ちいさなちいさな いのりのことば

 * にしだひろみ *

知りたい時こそ学ぶ時*日々のつれづれ*

2016年12月26日 | Weblog

“ピタゴラスの定理、本で見てもよくわからないんだけど、ママ、教えて?”

調べものをしていた息子が言いました。

工作をする中で、疑問に思ったことがあり、本で調べていたようです。



ピタゴラスの定理・・・。

なんのことだったかしら・・・。

まずは、わたしが復習しなくては。



図鑑によると、図形の面積に関する決まり、のこと。

思い出した、思い出した。

ピタゴラスの定理を説明しながら、三角形の名前や面積の求め方も、ついでに話してみました。


息子は、一生懸命に聞いています。

そして、自分で図形を書いて、あれこれ実証していました。

“すごいねえ、すごいねえ”

と驚きながら。



“じゃあ、どんな形の三角形も、面積の求め方は同じなの?”

と聞いてきました。


どうだったかしら・・・?


見てみると、ちょうど、五年生の算数の教科書に載っています。

わたしも、復習をしながら、一緒に学びます。


三角形の面積は、同じ底辺と高さの四角形の面積をまず求め、その半分、と考えて計算するんですね。

でも、息子は、ちょっと違う方法で面積を計算していました。

それが、正解だったので、大喜び。

嬉しくてジャンプしています。


少し時間のかかる求め方だったのですが、本人が一番納得できる方法のようで、

それがまた、とてもユニークな思考回路。


三角形も、四角形も、息子はどんどん面積を出していきます。

平行四辺形も、台形も。

ひし形も、教科書にはない方法で面積を計算し、見事正解。

“おもしろいねえ”

と、嬉しそう。



“じゃあ、どの辺も平行じゃない形は、どうやって面積を出すんだろう。いくつかの三角形に分ければ簡単だけど。”

“円は、どうやって面積を出すの?辺じゃなくて丸だから、その丸いところは、どう計算するの?”

興味が尽きない様子です。



ここ数日、こんな風に、息子と一緒に学んできました。

面白くて知りたくて、眠るのも惜しく、翌日が待ちきれない、といった様子です。

少数や、分数の勉強も紛れ込み、(正確には、わたしが紛れ込ませたのですが。)

五年生の算数は、2週間も経たずに終わりそうです。

教科学習としては数年ぶりですが、息子には自分なりの知識と思考回路が育まれていたようで、理解も早く、発想はとても自由でした。



求める時こそ学ぶ時。

本当に、その通りでした。



息子は、自分のやりたいこと(工作)の中から、学びを進めていきます。

工作には、様々な教科が混じりこんでいます。


知りたいと思う時、強く求める時、学ぶことは喜びです。

吸収力も、すごいもの。


わたしがお手伝いできる範囲は、うんと狭いので、色々な人に協力していただけるような環境を、作っていきたいです。


わたしにできることは、だんだん減り、内容も変わってきています。

上手にできているとは、とても言えませんが、

できることがあることが、嬉しいです。



たくさん書き込まれた教科書と、芯が丸くなった鉛筆。

まだ少しあどけない寝顔を眺めている夜。


明日も、どうか、息子の学びが、人生が、よろこびに包まれていますように。