むかごの日記Ⅱ

70歳を過ぎてにわかに植物観察に関心を持ち、カメラを提げて、山野を歩いています。新・むかごの日記より引っ越しました。

ブドウホオズキ:葡萄酸漿(不思議な芽生え) 

2013-10-02 09:16:32 | 日記


初夏の頃、庭に置いたプランターに覚えのない草が固まって芽生えていました。単なる雑草とは思えない様子だったので、1本を残して育ててみることにしました。
夏になって花が咲くと、ナス科とわかりました。9月、その花が果実になりホオズキの形になっていました。
図鑑などを調べると、よく似たのに帰化植物のブドウホオズキ:葡萄酸漿(ナス科ホオズキ属)というのが見つかりました。
図鑑によると、原産地は南アメリカで、日本へは明治年間の初期に果実を食用にするために導入されたがあまり広がらず、帰化植物として関東地方から沖縄県にかけて散発的に見られるとあります。
全体に軟毛が密生し、茎は直立してまばらに分岐し高さ約1mほどになります。夏から秋にかけて直径1.5cmほどの黄白色で中心が黒紫色の5角形の花を葉腋に一つずつつけます。果実は直径2cmほどで、袋状の萼に包まれます。中に入っている橙色の実は甘酸っぱくて食べられるそうです。
芽生えの状況からして、種ではなく果実がそのまま落ちたものと思われますが、この植物がどうして庭のプランターに芽生えたのか、いくら考えても心当たりがないままです。