ちいさなちいさな いのりのことば

 * にしだひろみ *

新生活と本のはなし

2017年10月19日 | Weblog
本を入れた段ボール箱が山積み。

わたしは今、引っ越し準備をしています。


引っ越し、といっても、ほんの近所。

隣のお家なんです。


空き家だったその家を買い取られ、自らの手で丁寧にリフォームされた家主さん。

ご縁あって、わたしたちがお借りすることになりました。

家主さんの真心溢れる、小さくても素敵なお家です。


初夏の頃から思いきって整理していた本を、再点検。

もう少し、減らしたい。

わたしの新しい暮らしに似合うものだけを残して。


子どもの頃から本が大好きでした。

いつもたくさんの本が傍らにある人生。

いろんな分野に親しんできました。


今は、植物に関する本と、“いまを味わって生きるための本”と、お気に入りの児童文学と絵本が少し。

それだけで十分幸せなわたしになりました。

自分でもびっくりするくらい、たくさんの本を手放しました。


植物に関する本は、わたしにとって最も大切な分野で、

とりわけ、樹木の図鑑や専門書がたくさんあります。

少しずつ学んでいくことが、生涯の楽しみとなるような気がします。


お気に入りの児童文学、それは、『秘密の花園』『モモ』『みどりのゆび』『大きな森の小さな家』などの名作たち。

「森」や「秘密」が、わたしのツボです。

絵本も同様に、『ぶたばあちゃん』『あなただけのちいさないえ』『ルピナスさん』『しずかなおはなし』『おんなのことあめ』など、森の奥の密やかな泉のようなものが好き。


“いまを味わって生きるための本”は、

心を過去や未来に飛ばさず、いま、ここ、に落ち着けてくれるようなもの。

何かを変えようと(サポート)するような本にはたくさんお世話になってきましたが、

恩返しの人生を歩いていきたいと思うと、自分のことはもう十分、な感じです。

わたしというものを、ついに、すとん、と、受け入れることができたのでしょうか、

このままのわたしがいい、と思うようになりました。


『春の数えかた』『旅をする木』『すてきなあなたに』『森の生活』など、随分古びてきた、いとおしい宝物。

繰り返し繰り返し読むほどに好きになっていくもの、

常に新しい発見をくれるもの。

これからもずっとそばにいてほしい、そんな本です。


こちらのblogにも、ひとつひとつ、ご紹介していきますが、

できたら、実際に遊びに来ていただけたらいいな・・と思います。


本のことや、生きること、子育てのこと、家族のこと、植物のこと・・

たくさんたくさん、お聞きしたい、お話ししたい。

いいえ、本当を言えば、巡り会えた不思議を、ご縁を、心いっぱい感じたいのです。



『屋根ひとつ お茶一杯』という本がありましたが、そんな、小さくてシンプルであたたかい家を目指して。

さあ、どんな本を並べよう・・。

楽しく悩む日々です。


新居での生活は、11月から始まります。