HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

ビリーブ♪

2014年02月27日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
Hちゃん(年長):
1月ごろから始めている「うたえる!ひける!ピアノ曲集(2)」を 楽しんで練習しています。
これまで使っていた「ピアノひけるよ!ジュニア1~3」と同じ系列の、DOREMI出版の本ですが、今までの本とは大きな違いがあります。

今までは、ピアノを弾く「指の都合」を優先させた選曲のもの中心でした。
右手の元指(ド、レ、ミ、ファ、ソ)を置きさえすれば ぜんぶ弾けてしまう歌、たとえば「ちょうちょ」とか「ぶんぶんぶん」とか。
少し範囲が広がっても、元指からせいぜい1つか2つ、音域が広がる程度の歌を中心に、テキストが編纂されていたのです。

ところが今やっている本はちがいます。
同じ「知っている歌」を集めたものでも、これまでの幼児向きとは違い、指の都合を気にせず、音楽性やリズム感を最優先した上で、みんなの知っている楽しい歌を集めました、というコンセプトとなっているのです。
しかも、Hちゃんはもう大分弾けると判断したので、いきなり第2巻!
しかも、これまでは横長の本だったのが、このたびは縦長!

「クラリネットをこわしちゃった」「春が来た」など、メロディーはなじみやすくても、ピアノで弾いてみると音域が広く、多様な指使いを駆使しなければいけないような「ハイレベル」な曲がそろっているので、「むずかしい~」と弱音を吐きそうになったり、「楽譜が高い~」と見上げたり、ということもあるHちゃんです。
そのたびに
「そりゃそうよ、だってこの本は、小学生用なんだもん。幼稚園用じゃないんだもん」と、先生は どんなにこの本が大人っぽくて難しくてかっこいいか、ということを強調します。
もうすぐ幼稚園を卒業して、4月には小学校に入学するHちゃんですから、そういわれると
「そっか。小学生の本だもんね!もう小学生用の本、つかってるんだもんね」と 誇らしげにニッコリし、またがんばって楽譜に取り組むのでした。

さて、今日、レッスンに来たHちゃん、「わたし、これ弾けるよ!」と楽譜を開くと、いきなり弾き出したその音色は・・・
「ビリーブ」だ!
小学校の卒業式や、学芸会などのイベントでよく歌われる曲ですが、幼稚園児のレッスン課題にはとてもとても難しい、もう、バリバリJ-POPといっていい「大人の歌」です!!!
たまげた!
「うわあー、スゴイね!!!なんで~?なんで弾けるの?」
「幼稚園で、歌ったの。そうしたら楽譜があったから、弾いてみたら、弾けた!」
「ちょっと、もう一度弾いて!先生、伴奏するから」
そうして、二人で弾いてみたら、もう、うるうるしてしまうぐらい素敵な連弾になって・・・
弾き終わったとたんに、先生は言いました。
「いいこと考えた!」
Hちゃんも言いました。
「発表会?!」
「うん!どう?」
「わたしも、そう思った!」
「よしっ、決まり。誰かに伴奏頼もう。今から来るM4ちゃんとかさ。それと、あとでママがお迎えに来たら、今みたいに二人で弾いて、びっくりさせようよ」
「うん、わかった!」
「内緒だよ!」
こうして、たちまち二人のサプライズ計画はまとまり、わくわくしながら、お迎えのお母さんを待ちました。
お母さんに連弾を聴かせてびっくりさせ、次にやってきたM4ちゃんに発表会での伴奏を依頼し、トントン拍子に、来年度発表会の新ユニット・第一号が誕生したのでした。

あー、レッスンはおもしろいなー。
こうやって、いきなり大ヒット企画が成立しちゃったりするんだもんなー。