HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

大人の新入生!🎵

2024年08月13日 | レッスン日記(大人)

新しいメンバーのご紹介です

大人の男性、りらつくまさん!

入会申込み用紙に ハンドルネームも書いてきてもらったので、それを見て「あ、リラックマさんですね?!」と言ったら「いえ、『つ』は大きい文字で、『りらつくま』です」だそうですので、みんなも間違えないようにお願いします😁

「デジタルピアノを買ってしばらく独学で弾いてたけれども、やっぱりレッスンを受けた方がいいと思って…表の看板を見てシニアでもいいと書いてあったので」と体験レッスンに来てくれたのでした。

幼稚園〜低学年のころ(?)オルガン教室に行ってたそうで、音符も読めるしコードもわかる。

これなら何も心配ないですね!

クラシック曲やイージーリスニング系の美しい曲がお好きというりらつくまさん、入門最初の練習曲は「渚のアデリーヌ」と決めて、練習を始めました。

指も長くて、クレイダーマンのロマンチックな曲がきれいに弾けそうですよ!楽しみ

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小さい手カバー術 その3. 楽譜を修整する

2024年08月12日 | 音符・楽譜・テクニック

これまで、小さい手のカバー作戦として

  1. あきらめずに手を改造(改良)する努力を続ける
  2. 届かない距離はすばやく動いてカバーする 

と やってきましたが、あらゆる手段を尽くしていても、やっぱり どぉーしても無理…という曲はあります。というか、そういう曲の方が多い。ハイレベルの曲となるとね。

そこで今日は、3つ目の「最終兵器」を教えます。

ヒバリの最終兵器、それは「アレンジ」です。

「アレンジ」というと なんかジャズかポップスみたいに全然違うスタイルにしちゃうみたいに聞こえるかなーと思ったんで、上の↑タイトルには「楽譜を修整する」としておきました。 

クラシックの曲は、必ず一言一句すべて楽譜通りに演奏されてる、と思われるかもしれませんが、必ずしもそうばかりではありません。

オーケストラ曲でも、指揮者の意向や演奏効果の考慮などによって、部分的に楽譜と違った弾き方をする場合はあるのです。

さて、クラシックピアノ曲の場合、そしてヒバリの場合どうするのか。

方法はいくつかあります。

①「和音」を「アルペジオ」にして弾く

これは一番シンプルな方法で、同時につかめない和音の音をずらして弾く方法。それでもカバーし切れないぐらい広い和音の場合は、もう一つの手を上からクロスさせて補(おぎな)ったりもする。

②「替え手」や「替え指」を使う

 たとえば右手だけで広い和音を弾くべきところ、左手も合わせて 両手で一つの和音にする…とか、多声部が絡(から)み合ってる部分で、楽譜に指定されてる手と違う方の手、違う指を間に割り込ませて音を繋ぐ、とか。

つまりは右手も左手も、自分のパートだけじゃなくあっちを手伝ったりこっちを弾いたりして「兼任」するってこと。

③和音の音の並びを変える

転回パターンを変えたり、オープン(開離)ポジション→クローズド(密集)ポジションにしたり、記載の音を省いたり、逆に書いてない音を入れたり。

④「伴奏パターンを変える」

伴奏パートとかで そこまで目立たない部分であれば、いっぺんに弾く和音→リズムを持たせたパターン、とか大胆に変えてしまったりもする。この場合は 変えたことに気付かれず、なおかつ曲のイメージを広げることが可能な場合に限るので、センスと度胸が必要かな。

大体こんなことをあれこれ取り入れながら奮闘しています。

「手の届かない音に、なんとかして届かせる努力をする」って…つまりは「手の届かない(高嶺の花の)曲に手を届かせる」ってことだよね?

夢の実現のために、小さい手の人もがんばりましょう。

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小さい手カバー術 その2.動きでカバーする

2024年08月11日 | 音符・楽譜・テクニック

「その1」で、小さい手を出来るだけ大きく拡がるように訓練することを書きました。

次なる2つ目の手段は「届かない距離は動きでカバーする」です。

背が高く足が長い人が2歩で歩ける距離でも、短足の人(私)は5歩、それも小走りじゃないと追いつかない!というのとおんなじ。

広い範囲の鍵盤を小さい手で縦横無尽(じゅうおうむじん)に制御するためには、大きな手の人の3割増しぐらいの速さで動いて、必要に応じて跳んだりはねたり、なおかつそのたびに素早くフォームを立て直し重心を保って、次のポジションへの移動、という瞬間をつないでいくことになります。

うわー、そんなにしなきゃならないなんて大変!と思うかもしれませんが、逆に そんなふうにすれば、小さい手だってダイナミックな曲も弾けるということなのです。

だから小さい手のみなさん、あきらめないで。

がんばって手の機動力とジャンプ力をみがきましょう!

「小さい手のカバー術」、明日はいよいよヒバリ先生の最終兵器を教えます。

To be continued…

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小さい手カバー術 その1.あきらめない

2024年08月10日 | 音符・楽譜・テクニック

ピアノは大人も子どももみんな同じサイズのものを弾くので、どうしても手の小さい人は不利ですよね。

ジャズやポピュラー曲なら、自分スタイルで弾けばいいので何ら問題ないんですが、困るのは楽譜通りに弾かなければならない「クラシックピアノ曲」です。(クラシックでも、オーケストラ曲ならアレンジでいかようにもできる)

私はというと 大人になって、しかもプロになって10年以上たつまでオクターブが弾けないままだったんです。

でも、あれこれ頑張って、今では大分小さな手の不利をカバー出来るようになってるかなと思うので、今日は「ヒバリ式・小さい手カバー術」の作戦と工夫を書いてみようと思います。

【ヒバリ式・小さい手カバー術】

その1. あきらめない

手は訓練すれば、かなり大きく拡がるようにできます。小さな手でも、人並み以上に拡がり かつ柔軟性が高ければ、一般の人の平均的スパンと同等まで、いや 普通を上回るスパンサイズも可能にできるのです。

大事なのは、「手が小さい」「だからあきらめる」んじゃなく、「手が小さい」「だから訓練する」という手段を取ること、それも出来るだけ早く…と経験から思います。

私は 手を拡げることに特化した訓練を始めるのが遅かったので、いつまでもオクターブが届かず 弾ける曲に制約ありまくりだったけど、もし小さい時から訓練を開始していたら、高校生くらいには…いや、せめて成人前までにはオクターブとかかっこいい曲がたくさん弾けるようになっていたかもなー などと思ったりするんでね…

みんなは早く気づいて、早く手を拡げるように訓練してください。

「ヒバリ式・チビ手カバー術」、明日に続きます。

To be continued…

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手が小さくてオクターブが弾けない子🎵

2024年08月09日 | 音符・楽譜・テクニック
↑…って 誰あろう、ヒバリ先生のことです。

前の記事で「小さい時からピアノをやっている子は、背が伸びてオクターブが届くようになった時とても嬉しい」と書きました。

私ヒバリ先生も、周りの上級生とかを見て「今に私も、あんな風に楽々オクターブが届く手になるんだなー」と楽しみにしていたけど、そんな日はいつまで経っても訪れず、身体の割に手が小さく、そしてまたその身体が 高校生になっても小学生と間違えられるようなヒバリだったので、オクターブなんかは夢の世界でした。

ヒバリ自身は ベートーヴェンとかのドラマチック&ダイナミックな曲が弾いてみたかったのですが、ピアノの先生からはいつまで経っても「ヒバリちゃんは手が小さいから無理ね」と、そんな曲は弾かせてもらえず、ソナタとかを弾く時は、オクターブ譜面でも単音で弾くのが当たり前でした。

私がオクターブに手が届くようになったのは、なんとプロになってから!

それも、プロ生活10年以上たってから!! 

手が小さいため自然には届かないことがわかったので、柔軟と訓練でなんとか弾けるようになりつつある(未だ発展途上)


こんなヒバリ先生ですが、さまざまな知恵と工夫を重ねて、なんとかオクターブまみれの曲も弾いています。

そのノウハウについては、また次回ね

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オクターブが弾けるようになったよ🎵

2024年08月09日 | レッスン日記(小中高生)

「オクターブ」とは、たとえばドからもう一つ高いドまで、レからもう一つ上のレまで、のように、ある音からもうひとつ高い場所の同じ音の距離のことを言います。

片手を鍵盤の上に広げて「オクターブ」の間隔のドとドを同時に弾ける、っていうこと…大きくなってからピアノを始めた人はあんまり意識しないかもしれないけど、小さい時からピアノを習っている人は、初めて「オクターブ」に手が届くようになった時って、すごく嬉しいんだよね?!

それって、もう一人前だ!子ども用の曲じゃなく、一般の曲、大人が弾く楽譜が弾ける手になった、ってことだから。

ごましおくん(小4):

発表会で「ヘイ・ジュード」を弾くことになってレッスン始めたんだけど、「こうやったらいいかも」と、自分でメロディーにオクターブの音を加える工夫を。

「おおっ、いいじゃん。かっこいいね」と先生から絶賛されて、「ふふっ」と ちょっぴり大人の気分。

白ねこちゃん(小4):

「発表会でこの曲どう?」と先生から提案されたソナチネ。

前半の真ん中あたりに進み「ここはこんな感じだよ」と先生が弾いたお手本は、 左手オクターブのドラマチックな和音の連続だ。

それを聴いた白ねこちゃんの顔が、思わずほころんで…

「かっこいいでしょ?」と先生。

「うん」と白ねこちゃん。

「白ねこちゃんね、もうオクターブが楽々弾けるから、この曲ぴったりだと思うんだ。頑張ろうね」

「うん!」

オクターブデビューし始めたジュニアたちの、「大人の階段、一段のぼった」ウフフなエピソードでした!

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ハイドンソナタ、ニ声部の弾き分け🎵

2024年08月01日 | 音符・楽譜・テクニック
ミスウォーリーちゃん(大学生):

高校3年生の発表会を最後に ヒバリ教室を「卒業」したミスウォーリーちゃんですが、その後も「特待生」として発表会などのイベントには参加してくれています。

今年も12月の発表会に出演すると決めたので、6月から月に1回教室に来て、演奏曲をレッスンし始めました。

今日は3回目のレッスンですが、ちゃんと自力で曲の最後まで練習してあり、ほとんど暗譜もできている!さすが10年在籍した特待生だ。

曲はハイドンの「ピアノソナタホ短調」第一楽章です。

大方は弾けてるんだけど、ただ一つ、途中の「ある部分」がとても難しいです。

今日はほとんど、その部分にかかりきりとなりました。

右手がニ声部から成り、2つのメロディーが絡み合ったパッセージとなっています。



譜例を見てください。ソプラノ(赤いライン)とアルト(青いライン)が 2つの旋律としてきれいに並走しています。

曲の中に このパターンがいくつか出てくるのですが、例を挙げると譜例②、ソプラノがラーソーファーミーレードーシーと音階的に流れ、その半拍遅れでアルトがミーレードーシーラーソーと流れます。

ところが、譜面をいい加減に見て弾くとソプラノとアルトが一緒くたになって、ソミー、ファレー、ミドー… と、全然違うメロディーができてしまうのです。

そうならないように、並行する二つの旋律をソプラノはソプラノ、アルトはアルト、あたかもそれぞれ別の人が歌ってるかのように、あるいは別の楽器が演奏してるかのように弾き分けなければいけません。

それも、同じ自分の右手一本で。

これだけでも頭クラクラなのに、さらにもう1本(部分によっては2本)、左手のテノールとバスが加わった日にゃ😵‍💫

この部分をマスターするのには、指づかいを考え、弾き方を工夫し、時間をかけて丁寧にやっていかないと。

ミスウォーリーちゃん、12月までまだたくさん時間があるから大丈夫。

がんばろう

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カウンターメロディーとオブリガート どう違うの?

2024年08月01日 | 音符・楽譜・テクニック

昨日〜今日と「カウンターメロディー」のお話をしました。

「カウンターメロディー」って何?と思う人も多いと思います。

「オブリガート」とどう違うの?と思う人もいる?

おっ、けっこう音楽に明るい人ですね?

「カウンターメロディー」も「オブリガート」も、意味は『楽曲本来のメロディーに対して もう一つの違うメロディーを添える』ことです。

旋律に対する旋律、ってことで、どちらも日本語に直すと「対旋律」と呼ばれます。

両者の違いは?

カウンターメロディーは英語。

オブリガートはイタリア語。

なーんだ、それだけ?

まあ、そんなもの。

そこから考えると、カウンターメロディーという言葉はジャズやポピュラー曲で使い、オブリガートという言葉はクラシック系の音楽で使うことが多いかな。

クラシックの先生はカウンターメロディーとは言わないかも(ヒバリ先生は言うけど)

英語&ジャズ・ポピュラー、対してイタリア語&クラシック・セミクラシック…という背景から、なんとなく作られるメロディーも「カウンター」と「オブリガート」とで ちょっと雰囲気やニュアンス違ったりはあるかもしれないですね。

カウンターメロディーがジャズっぽい、あるいは軽音楽っぽい旋律が多かったり、オブリガートがクラシカルな流れだったりすることが多いかもしれないのは、両者の「出身畑」の違いによるんじゃないかなあ、と私は思っています。

「メロディーより低い音域を使ってるのがカウンターメロディー、メロディーより高い音域で作られるのがオブリガート」という論説もありますが、絶対ではない。かといって間違ってもいない。

さっき言った「軽音楽スタイル」「クラシックスタイル」の背景で作ると、なんとなくそうなる場合が多いのかな、と言う程度。

ま、同じようなもの、と思って大丈夫ですよー

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「君の瞳に恋してる」でカウンターメロディー🎵

2024年08月01日 | 音符・楽譜・テクニック

昨日のブログで、ひまわりちゃんの「フレンド・ライク・ミー」にカウンターメロディーをつけた記事を書きました。

今日も同じくカウンターメロディーのお話、生徒はクル子さん(大人・ピアノ2年目)です。

曲は「君の瞳に恋してる」。

この曲にも、お決まりのカウンターメロディーがあるんですよ。

聴けばきっとわかる。

実はクル子さん、去年の発表会の時にこの曲を経験済みなのですが、そのときはまだ初心者、そして合奏だったこともあり、カウンターメロディーは弾きませんでした。

でも今回は1人で弾くんだし、それにクル子さん自身 去年より上達してるんですから、ここでちょっとがんばってカウンターメロディーを使ってみることに🎵

曲の冒頭、コーラスで始まるAメロの部分…

去年の楽譜ではCだけが続いていたところに、C、CM7、C7、とネームを書き加えていきます。

「わかる!Cの上にシやシ♭をつけていけばいいのね?」

「そのとおり〜」

クル子さんはコードもレッスンしているので、付加音も使えるようになってきたのです。

弾いてみたら…

和音の一番上にドーシーシ♭-と半音階のメロディーができ、続くF、Fm…と繋げていくと、ほーら、きれいにカウンターメロディーができた!

「こういう風に使うのね!」

クル子さんはびっくりしたように

「ああ面白かった-!」と言いながら帰っていきました。

ただコードを弾くだけじゃなくカウンターメロディーをつけると、曲がぐっとおしゃれになるので、みんながだんだんカウンターメロディーを作れるようになるといいな。

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