むかごの日記Ⅱ

70歳を過ぎてにわかに植物観察に関心を持ち、カメラを提げて、山野を歩いています。新・むかごの日記より引っ越しました。

テウチグルミ:手打胡桃(簡単に割れる) 

2014-08-29 05:54:02 | 植物観察過去ログについて

高峰高原から小諸市へ下る道の途中ブルーベリーを買うために立ち寄った農家の庭先にたくさん実をつけたクルミの木がありました。
オニグルミほどには果実表皮に密生する毛が少なく、羽根状複葉ではあっても小葉の数が少なくて、一見してよく見かけるオニグルミとは様子が違います。
農家の主人にたずねるとカシグルミだと教えてくれました。
カシグルミともいわれるテウチグルミ:手打胡桃(クルミ科クルミ属)は、中国原産の落葉高木で、主に長野、新潟、東北地方栽培されます。幹の高さは約20m、葉は5~7小葉からなり、長さ9~27㎝の広~長楕円形の奇数羽状複葉で互生します。
雌雄同種、雄花穂は長さ10~15㎝、雌花穂は短く緑の花穂を垂れ下げます。
10月に成熟する果実は、肉質に肥大した花床が割れて中の堅果が落ちます。落ちたばかりの堅果は手で簡単に割れ、中身が食用にされます。
オニグルミは核面の凹凸が鬼のように醜いところから名がついているといいますが、テウチグルミは堅果を手でも割れるということからきていると思われます。トウグルミの別名もあります。

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