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「大魔神逆襲」 二宮秀樹

2014-12-27 | 映画


大映特撮映画DVDコレクション Vol.9 1850円+税
1966年作品。大魔神 映画 全3作の最終作品。12月公開に合わせてか、戦国時代の冬山を舞台にした活劇となっている。

戦国時代、瓜生の里の武将は自国の武力強化のため木こりをかり出して地獄谷の硫黄を採取して火薬を作らせていた。ここから逃げ出し村に戻った木こりから話を聞いた鶴吉たち4人の村の子供達は地獄谷へ向かう。近道のために魔神の山を通り、そこで巨大な武神像を見る。そして、追っ手に追われ、一人が川に流され命を落とす。そして、吹雪に襲われ鶴吉は武神像に他の二人を助けるように願って谷に身を投げる。



前半はスティーブン・キングの「スタンド・バイ・ミー」のような少年の冒険譚。山を超え、筏を組んで川を下り、火縄銃を持った追っ手に追われというはらはら、どきどき。子供が喜ぶ冒険物語です。そして、最後は怒った大魔神による悪党退治。悪人の鉄砲や丸太の攻撃をもろともせずに、砦を破壊します。そして、最後は剣を抜いて悪玉の胸を貫く。





乙女の清い涙がキーワードだった大魔神ですが、3作目で子供路線へ。けなげな子供の頑張りに対する大魔神の活躍という図式になりました。これはガメラ・シリーズも3作目「ギャオス」から子供映画になったのと同じ。ガメラは残りましたが、時代劇の大魔神は本作で終わってしまいました。当時の怪獣ブームの影響が大きかったとは思いますが、大衆に迎合した大映の判断、結果論になりますが成功したとは言えないかと。大魔神映画を大人路線であと3本、合計半ダースを作って欲しかったと思っています。

隔週刊 大映特撮映画 DVDコレクション 2015年 1/20号 [分冊百科]
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デアゴスティーニ・ジャパン
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