ヤマトトトヒモモソヒメ徒然記

たわいのない日常事をしたためております。

毗曇

2014年09月29日 15時48分57秒 | 日記
この前「善徳女王」のDVDを見たことを書きましたが、まだ余韻が残っていて、あの素敵なオペラのような歌声が耳について離れません。

衣装も音楽も素敵で、韓国の総力をかけて完成したドラマのように見えました。

あれから最終回を3回ほど見ました。

ちょっと疑問に思った点・・・



毗曇(ピダム)はとっても素敵ということは変わりませんが・・・

ストーリー的には女王との悲しいすれ違いと誤解があったにせよ、1度は叛旗を翻して、上大等として指揮する立場になっているのだから自分についてきた貴族や地方の有力者のために最後まであきらめないで戦おうと腹をくくるべき。腹をくくって籠城するのか、それとも他城に移って軍を立て直すことも・・・
美室の失敗をしないよう、ソラボルから近い距離の城をのっとり、ソラボルに2つの勢力を置くまではよかったが・・・
劣勢になると、周囲に包囲されてしまう。あと1日あれば援軍が到着するが、ユシン軍は早めの決戦が勝利を決すると決断・・・
貴族たちが散り散りに城から逃げるとき、ピダムは月城に行って女王に会いたいという、前後見境のなさ。

ヨムジョンの冷たい言葉「お前はいつも人のせいにする、でもな、王になるという野心はお前の心にあったはずだ。女王と結ばれたとしてもお前はまた王座がほしくなる」ピダムはすかさず、ヨムジョンを刺殺。

ミセンは泣きながらも叔父として最後の言葉を言い放った「ミシルもソリョン殿も自分も忠告したはずだ。この道を選んだのはお前だ。」

ただ会いたい・・・気持ちは素直でわかるのですが・・・愛する人に伝え忘れた言葉があると・・・

自分の最後を覚悟した上での行動。

ただ、女王の陣営に行っても、女王はピダムに対して刺殺命令を出している。女王が出した命令は絶対的で、翻ることはない。

ピダムのこの最終回の剣の見せ場はすごい。

とっても胸が痛むのだが、ただ女王に会いたいという純粋さは伝わってくる。

最後10歩のところで「もうやめておけ」というユシンの剣にて絶命。

彼は母の愛情に育まれて育ったわけではないので、人情に希薄で冷酷なところがある。
情緒不安定で、人に誘導されやすい
善悪2面を持ち合わせた、きれやすくもろい人。この難しい役を見事に演じられるのはあの素敵な役者しかいないでしょう・・・

女王の言葉も猜疑心を持って聞き、自分がいつかこの地位から出されてしまう、女王から愛されなくなる・・・いつも不安を抱えている人…彼はいつもムンノの顔色を見て育ったのでしょう。ピダムはムンノに気に入られようとしながら、彼を愛せないムンノ・・・

そして、新羅一の剣の使い手であるという面も持ち合わせている・・・

剣による残虐なシーンも彼の見せ場の一つ。


と云いながらもこれはピダム役の人には関係はないのだけど・・・このドラマで作り上げられたピダム像ですから


ピダムは女王陣営に殺されることを覚悟しながらも、最後女王に誤解されたままでは終わることができなかったのでは・・・
女王を愛していたことを行動でもって伝えたかった・・・
あのままでは、女王は一緒にいた時間すら、記憶から遠ざけてしまうかもしれない・・
女王への気持ちはうそ偽りがなかったことだけは示しておきたい・・・
そして一目女王に会いたい。純真さゆえに悲しい。一歩一歩彼は痛惜の念と女王が自分に寄せた信頼を思い出しながら・・・彼は女王に最後に醜態を皆の前で見せてでも義理を果たしたかった???

ピダムが絶命して、アルチョンやユシン,兵隊全てが「女王様万歳」と叫ぶ中、女王はピダムの死体の前で気絶するが、三日後目覚めたとき、ユシンに最後に残したピダムの言葉を聞いた。ユシンは無礼なことでとても言えないといったが、善徳女王はユシンから彼の最後の言葉を聞かせるよう命じた
それは「トンマン」だった。女王の名前トンマン・・・
以前2人がたわいのない話の中で女王になったら、トンマンという自分の名前を呼ばれることはなくなって悲しい・・・女王はただ女王で名前では呼ばれないことをピダムに話すと、ピダムは「私がトンマンと呼びましょう」と言っていた。トンマンと名前を呼ぶだけで反逆罪になってしまうと女王は云っていたが・・・

あの時の2人にしかわからない会話を彼は最後にトンマンになげかけたことになる。
彼女の女王としての寂しさや孤独の理解者であり、不安で眠れないトンマンを心配していた優しさがある。これが最後の言葉となったが彼は女王を結果的に裏切ったことに対して後悔していたのだろうか・・ヨムジョンが最後に言った、女王はいつもお前を見ていた・・・
その思いにこたえることが当時の彼にはできなかった・・・最後にわかった女王の惜しみない愛にただ最後に果てると分かりながら彼は不器用にもこのような形で最期を迎えることになったのでは・・・
悲しくもあるが、女王が自分より新羅を愛するのなら自分が新羅の王となり新羅そのものとなって、トンマンを奪い取ることを彼は誓っていたのだから・・・

命の炎がもう尽きることを悟った女王は最後にユシンに天と地が見えるところに行きましょうと誘った。

山間の渓谷と大空を仰ぎみる山の頂で、新羅を見渡し、女王は短い人生を終わる。

女王は最後の最後までその指にはピダムとお揃いで作った指輪をしていた・・・

(トンマンは女王になってから威厳と尊厳を併せ持ち、統率者としてたくさんの人の尊敬を集めたが、人の上に立つものとしての心の葛藤をいつも持っていたのでしょう。
その苦悩をだれにも話せない、本音を語る安心した居場所がなかったのでしょう
新羅を愛した女性ですから・・・三韓一統の夢はもうじきかなえられるところだった。

ピダムを助けたかったのだろうけど、女王命令として、また国家に反逆したものを生かすということはできなかったでしょう。誰にも言えなかったのだけど、反逆者ピダムをまだ愛していたことも女王はその胸にしまったまま・・・


最後まで彼女は凛とした新羅という国の女王だった・・・)





最後に流れていたテーマ曲の訳文見つけました。気になってインターネットで探しました。
詩がぴったりなので、うるうるきます。



「足跡」

そばに行くことも 遠くへ去ることもできない

まぶたに焼き付けることも 心に想うこともできない

いっそこのまま目に見えずに 私を見つめるあなたすら

知らずにいられたらいいのに

とぼとぼ歩き 私のもとに近づいてくる

千の足音の中からでも あなたを探し出せるのに

とぼとぼ歩き 涙の道を過ぎて

一日一日を顧みながら 生きてゆけるだろうか

とぼとぼ歩き 私のもとに近づいてくる

千の足音の中からでも あなたを探し出せるのに

とぼとぼ歩き 私から離れていこうとも

大切に私の胸に抱きしめてあげよう

泣き暮れているその心までも


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明日香を歩く  稲淵の彼岸花咲く道から

2014年09月26日 08時55分15秒 | 旅行
23日は明日香村を歩いてきた。

毎年この時期は彼岸花が咲く稲淵がたくさんの人でにぎわっている。

    

白の彼岸花は珍しい。

    


    

    


金太郎さんも喜んでいるようだ

毎年この時期は案山子を展示するイベントがあり、この金太郎もその一つで人間の3,4倍位の大きさでした。


    

    


さきみだれる彼岸花(仏桑華、曼珠沙華ともいう)

小道を石舞台古墳へ歩いて、アイスを購入。暑い日だったので、助かります

それから飛鳥寺へ向かおうと歩き出しました

    

岡寺のあたりでの風情ある建物や道

少しすると飛鳥寺に着きました。

    

日本最古のお寺ではなかったですか?

飛鳥大仏もある由緒正しいところです。

当時は蘇我氏の氏寺ではなかったですか?裏覚えですいません

    

    


このお寺の裏門を抜けると蘇我入鹿の首塚があります。

甘樫の丘も眼前に迫ってきます。

    


    

日本の原風景を見ているような、自然がまだいっぱい残っています。

入鹿の首塚は私が十代に来たころは、これほど整備されてなく、畑にポツンと取り残されていました。

今はハイキングする人用に畑の道も整備されています。

畑の道を通って飛鳥板葺の宮跡へ

    

    

昔は畑に井戸のようなものが1つあって、看板がかかっていただけですが、観光地化と同時に整備もされているようです。

   

板葺の宮伝承地ですが、まだ本当に板葺の宮なのか他の宮であったのかかはわかりませんが、有力な候補地の1つです。

150×190(m)の宮があった跡だそうです。

ここだとすると、入鹿の首塚といくらも離れていない。

この前、善徳女王のDVDを見ましたが、日本でも乙巳の変では皇極女帝の前にて、蘇我入鹿が中大兄皇子、中臣鎌足などに暗殺される事件がありました。

板葺の宮がここだとすると、乙巳の変はここにて行われて、女帝の前にて恋人入鹿は殺害されたということになる。

(お二人の間には皇子も生まれていたという説もある)

ここから歩いて20分位のところに聖徳太子が生まれたあたりという橘寺がある

   

お寺には入ったことがあるので、今日は前を通るだけですが

このお寺の向かいには弘福寺跡があります。

まだ観光地化される前は、この礎石跡で弁当を食べ、サイクリングを楽しんだものです。不思議な石や時計跡など、不可思議なものの多い明日香村は楽しい場所でした。

   


そして、亀石や高松塚古墳を抜けて持統・天武天皇の合葬墓を通り、欽明天皇陵のあたりを通って飛鳥駅へとたどり着きます。

楽しい1日でした。
   



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ピダム  善徳女王のDVDすべて見終わる

2014年09月23日 09時57分08秒 | 日記
ここ数日「善徳女王」のDVDを借りてきて、31巻をすべて昨日で見おさめた。

終わり方が悲しかった。

トンマンは、砂漠から故郷に近い、鶏林にたどり着く。

そこから、自分のルーツ探しが始まる。

偶然知りあった、同じ年の女の子 天明とともにムンノ(男性)を探し求める。

知り合った女の子は新羅の王女で、トンマンはこの縁で、王宮のファラン(花郎)となる。

そこから痛快なまでの、物語が繰り広げられ、トンマンはいままで男性のかっこうをし、男性の言葉を話していたが、女性であったことが知れる。

そして、トンマンと王女は双子であることをつきとめる。

いろんな恋愛や戦争を通り過ぎて、トンマンは威厳のある女王へと進むのである。


ピダムと知り合ったいきさつ
ピダムの生い立ちも悲しい物語を含むが、ムンノ(国仙)の弟子として育てられる。トンマンとは、偶然、洞窟でユシンとトンマンが休んでいるところを通る。持っている鳥を売ってくれというところが出会いとなる。

だが、ピダム(毗曇)は自分が王族の出であると知り、王位を狙える地位、そして後ろ盾がいることを自覚すると、野心が芽生える。

最後は悲しい結末となるが・・・


善徳女王とピダムが最後婚約までいくのに、それもはかない幻となり、ピダムは新羅の首都ソラボルを手に入れようと、反乱の陣営をひく。

女王の城とは8キロと離れていない。

ソラボルを手に入れ、女王も手に入れるとピダムは宣言する。

小さな誤解が大きくなり、2人はもう元の2人に戻れなくなってしまう。

人とは、信頼関係をなくすといとも簡単に愛が憎しみに変わってしまう。

はかない幻・・・

ピダムは四方をキムユシンの軍隊に包囲されたとき、配下から女王が自分に下した命令が誤解であることを聞いたが、恋の混乱、また愛されることや愛情をいっぱいうけることなく育ったピダムは不器用にもただ、城が女王方にわたった後、会いたい一心で女王の元に向かう。

キムユシンとの壮絶な剣の葛藤の末、女王へ近づき、あと10歩のところで、キムユシンに刺されて絶命する。

最高視聴率47パーセントを韓国ではあったそうです。

そして、女王はそれから3日後になくなる。トンマンは女王になってから自分の本心を語らなくなった、どんなにさびしかっただろう。
身内にも、部下にも本音を話すことができない抑圧された時間が長すぎたのか?
女王とは権力を集中させ、威厳と統括力を兼ね備え、国民から尊敬され期待されないといけない身分だが、朝鮮で最初の女王である彼女は、女性であることに対しても苦労しただろう。

最後はピダムとお揃いで作った指輪を身に着けていた。
愛していたのだと思う。そして彼女の寂しさを救える人はもういない。

しばらく、ピダムの余韻に浸りそうですが、善徳女王も最後ピダムが女王の城にお揃いの指輪と女王命令で自分を殺そうとした刺客の遺体を送りつけてきたとき(これは誤解だったのだが)、ピダムに刺殺命令を下している。
一度女王が出した命令をやめることはできないだろうが、この心の葛藤もすさまじかっただろう。


ここ数年で見たドラマでは最高でした。

ピダム




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毗曇(ピダム) と書く
奇しくも佛教のアビダルマから名前を得ている。
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梨狩りツアーに行ってきた

2014年09月22日 12時35分43秒 | 日記
15日は梨狩りツアーに行ってきた。

鳥取の美味しい梨を思いっきり満喫した。

地元から出るバスツアーなので、朝も遅く起きれて、8時前に出発でした。

まずは、湯村温泉の近くで海鮮焼きのバイキングを食べました。

はたはたやアワビ、いかなどを網焼きで食べる。思いっきり食べてきました。

あたりはずれのあるツアーですが、満足いくほどおいしかったです。

お刺身もありました。

   


そして砂丘へ

   


   

きれいな海も見ました。

いよいよ梨を食べることになりました・・・

   


もぎってすぐ食べるのは子供の時以来で、楽しかった。

3個食べました。

バスの中で4個食べた人もいるようでした。5個の人も・・・

負けました



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Comments (2)
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仏教講座へ出席

2014年09月20日 11時40分57秒 | 日記
奈良に行って、仏教講座を聞いてきた。

「生きる」をテーマにする内容が最近多い。

「いのちと仏教」でした。

赤白二滴(二滞)(滞はさんずいに帝王の帝の字、パソコンにはないのでこの字で応用しときます)

精子と卵子をあらわしているそうです。


阿頼耶識と赤白二滴


阿頼耶識が執持するもの・・・種子(直前までの行動情報、現当を生み出す本)
            有根身(現在の肉体)
            器世間(現在の心身を取り巻くもの、自然など)

「死」

老朽した肉体を捨てた阿頼耶識→種子だけになる、その夥しい種子群を帰納すれば、「生の執着」になる。
そうした識が、適宜の赤白二滴と(受精卵)と結合→「結生識」=次生の誕生

結生の識(託胎の初刹那をなづけたもの)要するに、次生に現行した阿頼耶識のこと。阿頼耶識中に前生までの一切種子が所蔵される。

→ 私たち一人ひとりの阿頼耶識は、前生・前々生・前々前生と生命の起源まで遡上しうる。

前生に捨てきれなかった生の執着は今生でも捨てられなかったら未来に入り込むことになる。

肉体を捨てた阿頼耶識が生まれる他の体に入り込む。

仏教では生と死はこうあらわされているようです。

「呪怨」という映画をこの前みたのですが、母の母体に入り込み、虐待された子供は世代を経て、生き続けるという話を思い出しました・・・・








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