へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

新学期

2011-04-07 20:14:12 | へちま細太郎

こんばんは、へちま細太郎です。

ぼくも中学3年になった。
14歳になったばかりだけど…。
いろいろとある日常だけど、このまま平凡な人生を過ごしていくんだろうなあ、と思っていたけど今回の地震だ。
人生変わった人もいるんじゃないかと、思う。
ぼくは、何の変化もない。
このブログを書き始めた年にうちを建て直したから、地震ではびくともしなかったけど、そのかわりいろんなものが壊れてしまった。
昨日まで当たり前に使っていたものが、ただのガラクタになってしまうって、なんだか変な気分だ。
不思議なことは、これでおかあさんや豆太郎くんが無事だったんだろうか、とかまったく心配しなかったことだ。
須庭寺の片づけや、先輩たちとやった炊き出しや風呂沸かしなんかで、考える隙間もなかったってことかな。
でも、連絡くらいあってもよさそうなもんなんだろうけど、おばあちゃんやおとうさんは何も言わない。
たまに余震でゆらゆらしている近衛少将さんとかは、
「心配するでない」
と、言ってくれているからきっと、考えなくてもいいってことなのかもしれない。
新学期は、老朽化して古い建物の修理をするからっていって、
「11日からになった」
と、浜中先生から電話がきた。
「3年も俺が担任な」
「マジ?」
と、答えると、
「赤松のクラスに入れたろうか」
と、ドスの効いた声が聞こえてきたので、
「藤川先生と違って怖くないから、脅かしたって無理だよ」
「くそ、揃いもそろって憎たらし連中の集まりだ」
そういって、ぼくは、たかのり、たかひろ、みきお、しんいち、おまけにはるみとも同じクラスになってしまったそうだ。
野茂の苦労する顔が目に浮かぶようだ。。。