山道を歩いいて頭上に面白い形をした白い物を見かけました。
その木は早くも来春の小さいつぼみをつけているアブラチャン:油瀝青(クスノキ科クロモジ属)です。
最初は面白い形をした“むしこぶ”かなんかと思いましたが、あたりをよくよく見ると半分果皮がはじけたようになっている果実がぶらさがっていたので、この奇妙なものは、熟した果実が不規則に割れた残骸で、中にあった種子が落下した後とわかりました。
足元を見ると、たしかに赤褐色の種子がたくさん転がっています。
それにしても、あの小さい果実が割れると、あのような形に展開した果皮が残るとはおどろきでした。