前回の記事で「お子さんの練習に付き合ってください」と書きましたが、その際のお願いポイントをいくつか、子どもの側からの代弁として補足いたします。
1 叱らないでね
2 けなさないでね
3 笑わないでね
4 ほめてほしい
5 ちゃんと見てて(聞いてて)ね
大人から見れば、子どものたどたどしいピアノは歯がゆいかと思います。また、手際が悪かったりグズグズしたりして「さっさとしなさい」とか「きちんとしなさい」とか言いたくなるかもしれませんが、子どもが「ピアノを弾いている」というそれだけのことを評価して、大きな気持ちで見守っていただけるとありがたいです。
叱られると子どもは萎縮し、練習はイヤなものとなってしまい、逆効果なので…
同じ意味から、評価はしないでくださいとお願いします。子どもの練習はヘタに決まってる(?)ので「ヘタね」とか「ここが間違ってる」とか言わないで🙏子どもが失敗しても笑ったりけなしたりしないで。(子どもが自分で笑っている時は別です。一緒に大笑いしてください)
些細なことでも、できなかったことができた時など、盛大に褒めてください。叱られて縮み、褒められて伸びるのは子どもも大人も同じこと。
あと、練習に付き合っている時は、極力子どもに意識を向けていてほしいのです。
お忙しいのは重々承知ですが、練習はほんの20〜30分だけなので、その間だけは観念し「大人仕事」をすっぱり忘れてお付き合い願いますm(_ _)m
子どもたちは、うまく行った時、失敗した時、「ママ(パパ)見てるかな」とチラッとママやパパの方を見ます。その時、アイコンタクトで(できたね!)とか(残念!)などと共感が得られるのを確認して、子どもはまたがんばる勇気を出しています。
子どもが振り返った時、ママやパパがスマホや手仕事などに没頭して自分に興味を持っていなかったとわかった時、子どもは悲しそうだし、すぐに「見てくれないよね」と学習して、アイコンタクトを送るのもやめてしまいます。
最後に、私(教師)から…
練習に付き合ってくださいとお願いしていますが、教えていただかなくて大丈夫なのでご安心ください。
そばにいて、子どもに目と耳を向けて、共感していただけるだけで充分なのです。
そしてそれだけが何より必要なのです。
むしろ教えていただくと、子どもは「わからないけど後でママに聞けばいいや」と思い、自分で考えなくなったり、また、ママと先生の言うことが違って戸惑ったりします。
教え役、叱り役は教師が担当しますので、ママ、パパはとにかく温かく見守って「褒め役」に徹して下さるよう(一番美味しい役です)切にお願いいたします。