HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

ハイドンソナタ、ニ声部の弾き分け🎵

2024年08月01日 | 音符・楽譜・テクニック
ミスウォーリーちゃん(大学生):

高校3年生の発表会を最後に ヒバリ教室を「卒業」したミスウォーリーちゃんですが、その後も「特待生」として発表会などのイベントには参加してくれています。

今年も12月の発表会に出演すると決めたので、6月から月に1回教室に来て、演奏曲をレッスンし始めました。

今日は3回目のレッスンですが、ちゃんと自力で曲の最後まで練習してあり、ほとんど暗譜もできている!さすが10年在籍した特待生だ。

曲はハイドンの「ピアノソナタホ短調」第一楽章です。

大方は弾けてるんだけど、ただ一つ、途中の「ある部分」がとても難しいです。

今日はほとんど、その部分にかかりきりとなりました。

右手がニ声部から成り、2つのメロディーが絡み合ったパッセージとなっています。



譜例を見てください。ソプラノ(赤いライン)とアルト(青いライン)が 2つの旋律としてきれいに並走しています。

曲の中に このパターンがいくつか出てくるのですが、例を挙げると譜例②、ソプラノがラーソーファーミーレードーシーと音階的に流れ、その半拍遅れでアルトがミーレードーシーラーソーと流れます。

ところが、譜面をいい加減に見て弾くとソプラノとアルトが一緒くたになって、ソミー、ファレー、ミドー… と、全然違うメロディーができてしまうのです。

そうならないように、並行する二つの旋律をソプラノはソプラノ、アルトはアルト、あたかもそれぞれ別の人が歌ってるかのように、あるいは別の楽器が演奏してるかのように弾き分けなければいけません。

それも、同じ自分の右手一本で。

これだけでも頭クラクラなのに、さらにもう1本(部分によっては2本)、左手のテノールとバスが加わった日にゃ😵‍💫

この部分をマスターするのには、指づかいを考え、弾き方を工夫し、時間をかけて丁寧にやっていかないと。

ミスウォーリーちゃん、12月までまだたくさん時間があるから大丈夫。

がんばろう

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カウンターメロディーとオブリガート どう違うの?

2024年08月01日 | 音符・楽譜・テクニック

昨日〜今日と「カウンターメロディー」のお話をしました。

「カウンターメロディー」って何?と思う人も多いと思います。

「オブリガート」とどう違うの?と思う人もいる?

おっ、けっこう音楽に明るい人ですね?

「カウンターメロディー」も「オブリガート」も、意味は『楽曲本来のメロディーに対して もう一つの違うメロディーを添える』ことです。

旋律に対する旋律、ってことで、どちらも日本語に直すと「対旋律」と呼ばれます。

両者の違いは?

カウンターメロディーは英語。

オブリガートはイタリア語。

なーんだ、それだけ?

まあ、そんなもの。

そこから考えると、カウンターメロディーという言葉はジャズやポピュラー曲で使い、オブリガートという言葉はクラシック系の音楽で使うことが多いかな。

クラシックの先生はカウンターメロディーとは言わないかも(ヒバリ先生は言うけど)

英語&ジャズ・ポピュラー、対してイタリア語&クラシック・セミクラシック…という背景から、なんとなく作られるメロディーも「カウンター」と「オブリガート」とで ちょっと雰囲気やニュアンス違ったりはあるかもしれないですね。

カウンターメロディーがジャズっぽい、あるいは軽音楽っぽい旋律が多かったり、オブリガートがクラシカルな流れだったりすることが多いかもしれないのは、両者の「出身畑」の違いによるんじゃないかなあ、と私は思っています。

「メロディーより低い音域を使ってるのがカウンターメロディー、メロディーより高い音域で作られるのがオブリガート」という論説もありますが、絶対ではない。かといって間違ってもいない。

さっき言った「軽音楽スタイル」「クラシックスタイル」の背景で作ると、なんとなくそうなる場合が多いのかな、と言う程度。

ま、同じようなもの、と思って大丈夫ですよー

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「君の瞳に恋してる」でカウンターメロディー🎵

2024年08月01日 | 音符・楽譜・テクニック

昨日のブログで、ひまわりちゃんの「フレンド・ライク・ミー」にカウンターメロディーをつけた記事を書きました。

今日も同じくカウンターメロディーのお話、生徒はクル子さん(大人・ピアノ2年目)です。

曲は「君の瞳に恋してる」。

この曲にも、お決まりのカウンターメロディーがあるんですよ。

聴けばきっとわかる。

実はクル子さん、去年の発表会の時にこの曲を経験済みなのですが、そのときはまだ初心者、そして合奏だったこともあり、カウンターメロディーは弾きませんでした。

でも今回は1人で弾くんだし、それにクル子さん自身 去年より上達してるんですから、ここでちょっとがんばってカウンターメロディーを使ってみることに🎵

曲の冒頭、コーラスで始まるAメロの部分…

去年の楽譜ではCだけが続いていたところに、C、CM7、C7、とネームを書き加えていきます。

「わかる!Cの上にシやシ♭をつけていけばいいのね?」

「そのとおり〜」

クル子さんはコードもレッスンしているので、付加音も使えるようになってきたのです。

弾いてみたら…

和音の一番上にドーシーシ♭-と半音階のメロディーができ、続くF、Fm…と繋げていくと、ほーら、きれいにカウンターメロディーができた!

「こういう風に使うのね!」

クル子さんはびっくりしたように

「ああ面白かった-!」と言いながら帰っていきました。

ただコードを弾くだけじゃなくカウンターメロディーをつけると、曲がぐっとおしゃれになるので、みんながだんだんカウンターメロディーを作れるようになるといいな。

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