先日、野貝原山で出会ったモトクロスバイクの人達から佐伯地区峠の空山に名号岩があると教えて貰っていたので空山登山をした。空山へは約40年前に芸南ニュータウン方面から登っているので名号岩は見ていなかったのである。玖島分かれ付近からの空山で赤丸ケ所に名号岩があるが肉眼で見ることは難しい。急斜面に重なったような巨岩上部に名号「南無阿弥陀仏」と裏面に「明治三十八年秋刻之 斉藤春作」と刻されている。
江戸期の地誌絵図には現在の空山を古城跡狼倉とあり斜面にエボシ岩(烏帽子岩)が記されているのでこの名号岩が烏帽子岩と言われていたようである。現在の国土地理院の地図に屈岩と記されているものが昭和31年(1956)発行の同地図には名号岩=烏帽子岩に近い位置に記されているので名号岩=烏帽子岩=屈岩ではなかろうか。名号が刻されて以降に屈岩(拝む岩)と称されたものとみられる。
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どうも有難うございます。最善寺墓地上から望遠で上部2段岩位が確認できました。周りの木が無くなれば数段に重なった岩は烏帽子に見えたのでしょう。