「トラックバックとコメントについて」
オダギリジョー、江角マキコ、大森南朋、蒼井優、りりィ、李麗仙出演。大友克洋監督作品。
100年前の日本。そこには、精霊でも幽霊でも物の怪でもない妖しき生き物“蟲”がいた。蟲は人間に取り憑き、不可解な自然現象を引き起こす。蟲の謎を紐解き、蟲に取り憑かれた人々を癒す能力を持つ者は“蟲師”と呼ばれた。自ら蟲を引き寄せる特異体質のギンコ(オダギリジョー)も、そんな蟲師の一人。日本中を旅しながら、各地で人々を癒してきた。ある時、彼は雪深い山の庄屋で、4本の異様な角が生えた少女・真火と出会い、彼女の病の原因を探る。その後ギンコは、蟲の力を文字に封じ込める不思議な女性・淡幽(蒼井優)の体に変異が起きたとの報せを受け、彼女のもとへと向かう…。(allcinema onlineより)
公式サイト
私は「蟲師」のアニメが大好きで、以前にも2つほどレビューを書いています。
「蟲師」(アニメ)
「蟲の宴~蟲師第5集特別先行試写会」
アニメや原作が好き、という時点で実写映画を見て、「サイコーでした」という感想が出てくる可能性はかなり低いワケですが、それでなくても聞こえてくる前評判が悪過ぎ(悲)。
あんまりガッカリしたくないので、期待せずに観たいけど、でもやっぱり期待してしまう、という気持ちで観てきました。
よく、原作と映画は別モノ、と言いますが、もちろんそうなんですけど、比べずに見れる程度の思い入れではないので、その点は最初から諦めてました(笑)。
で、全体的な感想としては”うーん・・・”(苦笑)。
ストーリーは原作の3つ~4つくらいのエピソードを繋げています。まぁ、それは良いです。2時間くらいのストーリーにするためにストーリーを変更するのは、やむをえないです。
私が、見る前からしてほしくないなぁと思っていたのは、キャラ変更。
それぞれのキャラが言うであろうセリフ、するであろう行動であって欲しい。それには、監督と脚本家が原作、そしてキャラたちをよく知っていないと出来ないと思います。
その点から見ると、1点を除いて、許容範囲でした。
以下、ネタばれ含みますので、知りたくない方はご注意願います。
主役のギンコは原作のギンコとは違いましたが、それはそれでOKでした。最初の自己紹介の口上は正直びっくりしたのですが。うわぁ別人って(笑)。銀髪のカツラは思ってた程違和感ありませんでした。
虹郎(大森南朋)は、誰??(笑)って感じのキャラになってましたが、それなりに受け入れられました。映画の中ではああいうキャラが必要だなと思えたので。っていうか、見ているうちに、原作の虹郎がどんなキャラだったか思い出せなくなりました(笑)。
淡幽(蒼井優)は予想通り、原作の淡幽よりも可愛らしい(言い換えると幼い)感じでした。ちょっと弱々しい淡幽でしたが、表情がなかなか良いし、何より私の好きな、菜箸で文字を壁から引っぺがすシーンがあったので、凄く嬉しかった。私の中では、この映画の一番の見所(笑)。
ラストの方でギンコが淡幽に関することを一言ポツリと言うシーンがあるのですが、あの一言は激しくいらないです(苦笑)。あれは言ってはいかん。見ている側が、もしかして・・・ぼんやりと思うくらいがちょうどいいのです。私は驚いて口をポカンと開けてしまいました。一緒に見た友人は原作もアニメも見ていなかったのですが、その一言がなくても分かってたと言っていたので、やはりあの一言はいらない(断言)。
映像ですが、CGなかなか頑張ってました。蟲はまぁちょっとグロいところもありましたが、思っていた程ホラーちっくでもなかったし、概ね綺麗でした。音楽は冒頭になぜあんなに、どよ~んと暗くなる音を持ってきたのかが疑問。まるでこれから始まる物語が暗くておぞましいもの、という印象を受けてしまいます。それ以外は気になりませんでした。
さて、許容範囲でなかった1点(笑)ですが、そうです。ぬい(江角マキコ)です。ぬいが・・・ぬいが・・・別人になってました(大泣)。
ぬいは、ギンコが子ども(ヨキ)の時に出会った蟲師ですが、あの池で死んだはずなのに、生き返ってました(驚)。あれだけ、ヨキにこの場所から立ち去れと言っていたのに、最後には「行くな」と。ぬいは、常闇に取り込まれて化け物になってました。そりゃないぜベイベー(爆)。江角マキコさんの演技(と声)は、ちゃんとぬいだった頃(苦笑)はそれなりに良かったのですが、化け物になってからは、キモチワルイだけで(泣)。
ぬいが復活してからは、ワケワカランシーンが増え、前半はかなりいい感じだったのに、ぬいのせいで映画全体の評価が下がってしまいました。
ラストも意味不明です。ぬいのところに蟲を集めてましたが、ギンコは何をしたかったんだろう??
・・・・・・今、ふとあのドロドロのぬいの映像を思い出してみたんですが、あれは・・・大友監督の世界観が出ているシーンなのかもと思えました。大友監督らしいというのでしょうか。どこが?と聞かれると説明できないし、大友監督のアニメ等にそんなに詳しいわけではないのですが・・・・・・
なんかちょっとストンと、落ちる所に落ちたような気分です。映画の評価がちょっと上がったかも。ぬいの激変ぶりは嫌ですけど(笑)。
オダギリジョー、江角マキコ、大森南朋、蒼井優、りりィ、李麗仙出演。大友克洋監督作品。
100年前の日本。そこには、精霊でも幽霊でも物の怪でもない妖しき生き物“蟲”がいた。蟲は人間に取り憑き、不可解な自然現象を引き起こす。蟲の謎を紐解き、蟲に取り憑かれた人々を癒す能力を持つ者は“蟲師”と呼ばれた。自ら蟲を引き寄せる特異体質のギンコ(オダギリジョー)も、そんな蟲師の一人。日本中を旅しながら、各地で人々を癒してきた。ある時、彼は雪深い山の庄屋で、4本の異様な角が生えた少女・真火と出会い、彼女の病の原因を探る。その後ギンコは、蟲の力を文字に封じ込める不思議な女性・淡幽(蒼井優)の体に変異が起きたとの報せを受け、彼女のもとへと向かう…。(allcinema onlineより)
公式サイト
私は「蟲師」のアニメが大好きで、以前にも2つほどレビューを書いています。
「蟲師」(アニメ)
「蟲の宴~蟲師第5集特別先行試写会」
アニメや原作が好き、という時点で実写映画を見て、「サイコーでした」という感想が出てくる可能性はかなり低いワケですが、それでなくても聞こえてくる前評判が悪過ぎ(悲)。
あんまりガッカリしたくないので、期待せずに観たいけど、でもやっぱり期待してしまう、という気持ちで観てきました。
よく、原作と映画は別モノ、と言いますが、もちろんそうなんですけど、比べずに見れる程度の思い入れではないので、その点は最初から諦めてました(笑)。
で、全体的な感想としては”うーん・・・”(苦笑)。
ストーリーは原作の3つ~4つくらいのエピソードを繋げています。まぁ、それは良いです。2時間くらいのストーリーにするためにストーリーを変更するのは、やむをえないです。
私が、見る前からしてほしくないなぁと思っていたのは、キャラ変更。
それぞれのキャラが言うであろうセリフ、するであろう行動であって欲しい。それには、監督と脚本家が原作、そしてキャラたちをよく知っていないと出来ないと思います。
その点から見ると、1点を除いて、許容範囲でした。
以下、ネタばれ含みますので、知りたくない方はご注意願います。
主役のギンコは原作のギンコとは違いましたが、それはそれでOKでした。最初の自己紹介の口上は正直びっくりしたのですが。うわぁ別人って(笑)。銀髪のカツラは思ってた程違和感ありませんでした。
虹郎(大森南朋)は、誰??(笑)って感じのキャラになってましたが、それなりに受け入れられました。映画の中ではああいうキャラが必要だなと思えたので。っていうか、見ているうちに、原作の虹郎がどんなキャラだったか思い出せなくなりました(笑)。
淡幽(蒼井優)は予想通り、原作の淡幽よりも可愛らしい(言い換えると幼い)感じでした。ちょっと弱々しい淡幽でしたが、表情がなかなか良いし、何より私の好きな、菜箸で文字を壁から引っぺがすシーンがあったので、凄く嬉しかった。私の中では、この映画の一番の見所(笑)。
ラストの方でギンコが淡幽に関することを一言ポツリと言うシーンがあるのですが、あの一言は激しくいらないです(苦笑)。あれは言ってはいかん。見ている側が、もしかして・・・ぼんやりと思うくらいがちょうどいいのです。私は驚いて口をポカンと開けてしまいました。一緒に見た友人は原作もアニメも見ていなかったのですが、その一言がなくても分かってたと言っていたので、やはりあの一言はいらない(断言)。
映像ですが、CGなかなか頑張ってました。蟲はまぁちょっとグロいところもありましたが、思っていた程ホラーちっくでもなかったし、概ね綺麗でした。音楽は冒頭になぜあんなに、どよ~んと暗くなる音を持ってきたのかが疑問。まるでこれから始まる物語が暗くておぞましいもの、という印象を受けてしまいます。それ以外は気になりませんでした。
さて、許容範囲でなかった1点(笑)ですが、そうです。ぬい(江角マキコ)です。ぬいが・・・ぬいが・・・別人になってました(大泣)。
ぬいは、ギンコが子ども(ヨキ)の時に出会った蟲師ですが、あの池で死んだはずなのに、生き返ってました(驚)。あれだけ、ヨキにこの場所から立ち去れと言っていたのに、最後には「行くな」と。ぬいは、常闇に取り込まれて化け物になってました。そりゃないぜベイベー(爆)。江角マキコさんの演技(と声)は、ちゃんとぬいだった頃(苦笑)はそれなりに良かったのですが、化け物になってからは、キモチワルイだけで(泣)。
ぬいが復活してからは、ワケワカランシーンが増え、前半はかなりいい感じだったのに、ぬいのせいで映画全体の評価が下がってしまいました。
ラストも意味不明です。ぬいのところに蟲を集めてましたが、ギンコは何をしたかったんだろう??
・・・・・・今、ふとあのドロドロのぬいの映像を思い出してみたんですが、あれは・・・大友監督の世界観が出ているシーンなのかもと思えました。大友監督らしいというのでしょうか。どこが?と聞かれると説明できないし、大友監督のアニメ等にそんなに詳しいわけではないのですが・・・・・・
なんかちょっとストンと、落ちる所に落ちたような気分です。映画の評価がちょっと上がったかも。ぬいの激変ぶりは嫌ですけど(笑)。