むかごの日記Ⅱ

70歳を過ぎてにわかに植物観察に関心を持ち、カメラを提げて、山野を歩いています。新・むかごの日記より引っ越しました。

オニバス:鬼蓮(葉に比べて小さい花) 

2013-10-03 18:40:18 | 日記
亀岡市の北東部平の沢池は、嵯峨の大沢・広沢とともに、「京の三沢」といわれています。
道路を挟んで二つの池があり、一つは普通のハスですが、もう一つは日本でも珍しいオニバス鬼蓮(スイレン科オニバス属)の自生地として知られています。夏の頃車で何回か通りかかりましたが、大きい葉ばかりで花らしいものを見たことがありません。
そのオニバスが薬科大学の植物園で咲いていました。大きい葉なので花も大きいとばかり思っていたのに、意外にもずいぶん小さい花です。これでは平の沢池でも気づかなかったはずです。
オニバスは池や沼に生える1年草で、葉や葉柄などに鋭い刺があるのでこれを鬼にたとえこの名があります。太い葉脈が大きい葉を支えています。
夏に咲く花は、直径4cm、萼片は緑色で刺が多く、内側は紫色を帯び、花弁も紫色で多数あります。昼に開き夜閉じます。
寫眞でよく見る、葉の上に子供が乗っているのは、南アメリカ原産のオオオニバスやパラグアイオニバスで、いずれもオオオニバス属であり、オニバスとは異なる属です。