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迷歩録   なわばり

2016-09-28 13:09:07 | 日記
  朝靄に  浮かぶ高隅  島ごとし  神羅万象  物音たてず


                           ひのひら  ろくべえ


    地球上のすべてのものに、縄張りは存在する。テリトリーである。人間の場合は、パーソナルスペース

   と呼ばれる部分である。このパーソナルスペースを対人援助の中で考えてかかわりを持とうとする人は少

   ないのではないだろうか。

    パーソナルスペースには、親密ゾーン、対人ゾーン、社会的ゾーン、公的ゾーンなどが存在する。この

   ことを知ってか知らずか、対人援助者はいきなり、親密ゾーンに裸足でずかずかと入ってくる。誰もパーソ

   ナルスペースに受け入れるまでには時間がかかる。この時間を飛び越えて親密ゾーンに突然入り込んでくる

   必要最小限の関係の中での出来事、相手の戸惑いなどを考慮することが、大切だがそのような配慮のある所

   は数は少ないのではないだろうか。

    対人援助の場はそういった意味では、人間のコミュニケーションプロセスを飛び越えて関係性をつくると

   いう事が、当たり前になっている場である。それだけに丁寧に時間をかけて関係性をつくるという事を意識

   しながら、コミュニケーションを行わなければならない。今、起きてる点滴殺人なども対岸の火事ではない

   日本全国の対人援助の場で、危機管理という観点から、リスクマネージメントをしっかりと検討する必要が

   あるのではないだろうか。

    人間の縄張りは目に見えない、精神的なわばりの部分が大きい、最低限如何なる職業であろうとも、最初

   の出会いは、自己紹介から始めたいものである。対人援助の場はとかく援助者側が上から目線となることが

   多い。この上から目線が、パーソナルスペースを無視した言動の根源となることが多いのではないだろうか。

   その延長線上に、援助してやってるという感覚、仕事だからという感覚などが存在するのではないだろうか。

    人の「なわばり」自分の「なわばり」相手の「なわばり」チームの「なわばり」、組織の「なわばり」な

   ど様々な「なわばり」の中で人間は日常生活をして生きていることを意識して援助という活動を行いたいも

   のである。


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