HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

いつも何度でも

2009年03月26日 | レッスン日記(小中高生)
M2ちゃん(小3):
「発表会に『いつも何度でも』を弾きたい」と言って、練習を始めています。
先週は、前奏のリズムバンプ~最初のリピートまでの部分を、ゆっくりやり始めましたが、ちょっとしたリズムの切れ目や 小節間のつながりなど「えっ?」と思うようなところでつまずいてしまい、何度やってもうまくできなくて、正直「うへー、どうしよう?実はこんなの弾ける力なかったのか?」と、一瞬 ひそかに思ったりしたのでした。
が、当のM2ちゃんは つっかえても平気!落ち込んだりしません。
ヘンな音になっっちゃったり、ヘンなリズムになっちゃったりするたびに ケラケラ笑って、何回でも挑戦します。
そのたびに またヘンな音が出て大笑い・・・
なあんだ、ヘンな音も楽しんじゃってるんだ。そりゃできないさ、初めて弾いた楽譜で、なんでヘンになるのか考えたり工夫したりせずに やたらと何回も弾いてるんだもん、直るわけないよね。

けっきょく、先週は へんちょこな音のままレッスン終了。
そして今週です。

今日は、先週の不調はどこへやら、滑り出しから ピタリピタリとリズムが決まっていきます。
音が変化したり、ジャンプしたりする所は、よーく楽譜を見て、右手と左手がずれないよう、ていねいに合わせています。
まるで先週とは別人のように 真剣な目つきのM2ちゃんがいます。

こうやって、神経を集中しながら一生懸命にがんばるのもピアノの喜びだし、時には 自分の出した音がヘンだといって笑いこけちゃうようなゆとりも、また楽しさのような気がします。

昔の『ピアノレッスン』と言ったら、いつもいつも真面目じゃなくちゃダメで、ちょっとでも間違った音を出そうものなら、ピシーン!と手を叩いたり 鍵盤から払いのけたり、という先生が いっぱいいました。
生徒はものすごく緊張して、ビクビクしながら おこられないように弾いていたのです。
真面目な学習態度は感心だと思うけど、それが子どもの本心から出ているものではなく 先生の目を気にしながらの真面目だったら、それは「虚飾」であり、卑屈な演技でしょう。

昔の先生とはほど遠いヒバリ先生だけど、私はやっぱり、子どもたちに 自分の気持ちに正直でいてほしいと思います。
時には宿題やってこなかったり、体調が悪くてぐずぐずしたり、ということもあるかわり、ちゃんと真剣に集中してやる時はやるんですから。
長い目で、大きいスパンで見ていけば、必ず子どもは よい子で生きているものです。
彼らを信じていて大丈夫。笑いながら、フザけながら、その中にちゃんと、真面目で真摯な本当の姿を守っているものなのです。

・・・というか、先生が 子どもより先に笑っちゃうから、しょうがないよね・・・

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