迷歩録 季節観

　　梅雨空に　　覆われし空　　薄暗く　　紫陽花散歩　　蝸牛かな


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ひのひら　　ろくべえ


　　　　南九州は今日も梅雨空、昨日のように雨は降ってはいないが、今にも雨粒が落ちてきそうな

　　　天気である。散歩程度の外出はできそうだが、屋内生活が主流となりそうである。特に高齢者

　　　ともなると、外出が苦手となる。さらには自粛が求められるとなると、運動不足となってしま

　　　う。屋内で運動を行えばいいと簡単には言えない。運動というものは筋肉の問題だけでなく、

　　　精神的問題が大きく関係しているからである。朝の散歩、夕方の散歩、日中の軽い運動などそ

　　　の人なりのルーティンを持って、日常生活にリズムをつけて生活している人が多いのではない

　　　だろうか。その生活のリズムというものがとても大切である。日常生活を整えるということが

　　　大切な高齢者にとっては、天候というものはとても大切となる。季節に応じた生活パターンを

　　　作り出すことが必要である。そのことを視点に介護者は介護計画というものを作成することが

　　　大切ではないだろうか。個人の生活パターンプラス、季節のパターンといったものを取り入れ

　　　メリハリの利いた介護計画が高齢者を生き生きとした日常生活に導くのかもしれない。

　　　　介護者の季節観がとても大切な対人援助ということではないだろうか。