HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

ソナタはドラえもん?!

2009年02月21日 | クラシック曲
S子ちゃん(小4):
モーツァルトのソナタK545、第一楽章を練習しています。
この曲を始めるとき、先生から「ソナタ形式」の説明をしてもらいました。

最初の部分「提示部」が、大分弾けるようになってきたので、先生が 次の「展開部」のところをちょっとだけ弾いてみてあげました。
「うわ、なんか激しい。こっちの方が(提示部より)好きかも♪」
と、早くも展開部に心を引かれた様子のS子ちゃんです。
「この部分は、どんどん転調してるし激しい音使いだし、難しいけど、ほら、次のページになったら 再現部になって、また初めのメロディーが出てくる。だからちょっとホッとするよね?」
先生はS子ちゃんを安心させるように言いました。
「ほんとだ。Fになってるけど、メロディーはおんなじだ。」
「ね?ソナタって、みんなそうなってるんだよ」
「え~、みんなそうなるってわかってたら、飽きないのかな」
S子ちゃんの素朴な疑問です。そこで先生は言いました。
「そうなるっていう『お約束ごと』を、みんながわかってて、曲を楽しむのよ。テレビとかだって そうなってるはずだよ。たとえばドラえもんとか」
「ドラえもん?」
「そう。まず最初は、ドラえもんが部屋でのんびりドラ焼き食べてる。そこへのび太が『ドラえも~ん』って帰ってくる。これが提示部。そしてジャイアンがいじめに来て、だんだんクライマックスへ向かう。これが推移部だね。そしてドラえもんがポケットからアイテムを出して、ジャイアンがやられて、この辺が展開部でクライマックス。そしてジャイアンとも仲直りして、もとの毎日に戻る。これが再現部で、そうして平和にフィニッシュとなる。ねっ、おんなじでしょ。みんな、こうなることわかってて、それでも、それを楽しむためにテレビ見るわけじゃん?」
「あーっ、そうか・・・」
「ね?だからソナタは、ドラえもんなんだよ。だから、このソナタ集の表紙に、『ドラえもん』って書いとけば?」
「あはは♪」
こうして、今日のソナタ形式の勉強は終わりました。
みなさんも、ソナタのこと、よくわかりましたか?


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