迷歩録 最中

　　寒波来て　　高隈山や　　薄化粧　　炬燵に潜り　　みかん頬張る


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ひのひら　　ろくべえ


　　　　　　昨日の冷え込みで、今朝の高隈山は雪がうっすらと被っている。南九州の

　　　　　大隅半島にある山なのだが、雪化粧する程、冷たい寒気が来ているという事

　　　　　であろう。底冷えのする寒さとなっている。今日明日と続くとの予報、寒さ

　　　　　に慣れていない者は、ただひたすら暖をとって過ごすしかない。

　　　　　　テレビから流れてくる情報は、中身のない最中のような、記者会見のニュ

　　　　　ースである。中身がしっかり詰まった最中は美味しいが、中身のない最中は

　　　　　美味しくない。かすかすで、口の中でもさもさするだけである。そんな感じ

　　　　　がする政府、総理大臣の記者会見、国民をどのようにしょうとしているので

　　　　　あろうか？

　　　　　　最中の会見であることを自覚しているのであろうか。そのことがとても大

　　　　　切な事、自覚があれば訂正も可能であるが。自覚がないとなれば、手の施し

　　　　　ようがない。日本の医療水準は世界的にも優れていると言われているが、そ

　　　　　の水準を支えている看護師への施しは、世界的にも低い、社会的地位を向上

　　　　　させない法律がそこにはあることも、国民はこのさいに勉強してほしいもので

　　　　　ある。つまり医療行為は医師の指示なしでは何もできない法律となっている

　　　　　その負担が、医師にも病院にも、何より患者にも負担となってしまってるこ

　　　　　とを解ってほしいものである。そのため政府の記者会見も最中の皮みたいな

　　　　　記者会見となってしまう。

　　　　　　福祉はヘルパー、介護福祉士の優遇、医療は看護師の優遇ということが、

　　　　　将来に渡って、大切な問題ではないだろうか。

　　　　　　コロナウイルスで右往左往している政府、厚生省、長期的展望を持った

　　　　　政策を願いたいものである。