HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

ママ、パパ 見ててね🎵

2022年06月01日 | レッスン日記(小中高生)
前回の記事で「お子さんの練習に付き合ってください」と書きましたが、その際のお願いポイントをいくつか、子どもの側からの代弁として補足いたします。

1 叱らないでね
2 けなさないでね
3 笑わないでね
4 ほめてほしい
5 ちゃんと見てて(聞いてて)ね

大人から見れば、子どものたどたどしいピアノは歯がゆいかと思います。また、手際が悪かったりグズグズしたりして「さっさとしなさい」とか「きちんとしなさい」とか言いたくなるかもしれませんが、子どもが「ピアノを弾いている」というそれだけのことを評価して、大きな気持ちで見守っていただけるとありがたいです。
叱られると子どもは萎縮し、練習はイヤなものとなってしまい、逆効果なので…

同じ意味から、評価はしないでくださいとお願いします。子どもの練習はヘタに決まってる(?)ので「ヘタね」とか「ここが間違ってる」とか言わないで🙏子どもが失敗しても笑ったりけなしたりしないで。(子どもが自分で笑っている時は別です。一緒に大笑いしてください)

些細なことでも、できなかったことができた時など、盛大に褒めてください。叱られて縮み、褒められて伸びるのは子どもも大人も同じこと。

あと、練習に付き合っている時は、極力子どもに意識を向けていてほしいのです。
お忙しいのは重々承知ですが、練習はほんの20〜30分だけなので、その間だけは観念し「大人仕事」をすっぱり忘れてお付き合い願いますm(_ _)m 
子どもたちは、うまく行った時、失敗した時、「ママ(パパ)見てるかな」とチラッとママやパパの方を見ます。その時、アイコンタクトで(できたね!)とか(残念!)などと共感が得られるのを確認して、子どもはまたがんばる勇気を出しています。
子どもが振り返った時、ママやパパがスマホや手仕事などに没頭して自分に興味を持っていなかったとわかった時、子どもは悲しそうだし、すぐに「見てくれないよね」と学習して、アイコンタクトを送るのもやめてしまいます。

最後に、私(教師)から…

練習に付き合ってくださいとお願いしていますが、教えていただかなくて大丈夫なのでご安心ください。
そばにいて、子どもに目と耳を向けて、共感していただけるだけで充分なのです。
そしてそれだけが何より必要なのです。
むしろ教えていただくと、子どもは「わからないけど後でママに聞けばいいや」と思い、自分で考えなくなったり、また、ママと先生の言うことが違って戸惑ったりします。
教え役、叱り役は教師が担当しますので、ママ、パパはとにかく温かく見守って「褒め役」に徹して下さるよう(一番美味しい役です)切にお願いいたします。


時間を決めて練習しよう🎵

2022年06月01日 | レッスン日記(小中高生)
よつばちゃん(小3):
「たのしいピアノレッスン」の本を使っています。
レッスンに来て、ピアノの譜面台に楽譜を広げた途端に「あっ、練習してくるの忘れた〜」
と言うことが続けてありました。

忘れたというより、先週レッスンが済んで家に帰ったら、もう次の予定があるので、きれいさっぱりピアノは視界から消えてしまって、翌週教室に来た時に初めてピアノが視界に現れ、同時に先週のレッスンを思い出す、という感じでした。
教室で一緒に練習すると、その時間は集中してレッスンし、つまずいたりつっかえたりした所を「もう一回やってみる!」「初めからやってみる!」と一生懸命に弾いています。
この成果をお家で復習してくればどんどん上達するはずなのに、1週間手付かずでは習ったことも忘れてしまい、本当にもったいない。
これは「怠けている」わけではなく、単に練習時間をどうとったらいいかがわからないだけなんだ、と感じたので、「こんなに上手になるんだから、お家で練習しておいでね」と約束し、ママにも「毎日の生活に『ピアノの練習時間』を組み込んで、それを守るように決めてあげてください」とLINEしておきました。
1日にほんの15分でもいいので、たとえば「ご飯の前」とか「お風呂のあと」とか具体的なタイムテーブルを決め、それが守れるようにフォローしてあげる。
慣れるまでは横に座ってあげる、などして付き合っていただけると、低学年の子どもたちでも練習をこなしていくことができるようになります。

…と、このようにお願いして1週間。
今日レッスンに来たよつばちゃん、「練習してきた!」とピアノの前に座るや、あっと驚くスピードと滑らかさで「ぶんぶんぶん」を弾きました。
あんなに苦労した曲が、あっけないほどの見事さで一気に弾き終わり。
「すごい!すごいねー!こんなに弾けるなんて!!!いっぱい練習した?」
「練習した!」
よつばちゃんもとても嬉しそうです。

子どもたちは、「練習する」という言葉の意味を、具体的には把握していないことが多いです。

低学年くらいだと、いつ、どのように練習するのか、『具体的に』言ってもらわないとわからないので、「毎日、ご飯が済んだらピアノの時間」などと決め、「練習」という抽象的な言葉ではなく「今日習ってきたのを聴かせて?」とか「ぶんぶんぶんを弾いてみて」など、はっきりと具体的な言葉で誘ってみてください。できれば、そばにいてあげたり、用事などしながらでいいので耳だけでも傾けてあげたりしていただけると、子どもは心強く思い、難しくても頑張って弾く精神力も育ってきます。

ママやパパもお仕事で忙しいことと思いますが、今、ほんの短い間ですので、お子さんとお付き合いいただければとお願いいたします。

よつばちゃん、来週も、どんなに上手に弾けるか、楽しみにしてるね。




発表会の曲選び。勉強忙しい時期には?🎵

2022年06月01日 | レッスン日記(小中高生)
ゴマちゃん(小5):
「今年の発表会、どんなのやろっか?」と聞いたら
「うーん、知ってる曲がいいな。ディズニーとか」との返事。

ゴマちゃん、去年は日本人作曲家の現代曲を弾いたんでした。
もちろん初めてお目にかかる曲だし、メロディー複雑、イレギュラーリズムや不協和音てんこ盛り、ピアノテクニック満載、でさんざっぱら苦労したので、「アレはしんどかった。今年は楽に弾ける曲がいい」との言

なるほど、そうだね。今年はよく知ってる曲にしよう。

で、ディズニーの本の中からゴマちゃんが「これがいい」と決めたのは「フレンド・ライク・ミー(ボクは大親友)」。
「アラジン」の中で魔神ジーニーが歌う、リズミカルでごきげんなナンバーです。
 
いいね!ヒバリ先生も、JAZZっぽい「フレンド・ライク・ミー」大好きだよー🎵

ところで、発表会って、毎回 去年より難しい(ランクが上の)曲を弾かなきゃいけないと思ってる人はいませんか?

「去年ソナチネだったから今年はソナタを」
「この年齢ならピアノの定番有名曲を」
など 世間体や「レベル表」などにとらわれてしまうのは、もしかしたら本人よりも周りの大人のみなさんかもしれませんが、そんな「見栄や体裁」は ソッコー捨てましょう。

ランク付けを気にせず、本人がすでに知っている、そして好きな曲を弾けば、いいことがいっぱいあります。

譜読みや音取りに割く時間やエネルギーが大幅に削減でき、その分を曲を表現する努力のために使える。
・編曲、テクニックとも掘り下げる余裕があるので、高いクオリティーを目指し、極めることができる。
・「ピアノ技術」にとどまらず音楽そのものを学び、表現する機会となる
・演奏に自信が持て、余裕のある演奏ができる
・弾いていて楽しい
・聴く人にも楽しさが伝わる

と、いいことだらけです。

ゴマちゃんは今5年生。
中学進学に向け塾や宿題が増えたりと、生活の中で勉強の占める時間がぐんと増えています。
そんな時期は、「知っている曲」「好きな曲」を選んで楽しく仕上げていくのが良いと私は思っています。

未知の曲や高度なピアノ曲に取り組むのは、時間にも気持ちにも余裕が出た時期にとっておいて。
その時は大いに苦しんで(?)切磋琢磨してください。

ピアノの道は遠く長く、山あり谷あり。
いろんな時期を、その時期に合ったレッスンで、そしてその中で最高のクオリティーを目指して努力するのが、長く幸せに続ける秘訣ですよー