監督:佐藤二郎、主演:韓英恵、の映画『memo』を観て来ました。
強迫性障害という精神疾患に罹患して、頭に思いついた事を何でもメモしないと落ち着かない女子高生・繭子(韓英恵)の日常とちょっとした成長を描いた作品です。
シリアスに描いてしまえば重くなってしまうテーマを時々ギャグを織り交ぜながら、比較的淡々と描いている所に好感が持てました。
繭子は療養の為にカウンセリングに通っているのですが、そこでカウンセラーが
「(病気と)闘ってはダメ。受け入れるの!」
(正確には少し台詞が違いますが)そんな事を言うシーンがありました。
これは精神疾患の患者に限らず誰にでも言える事ではないのかと。
自分を自分として受け入れる事、自分とはこういう人間なんだから仕方がない、というある種の開き直りから始まる「何か」が人間には沢山あるんじゃないかと思います。
また繭子の母・道子が劇中で言う台詞にも心打たれました。
即ち
「生きるとは、しりとりのようなもの。考え過ぎてもダメだし、でも全く考えないと続かない」
哲学です。
映画自体は監督の第一作品という事もあり、やや荒削りな所もあり、監督が演劇人でもある事からやや舞台チックな演出が施されていて、少しクドいかな、分かり難いかな、と思わせられる部分もありましたが、作品の完成度としては佳作の部類に入ると思います。
また精神疾患を殊更特殊な人種として描くのではなく、軽い精神疾患の場合は健常者とちょっと違う所があるだけなんだ、それを周りも本人も認めて理解していれば日常生活も可能なんだ、という事をキチンと描いていた所も良かったと思います。
強迫性障害という精神疾患に罹患して、頭に思いついた事を何でもメモしないと落ち着かない女子高生・繭子(韓英恵)の日常とちょっとした成長を描いた作品です。
シリアスに描いてしまえば重くなってしまうテーマを時々ギャグを織り交ぜながら、比較的淡々と描いている所に好感が持てました。
繭子は療養の為にカウンセリングに通っているのですが、そこでカウンセラーが
「(病気と)闘ってはダメ。受け入れるの!」
(正確には少し台詞が違いますが)そんな事を言うシーンがありました。
これは精神疾患の患者に限らず誰にでも言える事ではないのかと。
自分を自分として受け入れる事、自分とはこういう人間なんだから仕方がない、というある種の開き直りから始まる「何か」が人間には沢山あるんじゃないかと思います。
また繭子の母・道子が劇中で言う台詞にも心打たれました。
即ち
「生きるとは、しりとりのようなもの。考え過ぎてもダメだし、でも全く考えないと続かない」
哲学です。
映画自体は監督の第一作品という事もあり、やや荒削りな所もあり、監督が演劇人でもある事からやや舞台チックな演出が施されていて、少しクドいかな、分かり難いかな、と思わせられる部分もありましたが、作品の完成度としては佳作の部類に入ると思います。
また精神疾患を殊更特殊な人種として描くのではなく、軽い精神疾患の場合は健常者とちょっと違う所があるだけなんだ、それを周りも本人も認めて理解していれば日常生活も可能なんだ、という事をキチンと描いていた所も良かったと思います。