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極楽寺には2個の茶釜が残されており上画像は寛延3年(1750)に鋳造された茶釜で冶工廿日市山田氏と陽刻されている。この頃山田貞幹が鋳造活動をしていたので貞幹の鋳造作品と思われる。
下画像は元文4年(1739)に鋳造された茶釜で鋳工名がないが山田貞能か繁富が鋳造したものとみられる。
廿日市鋳物師の鋳造作品で梵鐘、喚鐘、鰐口、燈籠、宝珠、九輪、露盤、擬宝珠、前述の茶釜など信仰に関わるものは銘文が刻されて鋳造が確認できる。しかし、長年大量に鋳造していたと思われる生活用品の釜や鍋、筒壺、釜輪、生産用具の犂先などは残っていても銘文もなく、信仰に関わるものだけでは鋳造活動の全貌は明らかにできない。
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