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映画感想ブログです。3周年を迎えました♪
相変わらず、日本映画と香港映画が好きです。

明日への遺言(試写会)

2008-02-14 15:28:36 | 映画(あ行)
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藤田まこと、冨司純子、ロバート・レッサー、フレッド・マックィーン、リチャード・ニール、蒼井優、西村雅彦出演。小泉堯史監督作品。

1945年5月、米軍による名古屋市街への絨毯爆撃が行われ、その際撃墜されパラシュートで降下した米軍搭乗員38名が日本軍により拘束される。東海軍司令官・岡田資中将(藤田まこと)は、彼らを略式裁判によって処刑する。終戦後、岡田中将をはじめとする被告人20名は、捕虜を殺害した罪で起訴された。これに対し岡田中将は、搭乗員はジュネーブ条約の定める捕虜ではなく、無差別爆撃を行った戦争犯罪人であり、かつ、当時の状況では略式の手続きもやむを得なかったとその正当性を主張、この裁判を“法戦”と位置づけ、徹底的に争う意志を貫く一方、部下の行為も含めすべての責任は司令官である自分にあると、部下を守り全責任を負う論戦を展開していくのだった。(allcinema onlineより)

公式サイト


総合:★★★☆☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★☆☆
藤田まことの演技が素晴らしい度:★★★★☆

非常に地味な映画ですが、引き込まれました。とは言うものの、前半ちょこっと寝てしまいましたが・・・・・・。
正直、観たいと思ったのは蒼井優ちゃん目当てでしたが、優ちゃんの出演時間はほんの少し。あとでまた出てくるかなと思ったけど、出てきませんでした。西村雅彦さんもしかり。
ほぼ藤田まことさんの独壇場でした。冨司さん(岡田中将の妻役)はモノローグが時々入るものの、台詞は皆無だったような。
映画は法廷内での裁判が9割を占めていました。内容は上のあらすじの通りで、劇的な展開があるわけでもなくほんとに地味なんですが、じわじわ感動が押し寄せます。アメリカ兵を捕虜ではなく、あくまで戦犯として処罰したという主張をし、裁判長がアメリカの法律では報復が認められていると説明し、再び、報復ではないのか?復讐ではないのか?と聞かれても、主張を変えず、責任は自分にあると言い、部下を守った岡田中将でした。
判決が下った時、法廷内に悲しみが広がったあの雰囲気が凄かった。裁判官ですら、眉をひそめ、悲しげな表情。そしてその場にいる人全員が悲しみに包まれているという雰囲気に胸がいっぱいになりました。

何が凄いって、やっぱり藤田まことさんの演技が素晴らしい。今年75歳になられるとはとても思えません。ほぼ出ずっぱりで、台詞も多いし、英語も話します。冨司さんは台詞がないため、目だけで演技してました。時に笑顔、時に目に涙を浮かべて。二人は全然触れ合っていないのに、固い絆で結ばれた夫婦であるということが、しっかり伝わってきました。

地味なので、観る人を選びそうではありますが、日本人として、人としての誇りを考えさせられる映画です。