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「ノ・ゾ・キ・ア・ナ フルカラー(13)」 本名ワコウ

2014-09-12 | アニメ・コミック・ゲーム



ビッグコミックスモバMANスペシャル Kindle版

ノ・ゾ・キ・ア・ナのフルカラー版 最終の第13巻。

えみるとホテルに入った龍彦。そこでえみるは今晩だけの特別の覗き合いルールを復活させる約束をする。今日の0時まではえみるが、0時以降は龍彦がお互いを自由にできる権利を持つというルール。実はえみるはこのルールを使って二人の過去をなぞろうとしていた。えみるは過去ずっと龍彦を想っていたことを自分で確かめていた。
そして、えみるは兄を失った悲しみに暮れていたときに隣に引っ越してきた龍彦の姿を見て、もう一度信じることができるようになったとの告白を。
翌日、兄の墓参り。その後 JRの駅でえみるは去っていった。

ホテルのシーン。二人のセックスのシーンと、えみるの告白。これが続きます。しかし、長いとか、くどいとかは全く感じません。実は一番愛し合っていた二人がようやく結ばれる。これに至るまでの回想やえみる、龍彦の想いが重なって美しい世界が続きました。

エンディングがどうなんでしょう。最終話とそれに向けたえみるの失踪は、無理があったような。えみるは なぜこういうことをしたのか? ちょっと説明のしようがないですね。きれいに、感動的に終わらせるために練り上げたのかとは思いますが、無理が大きすぎました。

久しぶりにはまったコミックです。
1巻で数回のセックスシーンが描かれますが、いやらしさは感じません。他の作家さんではできそうもない、美しさがあって食傷気味とかそういうことにはなり得ません。
ヒロインのえみるが愛おしいです。最初は不気味な女性であったのが巻が進むにつれて、人間味あふれた、はかなさも感じられる弱い女性であることが分かってきます。このえみるに対して常に回り道を選ぶ龍彦にやきもきしながら、応援している自分に気づいたりしました。私も若いですね。

これは残しておきたい名作です。
お薦め。

ノ・ゾ・キ・ア・ナ フルカラー(13) (ビッグコミックスモバMANスペシャル)
クリエーター情報なし
小学館
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