HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

パッヘルベルのカノンと「どこでもドア」🎵

2022年05月21日 | レッスン日記(大人)
アニーさん(大人):
月に2回のレッスンです。
「素敵な曲なので弾いてみたいと思ったんですが、弾いたらとっても難しくて…1ページがやっとです」
と、恐縮してるその曲は「パッヘルベルのカノン」です。 

親しみやすく軽やかなメロディーのこの曲、けっこういろんな場面でBGMなどに流れたりしているので、イージーリスニング系のポピュラー音楽かなあ、と思われたりしますが、実はバロック音楽なんですよね。

右手のメロディーが次々と変奏され、だんだん込み入ってくるので、アニーさんいわく「途中で挫折するかもしれません😰」

確かに、第1変奏、第2変奏…と進み、第3変奏くらいになると、次の音は何なのか、どの指で弾くのか、迷子になってしまいそう…
どうしたらいいのかな。

練習のコツは、複雑なパッセージを長々と弾かず、2小節か、何なら1小節ずつでもいいので、短く区切って、少しずつ納得→マスターしていくこと。
そして、小さく区切って覚えたパーツを、1つまた1つと、地道につないでいけば、段々と大きなまとまりとして覚えられるようになります。

でもね、なーに、そんな優等生スタイルじゃなくたってかまわないんですよ。

いっそ難しい第3変奏は飛ばしちゃって、耳馴染んだメロディーの第4や第5変奏へ、ぴょん!とワープしたっていいし。
楽しく、気持ちよく弾いて、そのうち余裕が出てきたら、飛ばした第3変奏を後から練習してもいいんだしね。

大人のピアノ、日頃のストレスから解放されてリラックスできるのが大きな効果なのに、譜読みに忙殺されて新たなストレスが発生するんじゃ本末転倒になっちゃう。

アニーさんはお孫さんもお待ちなんですが、今でも毎日車を運転して経営する会社に通っている、かっこいいキャリアウーマンなのです。

「仕事でストレスがいっぱいなんですが、ピアノを弾くと気持ちがスーッとするんです。だから少しでもピアノを弾こうと思って」と言うアニーさん。

その通り、忙しい日常や煩わしい人間関係、今日あった嫌なことや心配事など、ピアノを弾いている間は 全部忘れて、無心の世界に浸ることができます。

大人の世界は色々難しいけど、その中で1日にほんの少しの時間ピアノを弾いて「夢の世界」で遊んだ後は、「さあ、また頑張るか!」と 元の世界に戻ってこれる。

そう、ピアノは、現実世界と夢の世界をつなぐ「どこでもドア」なのかもしれないね。

大人のみなさん、ピアノを子どもだけに押し付けず、たまに子どもたちがいない時や夜の時間など、こっそりピアノを触ってみては。
思わぬ「夢の世界」へワープできるかもしれませんよ。





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