むかごの日記Ⅱ

70歳を過ぎてにわかに植物観察に関心を持ち、カメラを提げて、山野を歩いています。新・むかごの日記より引っ越しました。

ハスノハイチゴ:蓮の葉苺(異色の木苺)    

2014-06-24 13:37:41 | 植物観察過去ログについて

岡山県立森林公園の小さな渓流の向こう岸に、見慣れない葉と花のようなものをつけた低木を見かけました。例によって飽くなき探究心?にかられて、仲間のとめる声も無視して、半ば谷水に靴を浸しながら近づきました。
大きめの五角形の葉の間に見えていたのは、花ではなくて萼片のようで、裏をめくって見たら、指先のような形をした未熟な苺が見えました。
帰って調べてみるとハスノハイチゴ:蓮の葉苺(バラ科キイチゴ属)とわかりました。
本州中部以西、四国、九州の半ば日当たりのよい山地に生える落葉小低木で、高さ1mくらい、無毛で刺があり、花柄は15~30㎝、粉白色を帯び、短い刺がまばらにあります。
互生する葉の長さは10~25㎝の五角形で浅く3~5裂します。葉柄には刺があり、葉身に対して楯状につくことが和名の蓮の葉苺の由来になっています。
果実は集合果で、3~4㎝の円柱型、表面に褐色の毛が密生し、8~9月白く熟します。
色も形もキイチゴとしては異色というハスノハカズラの果実は、独特のよい香りがあるといいます。一度味わいたいものですが、見かけたのが岡山とあっては試食もできないのが残念です。

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