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「麒麟の翼 ~劇場版・新参者~」 阿部寛、中井貴一

2012-02-06 | 映画

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「麒麟の翼」を観てきました。
東野圭吾の加賀恭一郎刑事ものの最新作の映画化。昨年にTVで日曜劇場「新参者」として阿部寛が加賀恭一郎役をやった映画版です。

日本橋の麒麟の欄干にカネセキ金属の製造本部長 青柳武明(中井貴一)がもたれかかって倒れているのを巡査が発見。青柳武明の胸にはナイフが根本まで突き刺さっており、死亡が確認された。この事件直後に、不審な若者が警官の姿を見て逃げ出しトラックにはねられて昏睡状態に陥る。この若者は青柳武明の財布などの私物を身につけており、また身元が八島冬樹と確認され、半年前にカネセキ金属で派遣切りにあったことが判明。捜査本部はこの八島冬樹を犯人と断定して捜査を進めるようになる。
この事件は青柳武明による労災隠し恨みを持った八島冬樹の犯行との見方がされ、青柳武明の家族が世間から叩かれることになる。
加賀恭一郎(阿部寛)の捜査で、青柳武明に奇妙な行動があったこと、犯人と目されている八島冬樹と同棲している中原香織(新垣結衣)の供述からその夜に八島が犯行を起こす様子がなかったことなどが分かってくる。。。

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TVドラマ「新参者」と同様に原作に忠実に映像化されています。東野圭吾さんの小説は、そのまま映画化できるような場面の設定、切り替えという時の流れに従った立体感のある造りであるから、映像化の際に捻って作り替える必要ありませんよね。

心配だった新垣結衣さんですが、精神的に追い込まれた加害者の恋人役として表情が固まってしまう役柄だったのが幸いして、違和感を感じるところはありませんでした。
中井貴一さんはうまいですね。「ステキな金縛り」でとことん笑わせて、西田敏行のお株を奪ったコメディの演技。そして、今回は泣かせる父親役。私の好きな俳優さんのリストに載りました。

犯人の意外性、殺人事件に絡む人々の人間模様が上手く描けていました。しかし、2時間少々の時間でこれだけ多くの登場人物を出すと、原作を読んでいない かつ 集中力を欠いた状態では「意味が分からない」映画になる懸念ありです。本作はこれをぎりぎりのところでクリアしたという感じです。無理して詰め込んでしまった 堀北真希の「白夜行」よりは大分安心して観られたことは確かです。

はい、東野圭吾ファンの私にとっては大変満足いく映画でした。お薦めです。



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