毎年恒例になっている湖北地方へ、早春に咲く花を見にゆくドライブを楽しみました。
目的は伊吹山麓大久保に咲くセツブンソウ:節分草(キンポウゲ科セツブンソウ属)と、今津弘川のザゼンソウ:座禅草(明日記事)で、両方一日でまわろうと280㎞のロングドライブトなりました。
節分のころに咲くのでこの名があり、主に石灰岩地の樹林内に群生する高さ5~15cmの多年草です。茎の上部にふぞろいに細かく切れ込んだ葉が2個対生します。花期は2~3月、茎の先に直径2cmほどの花を1個つけます。
白い花弁のように見えるのは萼片で5個あり、花弁は黄色の蜜腺に変化しています。雄しべの葯は紫色で、白い萼片とのコントラストがきれいです。
大久保のセツブンソウ群落は全体的に雪に覆われていましたが、初夏には地上部は枯れてしまいスプリングエフェラル(春の儚い命)といわれるセツブンソウは、健気に雪間から顔を覗かせて、儚く短い命いっぱいに咲かしているようでした。