ある小型の植物園に、秋によく見かけるような紫色の花が咲いていました。
何の花かなと、何気なく足元根生葉を覗いて見ますと、見覚えのある縮れた葉がわずかに残っていました。ミゾコウジュ:溝香薷(シソ科アキノタムラソウまたはアキギリ族属)です。
湿った田んぼの畦や川岸などに生える越年草で、冬時には大形のロゼット状で縮緬皺の根生葉が目立ちます。(’08年3月8日記事)
茎は4角で、高さ30~70cm、全体に毛があります。
アキノタムラソウの仲間ですが、ミゾコウジュの花は初夏、花冠は長さ4~5mm、紫色の唇形花が穂になってつきます。
ミゾコウジュは環境省レッドデーターブックの準絶滅危惧種に指定されていますが、近くでは淀川河川敷や、万博公園森の舞台の周りの湿地などにも結構見られ、大阪府では要注意品種になっています。
ユキミソウの別名があるといいますが、理由はわかりません。ウツギ(卯の花)も同じユキミソウと呼ばれるそうですがこちらはうなづけます。
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