反町隆史、中村獅童、鈴木京香、松山ケンイチ、渡辺大出演。佐藤純弥監督作品。
2005年4月、真貴子(鈴木京香)は鹿児島県枕崎の漁師・神尾(仲代達矢)に60年前、戦艦大和が沈んだ場所まで舟を出してほしいと懇願した。真貴子を乗せた小型漁船を走らせているうちに神尾の脳裏にも60年前の出来ごとがよみがえってきた。(ヤフーレビューより)
公式サイト
終戦から60年にあたる今年、日本では戦争関連の大作がいくつか公開されました。
トップを切った「ローレライ」。続いて「戦国自衛隊1549」「亡国のイージス」、そしてラストを飾るのが、この「男たちの大和/YAMATO」です。
私は決して戦争映画が好きなわけではありません。どちらかというと、観ない方かも。安藤くんが「亡国のイージス」に出演していなかったら、上にあげたどの映画も観なかった可能性が高いです。
「ローレライ」は戦争映画か否か、という議論がされていたというのを小耳に挟みましたが、どちらかというと、戦争をモチーフにしたファンタジー映画と言えるかもしれません。
映画の内容は非常にエンターティメント性が高いです。
ファンタジー映画といえば、「戦国自衛隊1549」もそう言えるのかもしれません。何せタイムスリップですから(笑)。時代も織田信長の時代で、戦争というより、戦(いくさ)という感じですね。
「亡国のイージス」は現代で起きたテロの話。リアリティはあるものの、戦争映画と呼ぶには、ちょっと違うかなと。(ヨンファは「よく見ろ、日本人。これが戦争だ」と言ってますケド)
以上の3つの映画は当然フィクションです。が、「男たちの大和/YAMATO」は原作者が大和で生き残った人達や遺族に取材し、書き上げた本を元に作られた映画であり、ほぼノンフィクションと言ってもいいのではないかと思います。
そして、まさしく「戦争映画」でした。
今回、ジャパン・プレミア試写会が当たり、席は2階席でしたが、出演俳優や監督、制作者の舞台挨拶を観る事が出来ました。
反町隆史さんの挨拶から、すでに泣く私(笑)。泣く映画だと思って、ハンドタオルを用意してきましたが、帰るまでにタオルがびしょびしょになってしまいました・・・(苦笑)。
舞台挨拶はすごーく真面目な雰囲気でした。こんな舞台挨拶は初めて観ましたよ。
反町隆史さんや中村獅童さんは、さすがに落ち着いた雰囲気で挨拶していましたが、若手の俳優さんたちは、言葉を選びながら、訥々と話す人もいて、でも皆、真剣に戦争のこと、映画のことを考えているという事は伝わってきました。
しかし、反町さんは、なんであんなにドスの効いた声で話すんだろ(笑)。獅童さんは、映画の中では、やたらドスが効いた声で話してましたが、舞台挨拶では、かなりソフトな印象を受けました。蒼井優ちゃん、かわいかった。映画の中でも。
ストーリーは、大和に乗っていた人で生き残った人(内田)の娘が、大和が沈んだ場所へ船を出して欲しいと頼み、船を出した人(神尾)が大和に乗っていて、やはり生き残りであることから、彼の回想という形で進みます。
大和の乗組員、大和での訓練や人間関係、乗組員の家族や大切な人達との人間模様を描きます。
そして、援護の戦闘機もなく、片道の燃料しか積んでいない大和が沖縄に向かっていくシーンへ繋がり、クライマックスでは、大和が沈められるまで執拗にアメリカから受けた攻撃を描きます。悲惨です。それをとてもリアルに描いています。カット割が早くて、迫力がありました。
観終わった後は、もう圧巻という感じで、呆然としてしまいました。ただ最初から最後まで泣き通しで疲れました(苦笑)。
映画というより、役者を通して、再現ドラマを観ているような気分でした。演技の上手い下手とか、演出がどうとかという事を考える間もなく、映像に引き込まれ、ただ事実を知らされたという感じでした。映画の中では、当時の映像も盛り込まれていて、ドキュメンタリーを観ているような印象も受けました。
トップクレジットは、反町さんと獅童さんですが、現代を仲代達也さんが、当時を松山ケンイチさんが演じた神尾をいう人物が主役という感じでした。
今、冷静に考えてみると、なかなか良い演技をしていたと思います。あと、長嶋一茂さんが出演していましたが、オイシイ役でしたよ(笑)。ただ、彼が出てくるシーンだけ、微妙に浮いていたような気がしないでもないですが・・・(そういう役ではありますが)
万人に薦めるには、あまりにも悲惨なシーンがありますし、上映時間が長いです。けれど、彼らの犠牲の上に、今の平和があり、自分たちが生きているということを実感するためにも、ぜひ観て欲しいと思います。
映画の上映後、3分間の特別上映として、特攻隊が敵艦に突っ込む映像が流れました。
戦争を知らない世代である私達は、目を逸らして、知らないで生きていくことも出来るけれど、頭の片隅に置いておく事は、これからの時代を担っていく若者の義務でもあるような、そんな気がしました。(と、珍しく、真面目なレビューを書いてみました・笑)
2005年4月、真貴子(鈴木京香)は鹿児島県枕崎の漁師・神尾(仲代達矢)に60年前、戦艦大和が沈んだ場所まで舟を出してほしいと懇願した。真貴子を乗せた小型漁船を走らせているうちに神尾の脳裏にも60年前の出来ごとがよみがえってきた。(ヤフーレビューより)
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終戦から60年にあたる今年、日本では戦争関連の大作がいくつか公開されました。
トップを切った「ローレライ」。続いて「戦国自衛隊1549」「亡国のイージス」、そしてラストを飾るのが、この「男たちの大和/YAMATO」です。
私は決して戦争映画が好きなわけではありません。どちらかというと、観ない方かも。安藤くんが「亡国のイージス」に出演していなかったら、上にあげたどの映画も観なかった可能性が高いです。
「ローレライ」は戦争映画か否か、という議論がされていたというのを小耳に挟みましたが、どちらかというと、戦争をモチーフにしたファンタジー映画と言えるかもしれません。
映画の内容は非常にエンターティメント性が高いです。
ファンタジー映画といえば、「戦国自衛隊1549」もそう言えるのかもしれません。何せタイムスリップですから(笑)。時代も織田信長の時代で、戦争というより、戦(いくさ)という感じですね。
「亡国のイージス」は現代で起きたテロの話。リアリティはあるものの、戦争映画と呼ぶには、ちょっと違うかなと。(ヨンファは「よく見ろ、日本人。これが戦争だ」と言ってますケド)
以上の3つの映画は当然フィクションです。が、「男たちの大和/YAMATO」は原作者が大和で生き残った人達や遺族に取材し、書き上げた本を元に作られた映画であり、ほぼノンフィクションと言ってもいいのではないかと思います。
そして、まさしく「戦争映画」でした。
今回、ジャパン・プレミア試写会が当たり、席は2階席でしたが、出演俳優や監督、制作者の舞台挨拶を観る事が出来ました。
反町隆史さんの挨拶から、すでに泣く私(笑)。泣く映画だと思って、ハンドタオルを用意してきましたが、帰るまでにタオルがびしょびしょになってしまいました・・・(苦笑)。
舞台挨拶はすごーく真面目な雰囲気でした。こんな舞台挨拶は初めて観ましたよ。
反町隆史さんや中村獅童さんは、さすがに落ち着いた雰囲気で挨拶していましたが、若手の俳優さんたちは、言葉を選びながら、訥々と話す人もいて、でも皆、真剣に戦争のこと、映画のことを考えているという事は伝わってきました。
しかし、反町さんは、なんであんなにドスの効いた声で話すんだろ(笑)。獅童さんは、映画の中では、やたらドスが効いた声で話してましたが、舞台挨拶では、かなりソフトな印象を受けました。蒼井優ちゃん、かわいかった。映画の中でも。
ストーリーは、大和に乗っていた人で生き残った人(内田)の娘が、大和が沈んだ場所へ船を出して欲しいと頼み、船を出した人(神尾)が大和に乗っていて、やはり生き残りであることから、彼の回想という形で進みます。
大和の乗組員、大和での訓練や人間関係、乗組員の家族や大切な人達との人間模様を描きます。
そして、援護の戦闘機もなく、片道の燃料しか積んでいない大和が沖縄に向かっていくシーンへ繋がり、クライマックスでは、大和が沈められるまで執拗にアメリカから受けた攻撃を描きます。悲惨です。それをとてもリアルに描いています。カット割が早くて、迫力がありました。
観終わった後は、もう圧巻という感じで、呆然としてしまいました。ただ最初から最後まで泣き通しで疲れました(苦笑)。
映画というより、役者を通して、再現ドラマを観ているような気分でした。演技の上手い下手とか、演出がどうとかという事を考える間もなく、映像に引き込まれ、ただ事実を知らされたという感じでした。映画の中では、当時の映像も盛り込まれていて、ドキュメンタリーを観ているような印象も受けました。
トップクレジットは、反町さんと獅童さんですが、現代を仲代達也さんが、当時を松山ケンイチさんが演じた神尾をいう人物が主役という感じでした。
今、冷静に考えてみると、なかなか良い演技をしていたと思います。あと、長嶋一茂さんが出演していましたが、オイシイ役でしたよ(笑)。ただ、彼が出てくるシーンだけ、微妙に浮いていたような気がしないでもないですが・・・(そういう役ではありますが)
万人に薦めるには、あまりにも悲惨なシーンがありますし、上映時間が長いです。けれど、彼らの犠牲の上に、今の平和があり、自分たちが生きているということを実感するためにも、ぜひ観て欲しいと思います。
映画の上映後、3分間の特別上映として、特攻隊が敵艦に突っ込む映像が流れました。
戦争を知らない世代である私達は、目を逸らして、知らないで生きていくことも出来るけれど、頭の片隅に置いておく事は、これからの時代を担っていく若者の義務でもあるような、そんな気がしました。(と、珍しく、真面目なレビューを書いてみました・笑)