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映画感想ブログです。3周年を迎えました♪
相変わらず、日本映画と香港映画が好きです。

虹の女神

2007-10-09 11:27:45 | 映画(な行)
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市原隼人、上野樹里、蒼井優、酒井若菜、相田翔子、小日向文世、佐々木蔵之介出演。熊澤尚人監督作品。06年。

小さな映像制作会社で忙しい毎日を送る岸田智也(市原隼人)は、ある朝、ふと見上げた空に水平に伸びる不思議な虹を発見する。なんとなく、今はアメリカにいる大学時代の親友・あおい(上野樹里)のことが頭をよぎる。しかし、ほどなくして、あおいが飛行機事故で亡くなったことを知るのだった。2人の出会いは、智也が片思いの女の子に近づきたいがために、その友人のあおいに声を掛けたのがきっかけだった。最初はしつこくつきまとう智也を敬遠していたあおい。それでも、どこか憎めないところのある智也を、映画研究会に所属するあおいは、自分が監督する映画の主演に抜擢するのだが…。(allcinema onlineより)

総合:★★★★☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★☆☆
雰囲気が良かった度:★★★★☆

映画館に行くには、自分には今一歩引きが足りない映画だったので、DVD鑑賞になりました。あんまり、市原くん好きじゃないし・・・(苦笑)。
上の評価は、ちとおまけ(笑)。ラブストーリーにしては、かなり好きなタイプかなと思いました。おまけをつけたのは、映画の雰囲気がとても良かったから。最初から悲しい話ではあるんですが、回想が主なので、すごく悲しい雰囲気が続くというわけでもなく、どことなく漂う悲しさ、くらいで、せつなさの方が上回ってましたね。悲しいのとせつないのは、自分の中では微妙に違う(笑)。
雰囲気がいいなぁと思ったら、岩井俊二監督のプロデュースなんですね。そういえば、岩井映画っぽい雰囲気でした。でもプロデュースというだけで、ここまで岩井色が出るものなのでしょうか・・・。

最初、智也がストーカーチックで、あおいに付きまとっていた(あおいが目当てじゃないのだけど)時は、正直、本気でキモチワルイと思いました(爆)。本当にあおいの友人目当てなの?!みたいな。
あおいが智也を好きで、智也もあおいが好きなのに、なんかすれ違ってしまって、せつないというのが、とてもいいです。これ、連ドラでやられると毎週イライライライラ大変なんですけど(笑)。
あおいが飛行機事故で亡くなったと知っても、あおいの家に行っても、あおいが撮った映画を観ても、泣かなかった智也が、あおいに代筆を頼んだラブレターに走り書きされていた文を読んで、初めて泣くシーンがとても良かった。これ、狙ってる(意図的にここで智也を泣かせてる)んだなとは思ったのですが、やっぱりグッときましたね。

上野樹里ちゃんは、おちゃらけたキャラが頭にこびりついてるんですが、こういう役もいいですね。正直、美人じゃないと思うのですが。だからこそいいのかな。市原くんは、上にも書いたようにあまり好きじゃないですが、この人、役柄によって、いい演技の時となんだこりゃの演技の時と凄く差があるような気がします。演出の差なのか、本人のやる気なのか、わざとなのか、単に役が合っているからなのか分かりませんが、今回は良かったと思います。仕事出来なくて怒られてばかりでしたが、ああいう使えない奴っているよな~~って(爆)、妙に納得したりして。
蒼井優ちゃんと上野樹里ちゃんの共演は、「亀は意外と早く泳ぐ」でも観ましたが、今回は姉妹役でした。優ちゃんは、盲目の少女役でしたが、凄く綺麗だった。まっすぐの黒髪がほんとに綺麗で、顔立ちを一層引き立ててて。出番は少ないですが、存在感ありました。

全体的に良かったのですが、相田翔子さんが出てくるシーンはいらなかったような・・・
虹の写真を撮って、メールで送るシーンに繋げるためだけだったら、別の方法でも良かったような。原作があるので、それに忠実に撮ったのでしょうか?あおいとの差を際立たせるためかなぁ。智也は別の女性と結婚するかも、までいってるのに、あおいは一人アメリカで、しかも智也を思いつづけているという・・・。
虹の写真が、あおいの遺品の携帯待受画面になっていたのは、せつなかったですね・・・。