蒼い芝生の傍らで

サッカー観戦記および日常の出来事等

最近読んだ本:『いつかパラソルの下で』

2010年03月24日 22時12分16秒 | 
ようやく快ちゃんから借りた本が、全部読み終わりました!!
感想文を2冊載せてませんが、とりあえず最近読み終わった1冊の感想。前回に引き続き、森絵都さんの作品です。

【ストーリー】
厳格な父が嫌で、20歳で家を出た主人公・野々。アルバイトを転々としながらも、『自由』を謳歌して生きていた。
その忌み嫌った父親が亡くなって1年。「一周忌の打ち合わせがある」と妹に呼び出されて帰省するが、そこで荒れ果てた庭と変わり果てた母に直面し、愕然とする。原因は『父の浮気』にあるようだと言う事が判り、一家は騒然となる。
子供を異常なまでに厳しく管理し、己も厳格であった父が、何故道を踏み誤ったのか?調べる内に、今まで一度も明かされなかった『父の故郷』にそのルーツがあると判り、兄と妹の3人で『父のルーツ探し』へ旅立つ事になるが・・・。

本当に、この人は『人間を書くのが上手いなぁ』と思います。父の浮気や父=自分達のルーツ探し等、どこにでもありそうな話がベースなんですが、読み進む内にこの話を通じて『言いたい事』を判りやすく伝えてきます。誰にでもある『コンプレックス』と言うものを、グサリと突き刺すように認識させてくれる、そんな物語です。

なので、やっぱり『面白かった』とは言えないのですが、この感覚は嫌ではないです!むしろ、好きかも?自分の中でもモヤモヤしている物を言葉ではっきり「こういう事だよ」と伝えてくれるので、ストーリーとは別の所でスッキリさせてくれます!
やっぱり、もう何作品か読んでみたいと思いました!!

快ちゃん、良い本を紹介してくれて、有難ぉーう!!
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