はお前の心にあったはずだ。女王と結ばれたとしてもお前はまた王座がほしくなる」ピダムはすかさず、ヨムジョンを刺殺。
ミセンは泣きながらも叔父として最後の言葉を言い放った「ミシルもソリョン殿も自分も忠告したはずだ。この道を選んだのはお前だ。」
ただ会いたい・・・気持ちは素直でわかるのですが・・・愛する人に伝え忘れた言葉があると・・・
自分の最後を覚悟した上での行動。
ただ、女王の陣営に行っても、女王はピダムに対して刺殺命令を出している。女王が出した命令は絶対的で、翻ることはない。
ピダムのこの最終回の剣の見せ場はすごい。
とっても胸が痛むのだが、ただ女王に会いたいという純粋さは伝わってくる。
最後10歩のところで「もうやめておけ」というユシンの剣にて絶命。
彼は母の愛情に育まれて育ったわけではないので、人情に希薄で冷酷なところがある。
情緒不安定で、人に誘導されやすい
善悪2面を持ち合わせた、きれやすくもろい人。この難しい役を見事に演じられるのはあの素敵な役者しかいないでしょう・・・
女王の言葉も猜疑心を持って聞き、自分がいつかこの地位から出されてしまう、女王から愛されなくなる・・・いつも不安を抱えている人…彼はいつもムンノの顔色を見て育ったのでしょう。ピダムはムンノに気に入られようとしながら、彼を愛せないムンノ・・・
そして、新羅一の剣の使い手であるという面も持ち合わせている・・・
剣による残虐なシーンも彼の見せ場の一つ。
と云いながらもこれはピダム役の人には関係はないのだけど・・・このドラマで作り上げられたピダム像ですから
ピダムは女王陣営に殺されることを覚悟しながらも、最後女王に誤解されたままでは終わることができなかったのでは・・・
女王を愛していたことを行動でもって伝えたかった・・・
あのままでは、女王は一緒にいた時間すら、記憶から遠ざけてしまうかもしれない・・
女王への気持ちはうそ偽りがなかったことだけは示しておきたい・・・
そして一目女王に会いたい。純真さゆえに悲しい。一歩一歩彼は痛惜の念と女王が自分に寄せた信頼を思い出しながら・・・彼は女王に最後に醜態を皆の前で見せてでも義理を果たしたかった???
ピダムが絶命して、アルチョンやユシン,兵隊全てが「女王様万歳」と叫ぶ中、女王はピダムの死体の前で気絶するが、三日後目覚めたとき、ユシンに最後に残したピダムの言葉を聞いた。ユシンは無礼なことでとても言えないといったが、善徳女王はユシンから彼の最後の言葉を聞かせるよう命じた
それは「トンマン」だった。女王の名前トンマン・・・
以前2人がたわいのない話の中で女王になったら、トンマンという自分の名前を呼ばれることはなくなって悲しい・・・女王はただ女王で名前では呼ばれないことをピダムに話すと、ピダムは「私がトンマンと呼びましょう」と言っていた。トンマンと名前を呼ぶだけで反逆罪になってしまうと女王は云っていたが・・・
あの時の2人にしかわからない会話を彼は最後にトンマンになげかけたことになる。
彼女の女王としての寂しさや孤独の理解者であり、不安で眠れないトンマンを心配していた優しさがある。これが最後の言葉となったが彼は女王を結果的に裏切ったことに対して後悔していたのだろうか・・ヨムジョンが最後に言った、女王はいつもお前を見ていた・・・
その思いにこたえることが当時の彼にはできなかった・・・最後にわかった女王の惜しみない愛にただ最後に果てると分かりながら彼は不器用にもこのような形で最期を迎えることになったのでは・・・
悲しくもあるが、女王が自分より新羅を愛するのなら自分が新羅の王となり新羅そのものとなって、トンマンを奪い取ることを彼は誓っていたのだから・・・
命の炎がもう尽きることを悟った女王は最後にユシンに天と地が見えるところに行きましょうと誘った。
山間の渓谷と大空を仰ぎみる山の頂で、新羅を見渡し、女王は短い人生を終わる。
女王は最後の最後までその指にはピダムとお揃いで作った指輪をしていた・・・
(トンマンは女王になってから威厳と尊厳を併せ持ち、統率者としてたくさんの人の尊敬を集めたが、人の上に立つものとしての心の葛藤をいつも持っていたのでしょう。
その苦悩をだれにも話せない、本音を語る安心した居場所がなかったのでしょう
新羅を愛した女性ですから・・・三韓一統の夢はもうじきかなえられるところだった。
ピダムを助けたかったのだろうけど、女王命令として、また国家に反逆したものを生かすということはできなかったでしょう。誰にも言えなかったのだけど、反逆者ピダムをまだ愛していたことも女王はその胸にしまったまま・・・
最後まで彼女は凛とした新羅という国の女王だった・・・)
最後に流れていたテーマ曲の訳文見つけました。気になってインターネットで探しました。
詩がぴったりなので、うるうるきます。
「足跡」
そばに行くことも 遠くへ去ることもできない
まぶたに焼き付けることも 心に想うこともできない
いっそこのまま目に見えずに 私を見つめるあなたすら
知らずにいられたらいいのに
とぼとぼ歩き 私のもとに近づいてくる
千の足音の中からでも あなたを探し出せるのに
とぼとぼ歩き 涙の道を過ぎて
一日一日を顧みながら 生きてゆけるだろうか
とぼとぼ歩き 私のもとに近づいてくる
千の足音の中からでも あなたを探し出せるのに
とぼとぼ歩き 私から離れていこうとも
大切に私の胸に抱きしめてあげよう
泣き暮れているその心までも
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衣装も音楽も素敵で、韓国の総力をかけて完成したドラマのように見えました。
あれから最終回を3回ほど見ました。
ちょっと疑問に思った点・・・
毗曇(ピダム)はとっても素敵ということは変わりませんが・・・
ストーリー的には女王との悲しいすれ違いと誤解があったにせよ、1度は叛旗を翻して、上大等として指揮する立場になっているのだから自分についてきた貴族や地方の有力者のために最後まであきらめないで戦おうと腹をくくるべき。腹をくくって籠城するのか、それとも他城に移って軍を立て直すことも・・・
美室の失敗をしないよう、ソラボルから近い距離の城をのっとり、ソラボルに2つの勢力を置くまではよかったが・・・
劣勢になると、周囲に包囲されてしまう。あと1日あれば援軍が到着するが、ユシン軍は早めの決戦が勝利を決すると決断・・・
貴族たちが散り散りに城から逃げるとき、ピダムは月城に行って女王に会いたいという、前後見境のなさ。
ヨムジョンの冷たい言葉「お前はいつも人のせいにする、でもな、王になるという野心はお前の心にあったはずだ。女王と結ばれたとしてもお前はまた王座がほしくなる」ピダムはすかさず、ヨムジョンを刺殺。
ミセンは泣きながらも叔父として最後の言葉を言い放った「ミシルもソリョン殿も自分も忠告したはずだ。この道を選んだのはお前だ。」
ただ会いたい・・・気持ちは素直でわかるのですが・・・愛する人に伝え忘れた言葉があると・・・
自分の最後を覚悟した上での行動。
ただ、女王の陣営に行っても、女王はピダムに対して刺殺命令を出している。女王が出した命令は絶対的で、翻ることはない。
ピダムのこの最終回の剣の見せ場はすごい。
とっても胸が痛むのだが、ただ女王に会いたいという純粋さは伝わってくる。
最後10歩のところで「もうやめておけ」というユシンの剣にて絶命。
彼は母の愛情に育まれて育ったわけではないので、人情に希薄で冷酷なところがある。
情緒不安定で、人に誘導されやすい
善悪2面を持ち合わせた、きれやすくもろい人。この難しい役を見事に演じられるのはあの素敵な役者しかいないでしょう・・・
女王の言葉も猜疑心を持って聞き、自分がいつかこの地位から出されてしまう、女王から愛されなくなる・・・いつも不安を抱えている人…彼はいつもムンノの顔色を見て育ったのでしょう。ピダムはムンノに気に入られようとしながら、彼を愛せないムンノ・・・
そして、新羅一の剣の使い手であるという面も持ち合わせている・・・
剣による残虐なシーンも彼の見せ場の一つ。
と云いながらもこれはピダム役の人には関係はないのだけど・・・このドラマで作り上げられたピダム像ですから
ピダムは女王陣営に殺されることを覚悟しながらも、最後女王に誤解されたままでは終わることができなかったのでは・・・
女王を愛していたことを行動でもって伝えたかった・・・
あのままでは、女王は一緒にいた時間すら、記憶から遠ざけてしまうかもしれない・・
女王への気持ちはうそ偽りがなかったことだけは示しておきたい・・・
そして一目女王に会いたい。純真さゆえに悲しい。一歩一歩彼は痛惜の念と女王が自分に寄せた信頼を思い出しながら・・・彼は女王に最後に醜態を皆の前で見せてでも義理を果たしたかった???
ピダムが絶命して、アルチョンやユシン,兵隊全てが「女王様万歳」と叫ぶ中、女王はピダムの死体の前で気絶するが、三日後目覚めたとき、ユシンに最後に残したピダムの言葉を聞いた。ユシンは無礼なことでとても言えないといったが、善徳女王はユシンから彼の最後の言葉を聞かせるよう命じた
それは「トンマン」だった。女王の名前トンマン・・・
以前2人がたわいのない話の中で女王になったら、トンマンという自分の名前を呼ばれることはなくなって悲しい・・・女王はただ女王で名前では呼ばれないことをピダムに話すと、ピダムは「私がトンマンと呼びましょう」と言っていた。トンマンと名前を呼ぶだけで反逆罪になってしまうと女王は云っていたが・・・
あの時の2人にしかわからない会話を彼は最後にトンマンになげかけたことになる。
彼女の女王としての寂しさや孤独の理解者であり、不安で眠れないトンマンを心配していた優しさがある。これが最後の言葉となったが彼は女王を結果的に裏切ったことに対して後悔していたのだろうか・・ヨムジョンが最後に言った、女王はいつもお前を見ていた・・・
その思いにこたえることが当時の彼にはできなかった・・・最後にわかった女王の惜しみない愛にただ最後に果てると分かりながら彼は不器用にもこのような形で最期を迎えることになったのでは・・・
悲しくもあるが、女王が自分より新羅を愛するのなら自分が新羅の王となり新羅そのものとなって、トンマンを奪い取ることを彼は誓っていたのだから・・・
命の炎がもう尽きることを悟った女王は最後にユシンに天と地が見えるところに行きましょうと誘った。
山間の渓谷と大空を仰ぎみる山の頂で、新羅を見渡し、女王は短い人生を終わる。
女王は最後の最後までその指にはピダムとお揃いで作った指輪をしていた・・・
(トンマンは女王になってから威厳と尊厳を併せ持ち、統率者としてたくさんの人の尊敬を集めたが、人の上に立つものとしての心の葛藤をいつも持っていたのでしょう。
その苦悩をだれにも話せない、本音を語る安心した居場所がなかったのでしょう
新羅を愛した女性ですから・・・三韓一統の夢はもうじきかなえられるところだった。
ピダムを助けたかったのだろうけど、女王命令として、また国家に反逆したものを生かすということはできなかったでしょう。誰にも言えなかったのだけど、反逆者ピダムをまだ愛していたことも女王はその胸にしまったまま・・・
最後まで彼女は凛とした新羅という国の女王だった・・・)
最後に流れていたテーマ曲の訳文見つけました。気になってインターネットで探しました。
詩がぴったりなので、うるうるきます。
「足跡」
そばに行くことも 遠くへ去ることもできない
まぶたに焼き付けることも 心に想うこともできない
いっそこのまま目に見えずに 私を見つめるあなたすら
知らずにいられたらいいのに
とぼとぼ歩き 私のもとに近づいてくる
千の足音の中からでも あなたを探し出せるのに
とぼとぼ歩き 涙の道を過ぎて
一日一日を顧みながら 生きてゆけるだろうか
とぼとぼ歩き 私のもとに近づいてくる
千の足音の中からでも あなたを探し出せるのに
とぼとぼ歩き 私から離れていこうとも
大切に私の胸に抱きしめてあげよう
泣き暮れているその心までも
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